まずは日経平均株価のチャートを見てみましょう。
天井をつけた時の2万4,000円から見れば安い水準ですが、2万0,000円から見れば高いという水準です。今買ってもいいのか、それとも売った方がいいのか、非常に悩むところですね。
株価が割安か割高かを判断する移動平均乖離率
株価の動きを表しているローソク足のそばに折れ線がありますが、これを「移動平均線」と言います。移動平均線は、一定期間の価格の動きを平均化したものです。株価は一般的に、移動平均線に引き寄せられるように動く習性があります。そのため、株価が移動平均線から離れたら再び移動平均線に引き寄せられて動き、移動平均線に近付けば離れるという風に動くことがよくあります。この習性を利用して、株価と移動平均との距離から株価の過熱感を分析できるチャートが「移動平均乖離率」になります。
株価が移動平均線からどの程度離れているのかを数値化して表したチャートが「移動平均乖離率」です。移動平均線からどの程度離れているかで、買われ過ぎか、売られ過ぎかを分析します。
移動平均乖離率の使い方
移動平均乖離率は下記の計算式で求められます。移動平均乖離率=(株価-●日移動平均値)÷●日移動平均値×100
一般的には、日足チャートの場合には25日移平均線、週足チャートの場合は26週移動平均線を利用して、移動平均乖離率を分析します。
移動平均線乖離率の数値は、0%を中心に上にプラス、下にマイナスで表示され、0%よりプラスであれば買われすぎ、反対にマイナスであれば売られすぎと考えることができます。一般的に、プラス(マイナス)5%以上(以下)になると相場が反転に転じやすいとされています。さらに、、プラス(マイナス)10%以上(以下)になると天底になるとされています。
現状は?
移動平均乖離率で日経平均株価のチャートを見てみましょう。下が移動平均乖離率です。ようやく0%を割り込んだばかりで、割安とも割高とも言えないことがわかります。デイトレード以外であれば、買いとも売りとも判断がつきにくいところだということがわかります。
私たちは直前の株価を見て、安いか高いかを判断しがちです。しかし、チャートを見れば安いも高いとも言えないことがわかります。冷静に判断するためにも、チャートを日頃から使うことが大事ですね。
※投資の判断につきましては、ご自身の責任でお願いします。
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