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iPhoneで迷惑メールを拒否する方法・対策・注意点

iPhoneのメールアプリには迷惑メールを振り分けるような機能がなく、増え続ける迷惑メールにウンザリ……という方が多いかもしれませんね。今回は、iPhoneで迷惑メールを拒否する方法を注意点を含めてレポートします。

齋藤 実

執筆者:齋藤 実

ウィルス対策・セキュリティソフトガイド

iPhoneで迷惑メールをブロックしていますか?

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iPhoneで迷惑メールを拒否する方法とは

iPhoneのメールアプリには迷惑メールをフォルダ分けする機能がなく、増え続ける迷惑メールにウンザリ……という方も多いかもしれませんね。

そこで迷惑メールが届かないようにしたい!と考えたときに、あまり効果のない対策があったりします。これはお勧めできないと私が思うことは、メールアドレスの変更です。もちろん、変更すれば迷惑メールが収まりますが繰り返す可能性もあります。ちなみに、日本企業から流出したメールアドレスなどの個人情報4億件分(重複した情報があり)を海外の闇サイトで販売しているなんてニュースもありました。メールアドレスが流出することがあればまた迷惑メールが届くことになりますので根本的な解決にはなりません。

今回は、iPhoneで迷惑メールを拒否する方法を、注意点も含めてレポートします。

iPhoneで迷惑メールを拒否する方法

iPhoneで迷惑メールを拒否する方法は3つあります。それは、携帯キャリアが提供する迷惑メール対策のサービスを利用する方法、iCloudメールを利用する方法、デコメーラーなどのメールアプリを利用する方法です。

1.携帯キャリアが提供する迷惑メール対策

携帯キャリアのメールアドレスを使っている場合は、ホワイトリストという、登録したメールアドレスのみ受信して、登録していないメールアドレスは受信しない(手元に届かない)強力な設定があります。ただし、登録できるメールアドレスが300件までなど制限があります。

その他、携帯キャリアが提供する迷惑メール対策には、PCメールからの受信を拒否する設定もあります。メール爆弾と言いましょうか、大量に届く迷惑メールがブロックできれば良いという場合は迷惑メールのほとんどがPCメールですから、このような自分の求めている対策をチョイスするのも良いかと思います。それと送信元のメールアドレスを偽装したなりすましメールを拒否する設定もあります。なりすますくらいですから、あからさまに迷惑メールです。

なお、携帯キャリア毎に対策が異なることがあります。サービス内容や設定方法はホームページや携帯ショップでご確認ください。

2.iCloudメールを利用する方法

iPhoneの場合はiCloudメールを利用する方法があります。iCloudメールは迷惑メールを自動で迷惑メールフォルダに移してくれます。またメールエイリアスといってサブのメールアドレスを設けることができます。迷惑メールのほとんどがWEBサイトや企業に登録したメールアドレスが流出したり悪用されていますので、外部に登録するメールはサブにするなど分けておくとメインのメールアドレスはスッキリ使えます。それと受信メールを振り分ける設定もでき、特定の送信者からのメッセージを特定のフォルダに自動的に振り分けることができます。機能を組合せて使うと、かなり便利ですね。

ただ迷惑メールのほうへ知り合いからのメールが入ってしまう可能性もあり、削除する前にチェックだけは必要です。それと携帯キャリアのメールアドレスではなく、@iCloud.comのメールアドレスを使うことになります。メールエイリアスは3件まで設けることができます。メールの自動振り分けは500件までで、自動振り分けの設定はPCから操作します。

3.デコメーラーなどのメールアプリを利用する方法


メールアプリのデコメーラーは、受信メールを振り分ける設定ができ、特定の送信者からのメッセージを特定のフォルダに自動的に振り分けることができます。iCloudメールでも同じ設定ができますが、こちらはメールアプリのため携帯キャリアのメールアドレスでも使えます。また携帯キャリアが提供する迷惑メール対策と組み合わせることもできます。たとえば、なりすましメールのような悪質なものだけ携帯キャリアの設定でブロックし迷惑メールの件数を少なくしておいて、見逃したくない友人からのメールをメールアプリで指定フォルダに自動的に振り分けるなど。

「デコメーラー」ダウンロードはこちらから

少しだけ(たまに)届く迷惑メールはどうしたら良い?

もともと迷惑メールの件数が少ないなど、たまに届く迷惑メールをどうしたら良い?と疑問に思っている方も多いかもしれません。もちろん、上記対策で迷惑メールが大幅に減少した方も多少は迷惑メールが紛れ込むはずですので次の課題になるでしょう。

実際のところとして、迷惑メールが届いても問題はなく、さらに迷惑メールを開いてしまっても、まったく問題ありません。iPhoneの場合は脆弱性がない限り、添付ファイルを開いてしまってもウイルス感染することがありません。

ただし、特に注意したいのが迷惑メールの本文にあるリンクです。アダルトサイト利用料などと偽るワンクリック詐欺であったり、クレジットカード番号やパスワードなどの登録を求めるフィッシング詐欺サイトかもしれません(もちろん、これら詐欺に気が付いてその画面を閉じてしまえば問題ありません)。

私は迷惑メールの件数が少ないので放置に近いです。知り合いからのメールであっても重要なものがなかったりしますので、迷惑メールを含めて受信メールが溜まったら一括削除しています。

AIでも油断は禁物

GmailはAIを使って99.9%の迷惑メールを検知しているとのことです。「こういうメールに気を付けて」みたいな特徴を発見するのはAIが得意とする分野ですので、もっとAIが活用されればメール爆弾はどんどん減少するのかもしれません。

とはいえ、すり抜けて届いてしまう迷惑メールもあるでしょう。たとえば、メール詐欺によっては複数回のメールにまたがるかもしれません。そうなると過去のメールもチェックする仕組みがないとブロックできません。最新テクノロジーだから大丈夫なんて油断だけは禁物です。

そうそう、迷惑SMSについては昔ながらの方法と言いましょうか、迷惑電話のように着信したら拒否設定するみたいな感じで、事前に対策するのではなく、届いたSMSを1件ずつ着信拒否していきます。迷惑SMSといえば架空請求詐欺が有名で被害額も大きく、しっかり理解しておきたいですね。「迷惑メールはなぜ自分へ届く?原因と対策」でも書いていますのでぜひ読んでみてください。

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