iPhoneで「ウイルスを検出・感染した」は嘘です

ウイルスに感染したと偽って正規アプリを売りつけます

ウイルスに感染したと偽って正規アプリを売りつけます

インターネットを見ていたら、突然「ウイルスを検出・感染した」などの警告メッセージがiPhoneの画面に表示された……というトラブルが急増しています。

実はこれ、警告画面ではありません。ネット広告の仕組みを悪用した偽の広告だったりします。俗に、霊の祟りと偽って壺などの高額商品を売りつけるのが霊感商法なんて呼ばれますが、このウイルス警告はウイルスに感染したと偽ってアプリを売りつけるようなウイルス商法みたいな話です。

ちなみに、アプリはApp Storeの公式アプリのため、ウイルスなどの不正なものではありません。そういった意味では大きな被害と言えそうにありませんが、この問題の根本を考えると楽観的にはなれないのが実際のところです。

そこで今回は、iPhoneで「ウイルスを検出・感染した」の原因と対処法をレポートし、その上で真の問題を考えたいと思います。

iPhoneで「ウイルスを検出・感染した」が表示される理由

ポップアップで目立つ表示をして不安をあおります

ポップアップで目立つ表示をして不安をあおります

この事件、インターネット中に、iPhoneの画面いっぱいに「あなたのiPhoneからウイルスを検出した、iPhoneがウイルスに感染している」というポップアップの警告メッセージが表示されます。このような目立つ方法で不安をあおった後で、セキュリティ対策の必要性を訴えて、App Storeのメンテナンス系アプリのダウンロードページに転送します。

この「ウイルスを検出・感染した」のメッセージは警告ではなく、ネット広告の仕組みを悪用した偽の広告です。そのため、怪しいサイトで遭遇するのではなく、アフィリエイトなどの広告を貼り付けているごくごく普通のWebサイトで遭遇してしまいます。

ちなみに、「ウイルスを検出・感染した」の偽広告を普通のWebサイトに出しているのですが、App Storeの公式アプリへ誘導することで同時に広告収入を得ています。奇想天外な手口にも思えますが、堅実なビジネスでも広告収入を得るために作られた広告サイトがありますので、そんなに珍しいわけではなかったりします。たとえば、広告収入で運営している比較サイトが集客目的で広告を出すことがあります。

「えっそんなことやるの?」と想像できないことでも、犯罪者は既にあるアイデアを悪用しているので効果があることは計算済みです。今後も意外なところから詐欺に遭遇することがあるかもしれませんね。

iPhoneで「ウイルスを検出・感染した」の対処法

「ウイルスを検出・感染した」の偽広告が表示されても心配無用です。ブラウザの画面を閉じてしまえば綺麗さっぱりです。それとiPhoneは脱獄したり、古いままのiOSではない限り、App Storeの公式アプリしかインストールできません。ウイルスなどの不正なものではないため、万が一、アプリをインストールしてしまってもアンインストールして削除すれば問題ありません。

この問題の本質は、セキュリティホールが人間であり、その人間が狙われているということだと思います。iPhoneで「ウイルスを検出・感染した」は本当っぽい嘘ではなくて、粗末な嘘です。最新のiOSで本当にiPhoneがウイルスに感染することがあるなら、事前にニュースで騒がれるくらいの大事件が起きていることでしょう。iPhoneは鉄壁であってもそれを使っている人間は「ウイルスを検出・感染した」だけの嘘で、疑心暗鬼から振り回されてしまったりします。

いま求められているのはリテラシーの向上だと思います。人のレベルアップがこのような事故の予防につながるのではないでしょうか。もし霊の祟りは引っかからなくても、iPhoneといったITの要素が少しでも加わると苦手で不安という場合は、より多くのネット詐欺の手口を知っておいたほうが良いでしょう。ぜひ、それ偽サイトかも!ネットショッピング詐欺の最新手口Chromeのアンケート詐欺にご注意を!ソーシャルエンジニアリングとは?一般人も要注意も読んでみてください。それとニュースなどでネット詐欺の手口が流れたときは意識してチェックしておきたいですね。

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