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記事例:「なんで結婚しないの?」に答え続けるのにもう疲れました

ステキな結婚生活に憧れていたけれど……

理想の生活

「この人とならやっていける」「この人となら理想の結婚生活が送れる」と思っていても、実際に生活してみると思いのほかつらかった。結婚の理想と現実、自分の資質や性格も見極めないと後悔することになりそうだ。

 

「きちんとした生活」のレベルの違い

33歳のときに結婚したものの1年で別居、その1年後に離婚したというのはマナミさん(39歳)だ。同い年の相手は、非常にまじめでいい人だったという。

「海外で生活した経験もあるせいか、荷物はもってくれるしドアは開けてくれる。レディファーストが身についていましたね」

穏やかでマナミさんの話にも耳を傾けてくれた。若干、ユーモアセンスがないなと思ったものの、彼と結婚しない理由は見当たらなかった。むしろ、この人と結婚したらステキな生活が送れるだろうと確信していたという。

「彼の実家が不動産業だったので、都内のけっこういいマンションに格安で住まわせてもらうことになりました。彼と私の収入を合わせると、そこそこいい生活もできました」

結婚するにあたっては、彼からやんわりといろいろ注文が出されたという。

「きちんとした生活がしたいんだと彼は言うんです。それは私も同意。下品な言動はお互いにやめようねと言われて、それももちろん同意したんですが、具体的に何が下品なのかは確認しませんでした。1年半ほどつきあっていましたが、彼とは旅行もしたことがなかったので、新婚旅行が初めてずっと一緒にいる期間でした」

旅行先で一緒に寝て目覚めたとき、彼はすでに起きて身支度を整えていた。マナミさんもあわてて起きてバスルームにこもった。ようやく化粧をすませると、彼はすでに朝食に行ってしまっていた。

「ひと言、先に行くねって言ってくれればいいのにと思いましたが、どうやら彼はいつも朝食の時間が決まっているようなんですよね。彼が言うきちんとした生活ってそういうことなのか、と一瞬、イヤな予感がしました」

旅行先でも日常の時間割を変えたくない。彼はそんな人だった。

 

いつでもきちんとしすぎ

それからはどこか緊張感の漂う新婚旅行だった。彼にとっては「当たり前」でも、彼女にとってはかなり努力を要することだったのだ。

「旅行先でダンスを踊れるバーがあったので、私は夜遊びしたかったんです。彼は渋々、いいよとついてきたんですが、少しいただけで『帰ろう』って。風紀がよくないなんて言っていましたね。日本にいたら行かなくてもいいけど、旅行先だもの、少しははめをはずしてもいいんじゃないかと思ったんですが」

そんな彼だから、日常生活が始まってからも彼女は驚くことばかりだった。

「土日も、彼はきちんとした格好で朝食に現れるんです。パジャマやジャージでうろうろするということがない。ソファでごろごろするのも見たことがありません。家にいるときもソファで背筋を伸ばして本を読んでいるか、テレビを観るときでさえきちんと座っている。夕食のときはネクタイをつけているんです。食事を作ってくれた人への敬意を表しているんだそうです。たいしたものを作ってないのに」

そのうち彼女には、それがプレッシャーになっていった。自分もいつもきちんとしていなければいけないし、料理もちゃんとしたものを出さなければいけない。彼は文句を言ったり声を荒げたりすることはいっさいない。だが、彼と彼女の「きちんとした生活」にはギャップがありすぎた。

「彼の帰宅が遅いとき、私、コンビニで買ったアイスキャンディを食べていたんですよ。そうしたら思いのほか早く帰ってきた。彼、私がぺろぺろアイスをなめているのを見て、『アイスを食べるならカップのものにしたほうが品がいいよ』って。あぐらかいてアイスをなめたいときだってあるじゃないですか(笑)。彼にはそういうことが通用しないんです」

半年ほどで彼女は過呼吸の症状が出るようになった。想像以上に、心身はストレスを感じていたのだ。さらにがんばったが、症状はひどくなる一方だった。その後、1年ほどの別居期間を経て離婚に至った。

「ずっと緊張感のある生活はつらかった。離婚後、3歳年下の彼ができたんですが、この人が家ではひどく自堕落。夏も冬もTシャツ1枚でごろごろしてばかり。あまり居心地がよくなかった。それを見たとき、あの当時の夫もこんなふうに思っていたんだろうなとわかりました。生活の美意識とか生きていく美学とか、そういうところが一致しないと一緒に生活するのは厳しいですね」

結婚前に一緒に住んでみるとか、少なくとも数日間の旅行をするとか、「ともに暮らす」ことを視野に入れて相手を見ることも必要なのかもしれない。
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