銀行の印鑑を変更する方法とは?
どの印鑑が銀行印なのかわからなくなってしまった、新しい印鑑を作ったので、それを銀行印として使いたい……。そんなときは、銀行印の変更が必要です。銀行印は、なくしたときだけでなく、いつでも新しいものに変えることができます。ではその手順について、具体的に紹介していきましょう。銀行印が必要になるケースは意外と多い
いざ窓口に行こうと思ったとき、いくつか印鑑があり、どれが銀行印かわからなくなってしまったというケースもよくあるもの。また、新しい印鑑を作ったので、それを銀行印として使いたいということもあるでしょう。そんなときに知っておきたいのが、銀行印を変更する方法です。普段はATMでお金の出し入れをすることが多いので、銀行印の大切さをあまり実感していない人も多いかもしれません。ところが、振り込みや現金の引き出しの際にATMで行える取引には金額の上限があります。そのため、場合によっては窓口での手続きが必要になることも。その際には、口座を開設したときに登録した銀行印が必要になります。
また、クレジットカードの申し込みや、公共料金の口座振替、引っ越しで住所変更をする際にも、銀行印が必要になります。あまり使わないからといってそのままにしておくと、あとあと手間がかかることもあるのです。
印鑑を変更する際は最寄りの支店で手続きを
銀行印を別の印鑑に変更することを「改印」といいます。改印の際には、口座を開設している銀行窓口に直接出向く必要があります。「忙しいので、インターネットや郵送での変更手続きをしたい」という人もいるでしょうが、銀行印の登録は、本人が印鑑を持参する必要があるので、窓口に行かなければできせん。なお、銀行口座を開設した取引店が近くになくても、同じ銀行の支店であれば同様の手続きをすることができます。
改印の手続きの際には以下のものが必要になるので、忘れずに持参しましょう。
●新しい銀行印にするときに持っていくもの
・新しい印鑑
・古い銀行印
・通帳
・本人確認書類(運転免許証、パスポート、個人番号カードなど)
窓口で銀行印の登録をすませ、改印届出書類に記入すれば手続きは完了です。新しい印鑑で取引が行えるようになるまでの日数は銀行によって異なり、1週間から10日程度かかるのが一般的です。
どれが銀行印かわからなくなった際は窓口で確認を
なお、いくつか印鑑があり、どれが銀行印だったかわからなくなってしまった場合、以前なら通帳に押されている銀行印で、個人でも確認することができました。これを副印鑑といいますが、現在では届け印の偽造を防ぐために、廃止されている銀行が多くなっています。そのため、銀行印を覚えていない場合は、銀行窓口で登録されている銀行印を調べてもらうのが確実です。候補となる複数の印鑑を窓口に持っていきましょう。銀行でそれらの印鑑の印影を照合してもらうことで、どれが銀行印なのかをその場で確認してもらうことができます。
銀行印を一度変更してしまうと、元の印鑑に戻すにはまた同じ手続きを行わないとなりません。心当たりがあるなら、変更手続きをする前に一度確認してもらうといいでしょう。
銀行印に向かない印鑑は?
なお、新しい銀行印に変更するときは、銀行印に向かない印鑑も知っておきましょう。シャチハタは大量生産品のため、複製の印鑑が簡単に手に入れられるという理由で銀行印にはできません。ゴム製の印鑑も、経年劣化にともない印影が変わってしまうことから、銀行印には使用できません。また、実印を銀行印として兼用するのは避けたほうが無難です。もしその印鑑を紛失してしまった際に、銀行での紛失・再登録の手続きのほかに、実印の登録廃止などの手続きも必要になり、さらに手間がかかってしまうからです。盗難によるリスクを避けるためにも、銀行印と実印は兼用しないほうがいいでしょう。