夫源病チェック! 夫が妻の体調不良・ストレスの原因に……
夫の言動、存在そのものが原因で妻のストレスがたまり、体調不良を引き起こすこともある「夫源病」に悩む女性が増えています!
- 「夫が家にいると、なぜか体調がすぐれない」
- 「なにげない夫の発言を聞くたびに、なぜかガマンできないほどイライラする」
- 「夫と二人きりになる将来の生活を想像すると、救いようのない暗い気持ちになる」
「夫源病」とは、大阪樟蔭女子大学の石蔵文信教授が命名したと言われるもの。私のところに相談に訪れる既婚女性たちの中にも、「夫源病」が疑われる女性も増えています。たとえば実際にあった「夫源病」が疑われる2人の女性のケースをご紹介します。
夫源病になった妻たちの症状……旦那が原因?
「夫源病」になった妻たちのリアルな体験談とは
結婚前から夫はかなりのヤキモチやき。結婚して子どもが生まれても改善されるどころか、ますますひどくなるばかりの日々。
先日も、久々のお休みに女友達と食事をしに出かけようとしたところ、不機嫌そうな顔で「誰とどこに行くんだ?男じゃないだろうな」「オレのメシはどうなる?」「何時に帰ってくるんだ?」と細かく聞いてきました。
たまたま帰宅が遅くなってしまったら、今度は「なんで遅くなったんだ?」「どんな話で盛り上がっていたんだ?」「なぜ電話の一本もできなかった?」「オレへの感謝の気持ちはないのか?」などと、しつこく問い詰めてきたんです。最近はイライラが募りすぎて不眠症になったこともあり、メンタルクリニックに通いはじめました。
■B子さん(40代)のケース~自己中な夫~
ゴルフをはじめ、サーフィンやバンド活動など多趣味な夫。平日は仕事で遅くなるので仕方がないにしろ、休日も趣味が優先で一切、家事を手伝おうとしません。
先月、私が風邪をひいた時も「感染ったらどうするんだよ。週末はライブなのに」と、私より自分の趣味の心配をしていました。ようやく治りかけて夫の食事をつくったところ、手伝いもせず座って食事が出されるのを待つだけなのに「なんか、おかずが少なくない?」とひと言。……さすがにキレました。
その後、いまだに体調調子がよくならないのですが、ひょっとして夫の言動に関係があるのではないかと疑っています。
夫源病のきっかけは「夫の定年退職」などいろいろ
定年退職後は、夫婦で過ごす時間が増えることで、妻の生活のペースが乱れ、妻のストレスになる危険性も
夫の定年退職後に妻が「夫源病」になるのは、それまでずっと夫や家族のために頑張ってきた女性に多いのも特徴的。何事にも真面目で責任感があり、じつは「夫思い」だからこそ、離婚という選択をせず「夫源病」になってしまうのでしょう。
「夫源病」の危険度チェック
自分の夫を想像しながら、夫源病の危険性をセルフチェック!
■「夫源病」の危険度チェック
□夫は、夫の母親から大切に育てられた
□夫は、亭主関白タイプ。上から目線の発言も多い
□夫は、家事や育児は「妻の仕事」だと思い込んでいる
□夫は、自分の稼ぎで一家を養ってきたと思い込んでいる
□夫は、自分が悪くても謝ろうとしない
□夫は、妻にねぎらいや感謝の言葉をかけることはない
□夫には、友達がいない
□夫は、時間の使い方が自分勝手で妻の予定をくつがえす
□夫は、「外ヅラ」がよく、謙遜や冗談のつもりで妻を悪く言う
□夫は、妻の行動を制限したり、いちいちチェックしたりする
(※内容はカラットクラブで調査・作成)
これらの項目は、すべて「夫源病」の原因となる夫の特徴です。あてはまるものが多ければ多いほど、妻のストレスの原因となる可能性は高いと言えるでしょう。
「夫源病」の対処法・治し方とは?
「夫源病」を改善するためには「プチ別居」という選択もアリです
実際に改善したケースで私がおすすめするのは「数日間のプチ別居を試してみる」ということです。妻が夫のもとを数日間、離れてみることで、多くの夫は「妻がいないと、自分1人では何もできない」ことに気がつくもの。
妻とのプチ別居を試した後の夫たちからは、「どこに何があるのかすら、妻がいないとわからないことに気がついた」「いつもは当たり前のように妻にやってもらっていたことが、いざ自分でやってみるとできないことを知った」「どれだけ自分のことを思って家のことをしてくれていたのかがわかり、申し訳ない気持ちになった」という感想の声もあります。
「夫源病」の苦しみからは、1人で逃れるのは難しいこと。夫の心を動かすには、妻の“ありがたみ”をわからせることも時には必要です。そうやって、夫婦の危機を一緒に乗り越えてこそ、素敵な2人になれるのです。
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