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新婚必見! 離婚の原因トップは「金銭感覚の不一致」

厚生労働省の調査によると、1970年までは1年あたりの離婚件数は10万件に満たなかったのが、2000年には2.5倍の25万件を超えるまでに増えたのだとか。なぜ、こんなにも離婚件数が多いのでしょうか?

中原 良太

執筆者:中原 良太

エビデンスに基づく資産活用&マネープランガイド

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厚生労働省の調査(1)によると、1970年までは1年あたりの離婚件数は10万件に満たなかったのが、2000年には2.5倍の25万件を超えるまでに増えたのだとか。
離婚

なぜ、こんなにも離婚が多くなったのでしょうか?


ぼく自身、最近、結婚しました。もちろん、「今のパートナーと一生を添い遂げよう」と思って結婚しました。それと同時に「多くの人が離婚しやすくなった」という現実を知り、気をつけなくてはと思っております。
 

なぜ、離婚してしまうのか?

ではなぜ、こんなにも離婚件数が多いのでしょうか? 離婚にまつわる研究としては、カンザス州立大学の研究(2)が有名です。彼らの研究よると、離婚の前触れとなる一番の要因は「金銭感覚の不一致」なのだとか。

たとえば、「夫にギャンブル癖がある」とか「妻が化粧品にお金を遣いすぎる」とか。このようなお互いの金銭感覚のズレが、離婚という最悪の事態につながるみたいです。

逆に、金銭感覚が似ている夫婦は円満になりやすいようです。ですから、新婚の方は、夫婦になった今だからこそ、お互いの「お金の価値観」について、夫婦で話し合う時間を設けた方がよいと思います。

ちなみに、我が家では夫婦で、お金について話し合う時間を定期的に設けています。具体的には3カ月に1度。夫婦で今の支出状況や収入、そしてお互いがどのようにしてお金を使っていきたいかを話し合うのです。このおかげで一般的な夫婦と比べても、円満な生活を送ることができていると自負しています。
 

夫婦だからこそできる「お金の役割分担」

ちなみに、お金の価値観は性別の違いによっても生じることが分かっています。BBCが行った大規模な調査「ビックマネーテスト」(参考文献(3))によると、男性は女性と比べて浪費家である傾向が強いのだとか。

ですから、一般的な夫婦であれば、家計のサイフのヒモを握るのは、男性よりも女性の方がよいと考えられます。また、互いの月々の出費を予め決めておく「小遣い制」などの制度を使って、二人でサイフのヒモを握り合うのも効果的だと思います。女性は、一家における「お金の門番」として、家計を守る存在になるのがよいみたいですね。

一方、同調査によると、男性が得意とする分野もあるようで、男性は女性と比べて、リスクテイクを好む傾向が見られました。ですから、資産運用など、攻撃的に家計を増やす際は、男性が主導権を握った方が上手くいきそうです。

ただし、資産運用をするときには、1つだけ注意点があります。それは「男性はリスクテイクが得意だけれど、資産運用そのものは女性の方が上手だ」という点です。ブラッド・バーバーとテランス・オディーンによる研究(4)によると、男性は女性よりも積極的な投資を行う傾向があり、それが仇となり、損をする傾向があったのだとか。

ですから、資産運用をするときには、「主導権を握る(≒エンジン役となる)のは夫」「手綱を握る(≒ハンドル役となる)のは妻」のように、これまた協力しながら行うのがよさそうです。

もともとぼくは株式投資の専門家ですが、この事実を知ってからは、積極的に妻にアドバイスを求めるようになりました。妻はぼくと比べて資産運用に詳しくありませんが、生物学的にみて男性よりも有利だからです。
 

まとめ

離婚を前提に結婚をする人などいません。それでも離婚が増えているのは、ひとえに話し合いが足りないだけなのかもしれません。幸せな結婚生活を送るためにも、夫婦で時間を取って、「お金の価値観」を共有してみてはいかがでしょうか。

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【参考文献】
  1. 調査:厚生労働省, 2009, “平成21年度「離婚に関する統計」の概況:離婚の年次推移”
  2. 論文:Feffrey Dew, Sonya Britt, and Sandra Huston, 2012, “Examining the Relationship Between Financial Issues and Divorce”, Family Relations Interdisciplinary Journal of Applied Family Science, 61(4), pp. 615-628
  3. 調査:BBC Science, 2013, “The Big Money Test – results”
  4. 論文:Brad M. Barber and Terrance Odean, 2001, “Boy Will Be Boys: Gender, Overconfidence, and Common Stock Investment”, The Quarterly Journal of Economics, pp. 261-292
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