インプレッションとは? 意味と数え方
インプレッション(impression)とはリスティング広告などが「表示」されることで、表示された回数を「インプレッション数(IMP数)」と言います。よく似た言葉としてPV(ページビュー)がありますが、言葉の通りPVの場合はページそのものが何回表示されたかを指します。対して、インプレッション数は主に広告の表示を指します。一般的には1つのページに複数のバナー広告などが表示されることもあるため、1回のPVでは同数か、より多くのインプレッション数になります。
ページビュー | インプレッション |
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1 | 3 |
また、リスティング広告などでは広告が表示されても実際にクリックされてLP(ランディングページ)などへ誘導する割合(CTR)は数%~20%前後となるため、もし必要とするクリック数が明確であれば現状のCTRから必要なインプレッション数の目安を導き出すことも可能です。
例:CTRが5%でLPへ1000回誘導したい場合
20000(インプレッション数)=1000(クリック数)÷0.05(5%)
ただインプレッション数は広告予算の様に「クリック数×クリック単価」などの単純な計算で割り出すことは難しく、広告に含まれるキーワードやLPのコンテンツの内容、また閲覧しているユーザーの検索履歴や検索キーワードなどにより広告システム側が優先的に表示する広告を変えるため、キーワードの選定を含めた広告の内容とLP側の内容をマッチさせるなど広告の品質を向上させることも必要になります。
インプレッション数(IMP数)の増やし方
インプレッション数を向上させるために一番簡単な方法としては「広告予算を増やす」ことです。Google広告などではクリック単価と広告予算、期間などから自動的に広告の表示回数を管理しており、広告表示は広告単価の入札の結果も加味されるためより高いクリック単価・一日あたりの予算を増やすことで比較的簡単にインプレッション数を増やすことは可能です。また地域やPCやスマホ端末などターゲット選んで配信している場合は、ターゲットを広げることでインプレッション数を増やすことが出来ます。
リーチ数との違い、「多ければ多いというわけではない?」
先ほど説明した通りインプレッション数は単に広告が「表示」されただけの回数であり、ユーザーが実際にクリックしてLPに誘導した数ではありません。それに対して「リーチ数」は広告または投稿が表示されたユーザー数そのものを指します。例えば、Aさんが同じWEBページを3回見ていたとして、その記事内ではローテーションで広告aが2回、広告bが1回表示されたとします。その場合は次のようにカウントします。広告a:PV3回、インプレッション数2回、リーチ数1回
広告b:PV3回、インプレッション数1回、リーチ数1回
一般的にインプレッション数が増やせればその広告の平均的なCTRに沿ってリーチ数は増えていきます。ただインプレッション数に対するCTRやリーチ数が極端に悪い場合は広告の質を疑わなければなりません。なぜなら「それだけ広告が出ているのに、クリックされない理由がある」と考えられるからです。
例えばテキスト広告の場合はユーザーの興味を引くキーワードやコピーが設定されていない、
決められた文字数の中で一番必要なことが打ち出せていないなど。バナータイプの広告であれば思わず目を止めてしまうようなインパクトのある画像ではない、または見出しやテキストが読みづらいなどで大切な内容が伝わっていないなどが原因として考えられます。
広告における品質の向上を図るには、インプレッション数よりCTRやリーチ数のほうを重要視する必要があるでしょう
広告効果の上げ方
前述の通り広告効果はLPへ誘導する事であるため、CTRやリーチ数を増やすためにユーザーの関心を引くキャッチやデザインの広告を制作すべきです。また、インプレッション数に固執するあまりLPに含まれないようなキーワードを設定し広告を表示したとしてもLPに到達した時点で直帰してしまい、本当に必要な広告効果が得られない場合がほとんどです。このようにLPの内容にふさわしくない、インプレッション数を稼ぐためだけの品質の悪いキーワードはクリック単価を引きあげ結果的に広告費用をも圧迫し、インプレッション数にも影響してしまいます。 より少ないコストで広告効果を上げるためには広告の内容とLPの内容がマッチしている品質の高い広告を制作し設定することが重要です。