家計簿・家計管理/家計管理の基本

【教育費や老後資金など】イベント別ボーナスの貯め方

ボーナスの使い道として多くの方が「貯蓄」を挙げます。貯蓄の目的としては、生活費の補填から、マイホーム、教育費、老後資金といったイベントへの資金づくりが挙げられます。今回は結婚、マイホーム、教育費、老後資金に向けてのボーナスの貯め方をお伝えします。

二宮 清子

執筆者:二宮 清子

家計簿・家計管理ガイド

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ボーナスは将来への資金作りに活用したい

年に2回のボーナス、楽しみですね。我が家も、ボーナスの多くは貯蓄に回すのでボーナスが出たからといって盛り上がるわけではありませんが、やはりボーナスはありがたいですね。まとまったお金がもらえる分、将来に向けて貯蓄できます。今回はライフイベント毎にボーナスをどの位貯蓄すればよいのかお伝えしましょう。
 

ライフイベント:結婚に向けてのボーナス活用法

結婚を控えているのなら、ボーナスの8割は貯蓄しておきましょう。婚約指輪や結納、引越、結婚式、新婚旅行と多額の支出が想定されます。どこまでするのかはお二人で決めていくことですが、特に結婚式と引越の有無によって必要な額が大きく変わります。

結婚式も引越しもするなら、少なくとも300~400万円の貯蓄が必要になります。20代から30代前半なら年収程度の貯蓄を確保するようにしましょう。
結婚とボーナス

結婚は式の費用以外に、結納、引っ越し、新婚旅行と多くの出費がかさみます ※画像はイメージ

結婚式だけなら300万円程度、引越だけなら100万円は最低必要になりますので、パートナーと結婚式や新居をどうするのかをしっかり話し合いましょう。

結婚をしたい相手が現れたら、具体的に結婚費用を貯蓄していきます。できれば、二人で目標貯蓄額を設定し、毎月〇万円、ボーナス〇〇万円という風に貯蓄していくといいですね。

結婚後の貯蓄残高は、今後の2人の生活に影響します。結納や指輪、結婚式に多額を使い、借金や貯蓄ゼロから新婚生活を始めるのは賢明ではありませんので、その後の生活を見据えお金の使い方をしましょう。
 

ライフイベント:マイホーム取得に向けてのボーナス活用法

マイホーム購入時は多額の資金が必要となるので、ボーナスの8割以上は貯蓄に充てるようにしましょう。ボーナスが30万円なら24万円、40万円なら32~35万円。50万円なら40万円以上をマイホーム資金として貯蓄します。気合を入れて貯める必要があります。

住宅ローンを組む時には諸費用として物件の1割は現金での支出が必要になります。更に頭金として2割あると健全性の高い資金計画になりますので、3,000万円の物件ならば、900万円の自己資金があるとよいですね。しかし、実際に900万円の自己資金を貯めるのは難儀です。

住宅ローンの資金計画の相談を受けていると貯蓄額は500~600万円という人が多いように感じます。少ない人で100万円しかないという人もいますが、100万円では諸経費が不足しますので、諸経費も借金する羽目になります。親の援助を省いて、自分達で少なくとも500万円、可能ならば1,000万円は貯めていきたいものです。

■マイホームの費用は財形住宅で貯めるのがオススメ
貯める場所ですが、勤務先に財形制度があるなら財形住宅がオススメです。「財形年金貯蓄」と合わせて、貯蓄残高550万円まで、利子等に税金がかかりません。 ただし、住宅の建設・購入・リフォーム以外の払い出しは要件を満たさないため、利子等に課税されます(災害等、本来の目的以外で払いだす場合、非課税特例が適用される)。

一般財形や銀行の定期積立の場合、車や旅行、生活費の補填などにお金を使う可能性がありますので、確実にマイホーム資金として貯める為に財形住宅を活用しましょう。財形制度が無い場合は銀行の定期積立を活用し、給料日の次の日に天引きされるように先取り貯蓄で貯めていきます。おそらく2~3年以内には使うお金なので、資産運用で貯めることはせず、現金で貯めていきましょう。

マイホーム取得後もお金のかかるイベントは続きますので、ボーナス払いを組む事はやめましょう。また、マイホーム取得後の大きな支出は、修繕費や車の買替などが想定されますので、これらに対し毎月数万円を貯蓄できるような資金計画をあらかじめ立てておくようにします。
 

ライフイベント:教育費(大学資金)に向けてのボーナス活用法

高校生の親ならば、国公立大学の前期費用30万円を夏のボーナスで、後期費用30万円を冬のボーナスで貯めていきましょう。高校1年から大学4年までで30万円×ボーナス14回(7年)で420万円貯蓄できます。

毎月学資保険等で300~500万円をこつこつと貯めている人が多いと思いますが、実際は大学などに進学した場合、学資保険だけでは足りませんので、高校生になったら先を見据えて年2回のボーナスで教育費を貯めておくようにしましょう。教育費として学資保険と420万円の教育費があれば、私立に進学したり、子どもが2人進学時期が重なったとしても乗り切ることができるでしょう。
 

ライフイベント:老後資金に向けてのボーナス活用法

50歳以上ならば、ボーナスの5割は老後資金として貯めていきましょう。

定年や年金受給まで10年以上ありますので、現金で貯めるのではなく、資産運用や保険で貯めていく方がベターです。個人型確定拠出年金、つみたてNISA、変額保険や外貨建ての積立型保険で貯めていきます。

基本的には若い時から少額で確定拠出年金や保険でコツコツと貯めながら、教育費の目処が立った50歳前後から金額を増やし駆け足で貯めていきます。更に、老後資金を年金と貯蓄だけで賄うのではなく、可能な限り働く事を考えなければ寿命がわからない分、いくらあっても不安は拭えません。老後資金を準備しながらも定年後の仕事に向けキャリアアップをしていきましょう。

ボーナスの使い方をしてやってはいけない事は「生活費の補てん」です。毎月の生活費は給料の中でやりくりし、ボーナスは生活費以外の大きな支出に備えるようにしておくことが大切ですね。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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