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デジタルラジオ対応のau・W44S(2ページ目)

auが2006年秋冬モデルの最終兵器として投入したのがW44S(ソニー・エリクソン)だ。初のデジタルラジオ対応、しかも特徴的なデザインで売れ行きも好調だ。早速、購入したので、使い勝手を検証していきたい。

石川 温

執筆者:石川 温

携帯電話・スマートフォンガイド

高音質のデジタルラジオは、エリア拡大に期待


W44Sを語る上でもうひとつ重要なのが「デジタルラジオ」に初めて対応した携帯電話であるという点だ。
デジタルラジオは、東京・大阪で実証実験中の新しいメディアだ。ワンセグと同様にデジタルで番組を配信しているので、高音質の番組を楽しむことができる。
東京FMが放送している番組は3セグメント放送であるため、移動体向け地上デジタル放送であるワンセグの3倍の容量を使って放送している。そのため、音楽だけでなく動画も同時に放送しており、「これってラジオっていうの?」という、内容の充実した番組も多い。
ただし、デジタルラジオは現在、実証実験中であるため、かなりエリアが狭いのが難点だ。東京の場合、国道16号線内ぐらいしか聞くことができない。またエリア内でも、屋内などでは電波を受信することができない場所も多い。
高音質で、映像も見られる番組が楽しめるだけに、さらなるエリアの充実に期待したいところだ(関係者に話を聞くと、当面は難しいとのこと)。

文字変換はタブ表示されるので、目的の文字を探しやすい

メディア関連以外の機能を見ると、PCサイトビューアーや、PCドキュメントビューアー、おサイフケータイなど、ここ最近、流行っている機能をほぼ網羅している(ただし、テレビ電話には非対応)。
秀逸なのは文字変換機能。文字を入力すると予測変換だけでなく、英数カナや直変換などをタブ表示で切り替えることができる。見やすくわかりやすく目的の変換候補を探し出せるので重宝だ。
ワンセグやデジタルラジオなど、細かな使い勝手に不満は感じるものの、近未来的なデザインはやはり魅力がある。新しいメディアにとりあえず触れてみたい、というユーザーには良さそうだ。

【関連ページ】
au by KDDI
ソニー・エリクソン





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