ラン活ピークは10年前より半年以上前倒しに!
大手ランドセルメーカーのセイバンによると、2018年度のラン活のピーク自体は7月~8月と、前の年と変わりませんが、注目すべきはその比率! 8月の購入者が減り、5月~6月の購入者がそれぞれ前年の2倍近くに増えているのです。その理由として挙げられるのが、少子高齢化により1人の子供にかけるお金とエネルギーが集中するようになったこと。「絶対に気に入ったものが欲しい(買ってあげたい)」という情熱が、ラン活を早める一因となっているのでしょう。ということで、今まさにラン活中という方もいらっしゃると思いますが、無数にあるバリエーションの中から、何をどう選んだらいいか分からないという人も多いのではないでしょうか。そこで今回、セイバンのランドセルコンシェルジュ、鹿島里菜さんに、近年の傾向や選び方についてお聞きしました。
ランドセルの人気傾向と選び方は?
■ランドセル人気カラーは、女子は分散、男子はブラック
まずはよく売れるランドセルの価格帯については「ランドセルのラインナップは2万円台から10万円以上と幅広くありますが、実際売れるのは5万~7万円台がもっとも多く、全体の半数以上を占めています」。6年間使うものなので、「1年間で1万円くらい」と予算を考えている人が多いそうです。
カラーについては、女の子は定番のピンク系が1位であるものの、ブラウン系、パープル系も人気が高く、人気のカラーは分散される傾向にあるそう。一方、男の子の場合はなんと約75%がブラックで、「ベースは黒で、ステッチや刺繍などで違いを出す人が多い」といいます。また素材は、軽くてお手入れしやすい人工皮革を選ぶ人が多く、大きさはA4フラットファイルが入るサイズが人気だそうです。
■ランドセルの選び方5つのポイント
ランドセルの選び方について、「次の5つをチェックしましょう」と鹿島さん。
- 大マチはしっかりしているか
- 背あての素材は最適か
- 背中とランドセルの間にすき間はないか
- 4重りを入れてランドセルは下がらないか
- 5.反射材は前後左右についているか
特に体感重量を軽く感じさせるポイントは、「3.背中とランドセルの間のすき間がない」ことと、「4.ランドセルが下がらない」こと。「背中にすき間があると肩と腰に負担がかかり、肩が痛くなったり、重く感じやすくなります」。一方、重心が高く背中にフィットしていると肩、胸、背中、腰に重さが分散され、体感重量が軽く感じるそう。「1年生でも5時間授業になるとランドセルもかなり重くなるので、できるだけ負担が軽いものを選んでください」。
セイバンは「天使のはね」で体感重量を軽減
セイバンのランドセルといえばオリジナル機能「天使のはね」が有名ですね。これは肩ベルトの付け根に内蔵された内蔵された樹脂素材のことで、肩ベルトをぐっと立ち上げる効果があり、この機能があると肩の負担が約20%軽減できるんだそう。
セイバンの定番人気は「モデルロイヤル」シリーズ。中でも女の子用では、プリンセスの優雅さをイメージし、刺繍やスワロフスキー・クリスタルをあしらった「モデルロイヤル クリスタル」が人気です。また男の子用は、英国の竜騎士をイメージし、金属パーツをブラックニッケルに統一し、スタイリッシュに仕上げた「モデルロイヤル ドラグーン」が人気だそうです。61,236円(税込・11月5日までセイバン直営店と公式オンラインストアでの早期割引価格)。
イトーヨーカドーから着せ替えできるランドセルが登場!
イトーヨーカドーは全国のイトーヨーカドーとセブン&アイのインターネット通販サイト「オムニ7」でランドセルを販売中。約60タイプ約200種類ものラインナップの中でも注目は、替えのかぶせがもう1枚選べるという「きせかえふわりぃ(R)ランドセル」です。
替えのかぶせ、ということはつまり、かぶせが取り外しできるということ!工具なしで簡単に付け替えができるので、低学年と高学年で好みが変わったり、欲しい色が1色に絞りきれないというときに嬉しいですね。ランドセルは6年間同じ色、という常識を覆す画期的なシステムではないでしょうか。59,400円(税込)。
さらに一押しは、昨年も完売したという「サーティーワン コラボ」モデルです。アイスクリームをモチーフにしたカラーをベースに、カバーにカラフルでポップなデザインが施されています。ネット限定カラー3色を含め、全9色を展開!人気のフレーバーばかりで、どれも"美味しそう"ですね。 63,720円(税込)。
"手ぶら通学"を実現するイオンの「みらいポケット」
イオンは、プライベートブランド「トップバリュ」のランドセルのラインナップに昨年から「みらいポケット」シリーズを発売。小マチが3cmから8cmまで広がり、大マチと合わせた最大マチが20.5cmと大容量になりました。薄いものしか入らないイメージの小マチにも折り畳み傘や体操服などが入れられるため手荷物が減らせ、"手ぶら通学"を実現します。
この「みらいポケット」を搭載した今年の新作は、「トップバリュ セレクト かるすぽ フラットキューブランドセル」。一押しは女の子用の「ハートフルブーケ」、男の子用の「ブレイブナイト」です。各4色展開で、73,440円(税込)。
さらに今年は「みらいポケット」シリーズに、自分の好きなカラーやデザインなどが選べる「みらいポケット パターンオーダー」が登場。 デザイン2種類と、それぞれ本体カラー6色(計12色)、背あてカラー3色(計6色)など、自分の好みで選べます。その組み合わせは最大1,080通りになるため、ほかのお友達とは少し違うオリジナルデザインが楽しめます。75,600円(税込)。
イオン
以上、今年もオリジナル機能を備えたランドセルがたくさん登場していますので、6年間使うことを想像しながら選んでくださいね。少しずつ在庫切れも増えてきますので、気になるランドセルがあったら、早めにチェックしましょう。