子育て

「ママの余裕」はお金で買える!? 一カ月後、家庭にどんな変化が?

子育て中の母親に余裕はありません。が、それをお金で解決できるとしたら? 日々の家事育児を「母親がやったほうがいいこと」「母親じゃなくてもOKなこと」に分けて、外注したらどうなるのでしょうか。

斎藤 貴美子

執筆者:斎藤 貴美子

子育てガイド

忍耐&根性で乗り越えず、「しくみ」の見直しへ

子どもの「おふざけ」を笑えるか、怒ってしまうかが、ママの余裕のバロメーター。

子どもの「おふざけ」を笑えるか、怒ってしまうかが、ママの余裕のバロメーター。

ちびっ子の育児中は、とにかく余裕なし。思考停止の状態で、目の前に発生する「やらなきゃいけないこと」にひたすら挑む日々……続いてませんか?

ワンオペ育児ならなおさらです。知らないうちに体力と気力の限界をむかえ、ゲンナリして回復しない。じきに疲れていることにも気づかなくなるけど、去年の写真と比べると、確実に老けたと感じる……。

そんな育児を忍耐と根性で乗り切ってきた方、そろそろ無理ゲーから降りて、生活をまわす「しくみ」を考えてみませんか。

 

家事育児を「絶対、やらなきゃいけない」のか精査する

目的は、心身ともに健康な状態で子どもと一緒に生きていくため。言い換えれば、毎日のくらしを今より快適にするために、毎日のやるべきことを「自分(親)がやったほうがいいこと」と、「自分がやらなくてもOKなこと」にざっくり分けて考えてみます。


人によって違うでしょうが、正直、私の場合は以下でした。

■自分(親)がやったほうがいいこと
  • 子どもと話して、ふれあうこと(メンタルケア)
  • 仕事

■自分がやらなくてもOK
  • 朝晩の食事づくりと片付け……1日1.5時間程度
  • 掃除……1日換算15分
  • 洗濯……1日20分(乾燥機でシワになるものを干す、とりこむ、畳む等)
  • 子どもたちの送り迎え……1日1~1.5時間程度(スムーズに帰路につけないときは時間がかかる)

つまり私の場合、家事のほとんどは「私がやらなくてもOK!」と感じ、自分以外の人間がやれば、1日約3時間が浮くことが判明しました。

そこで、一番エネルギーを必要とする「食事づくり」は、家事代行の方に1週間まとめてつくってもらい、時間のかかる「子どもたちの送り迎え」+「子どもたちの夕食」は、週1回ファミリーサポート(※以下「ファミサポ」と省略)さんに外注してみました。

食事づくりの時間は毎日ゼロ、とまではいきませんが、メインディッシュと副菜があるから気持ちが軽い。余裕があるときは、お味噌汁やおひたしを添えればOK。おふくろの味は、たまにつくるカレーや煮物で伝えることにしました。

また子どもたちのお迎えは、私よりもファミサポさんのほうが、すんなり帰路についてとてもスムーズ。なかなか帰ろうとしない子どもにイライラすることもありません。

さて、上記を試して約1カ月。

家事代行を利用してから、子どもへ怒ることが減り、私が休日に作り置きするエネルギーも生まれました。子どもたちはファミサポさんが大好きになり、つくっていただくごはんもよく食べています(ファミサポさんはお料理上手!)。

夕方に時間ができた私はといえば、最初は慣れずにソワソワしたこともありましたが、カフェに駆け込み、滞っていた仕事を進めたり、ボーっとして贅沢な時間を過ごすことができました。このありがたみ……深すぎます。

 

「母親たるもの~するべき」からの解放

肩の荷をおろすと、軽くなれます。

肩の荷をおろすと、気持ちが軽くなります。

家事育児の一部を外注して気が付いたのは、「母親たるもの~するべき」という固定観念から自分を解き放つ作業でもあったということでした。
  • 母親たるもの、できたての手作り料理を食べさせるべき。
  • 母親たるもの、家庭の家事はやるべき。
などなど、ないようでほんの少しはあった固定観念を「やりたくても心身共に無理」と納得し、「ウチはウチ、ヨソさまはヨソさま」と割り切る。そうなると、人間とってもラクになります。

外注にかかるお金についても追い風が吹いています。2019年10月から保育料が無償化となり、条件によってはベビーシッターやファミリーサポートの援助も受けられることになります。
我が家の場合、ファミサポは援助外ですが、保育料を差し引くと、月約1万円の出費で上記のサービスが利用できる見込みです。


日常の家事や育児にこだわりがあるならば、自分や夫婦で生活をまわせばよし。労力不足であれば、プロに頼んでもよし。親がつぶれないようにいったん立ち止まり、あなたには何が必要なのか、納得できる答えがみつかるといいですね。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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