大手3キャリアの学割施策と注意点
新入学シーズンまっただ中の今、新たに中高生となる学生を持つ親御さんにとって大きな関心事の1つとなるのが、子供にスマートフォンを持たせることではないでしょうか。最近では高校生はもちろんのこと、中学生や小学生もスマートフォンを持つ割合が高まっているなど、「スマホデビュー」が低年齢化する傾向にあります。そうしたことから大手キャリアなどは毎年、新たにスマートフォンを持つ子供とその親に向けた値引きキャンペーン「学割」を提供しています。2018年も各社ともにさまざまな学割施策を打ち出し、加入者獲得に力を入れているようです。
ドコモ、2018年の学割の内容は?
NTTドコモが展開する「ドコモの学割」は、25歳以下のユーザーが家族契約をすることによってお得になる仕組みです。具体的には1年間、月額料金が毎月1500円割り引かれる形となり、シェアパックの子回線であれば基本プランに「シンプルプラン」を選ぶことで、シェアオプション基本料とspモードの料金を合わせると月額280円で利用できます。ただし毎月1500円値引きという仕組みは、docomo withと同じものであることもあってか、docomo withと重複して適用することはできないようです。
au、2018年の学割の内容は?
auの「ピタット学割」「フラット学割」は、やはり25歳以下の契約者に対して1年間、「auピタットプラン」「auフラットプラン」の月額料金からそれぞれ500円、520円ずつ割引するものです。それゆえauピタットプランであれば、「auスマートバリュー」や「ビッグニュースキャンペーン」など全ての割引を適用することで、「スーパーカケホ」「シンプル」の場合最安値で月額1480円から利用できます。また「フラット学割」であれば、同様にすべての割引を適用すると、20GBの容量「スーパーカケホ」の場合月額3980円、「シンプル」の場合月額3480円で利用できる計算となります。ソフトバンク、2018年の学割の内容は?
ソフトバンクの「学割先生」は25歳以下の人だけでなく、先生も対象になっているのが大きなポイントです。具体的には、対象者が50GBの大容量通信ができる「ウルトラギガモンスター」を契約すると、1年間月額1020円の値引きが受けられるのに加え、その家族がウルトラギガモンスターに新規契約すると、さらに1年間1000円の値引きを受けられるというものです。家族4人でウルトラギガモンスターを契約すると、「みんな家族割」が適用され1回線当たり2000円の割引が受けられることから、これに「おうち割 光セット」を加えることによって最大で月額4020円の割引が受けられ、月額3980円で利用できる計算となります。学割キャンペーンは条件や適用期間に注意すべし
ただし学割キャンペーンで注意が必要なのは、キャリア側が提示する最も安い料金というのは、あくまで「全ての条件を満たし、全ての割引サービスを適用した場合」で、なおかつ「1年間限定」の料金だということです。例えば「ドコモの学割」の場合、提示されている料金はあくまで子回線で利用した場合に限られるため、1人で契約した場合はシェアオプション基本料の代わりにデータパックの料金が入るほか、シンプルプランの契約もできなくなることから、月額料金は大幅に高くなります。またピタット学割/フラット学割の場合、「auスマートバリュー」や「ビッグニュースキャンペーン」の適用が必要になります。学割先生の場合はさらにハードルが高く、「おうち割 光セット」や「みんな家族割」をフルで適用し、さらに家族が新規で、ウルトラギガモンスターを適用してソフトバンクに契約しなければ、提示された料金で利用することはできません。キャリアが提示する料金にまどわされることなく、家族のすべての契約者を含め、無理のない範囲で割引を適用することをお勧めします。
「ワイモバイル」「UQ mobile」も学割を展開
学割サービスを展開しているのは大手キャリアだけではありません。「ワイモバイル」「UQ mobile」など、大手キャリアのサブブランドと呼ばれるサービスでも学割施策が展開されています。いずれも25歳以下ではなく、18歳以下が対象だという点に注意する必要があります。ワイモバイルが実施している「タダ学割」は、5歳以上18歳未満の人が契約すると、「スマホプラン」の料金が最大で3ヵ月間無料になるというもの。加えてキャンペーン申し込み時に、月額500円でデータ通信容量が倍になる「データ容量2倍オプション」も同時に申し込むと、次の機種変更時まで月額料金がかからずに利用できるというメリットもあります。
UQ mobileの「UQゼロ学割」も同様に、18歳以下の人が契約すると基本料金が最大3ヵ月間無料になるのに加え、「データ増量キャンペーン」「無料通話2倍キャンペーン」が適用されることで、次の機種変更時までデータ通信容量が2倍になります。ワイモバイルとの大きな違いは、2年以内に機種変更をした場合でも、2年間はデータ通信容量2倍が維持されること。さらに、機種変更月までに「増量オプション」(月額500円)を申し込むと、オプション料金が25か月間無料になることから、最大で50ヵ月間、オプション料金がかかることなく容量が2倍になるというのも覚えておくとよいでしょう。
なお、メイン・サブブランド共に、各キャリアが打ち出すいずれの学割キャンペーンも、対象者は新規契約、もしくは番号ポータビリティで移行した場合に限られ、契約済みの既存ユーザーには適用されません。またいずれのキャンペーンも、5月31日までの期間限定となっていますので、まだ子供のスマートフォン購入を検討中という人は、急いで判断する必要がありそうです。
25歳以下なら「もらえる」サービスも活用しよう
ちなみに、各社の学割施策とは別に、大手3キャリアは25歳以下のユーザーに向けて商品をプレゼントするなど、さまざまな優遇施策を提供しています。25歳以下で対象となる人は、大いに活用するといいでしょう。NTTドコモは、25歳以下のユーザーに対して毎月無料でプレゼントを提供する「ハピチャン」を展開。3月にはマクドナルドの「グラン ベーコンチーズ」を1個、4月にはローソンの「プレミアムロールケーキ」を2個プレゼントしています。
auは「auスマートパスプレミアム 2018学割キャンペーン」を実施。25歳以下のユーザーが「auピタットプラン」「auフラットプラン」のいずれかを利用しており、なおかつ「auスマートパスプレミアム」に初めて加入した場合、通常の月額料金が499円のところ、7月までは月額148円で利用できるようになります。ただしこちらは「ピタット学割」などと同様、5月31日までの期間限定キャンペーンとなりますので注意して下さい。
ソフトバンクは、対象月の毎週金曜にお得な商品がもらえる「SUPER FRIDAY」の優遇措置を実施。3月にはサーティーワンアイスクリームの「レギュラーシングルコーン」が1つもらえるほか、25歳以下の学生には、3月の特典が4月も受けられる「学割SUPER FRIDAY」が提供されています。
【関連リンク】
ドコモの学割 | 料金・割引 | NTTドコモ
ピタット学割/フラット学割 | au
ソフトバンクの学割「学割先生」| ソフトバンク
ワイモバ学園のタダ学割。 - Y!mobile(ワイモバイル)
UQゼロ学割|【公式】UQ mobile|UQコミュニケーションズ