ビットコインの取引手数料の変遷

本来ビットコインの大きなメリットとされていた送金手数料の安さですが、実際にかかる費用については変遷がありました。昨年には送金手数料が高い状態が続きましたが、現時点では再び安価な状態へと戻っています。
再び安価にundefinedビットコイン取引手数料

再び安価に ビットコイン取引手数料


これまでの経緯をビットコインの平均送金手数料の推移から振り返って見てみると、2012年頃のビットコイン手数料は0.002ビットコイン程度、1ビットコイン1万円の時代でしたので手数料平均は20円程度でした。2013年~2015年頃までは1ビットコイン4~5万円、手数料平均は0.03ビットコイン(1,200円)前後、2016年には1ビットコインが7万円前後、手数料平均は0.08ビットコイン(5,600円)あたりを推移し、少しずつ上がっていたとはいえ、まだぎりぎり安いといえる範疇の料金でした。

その後、2017年のビットコイン価格の暴騰により急激に取引量が増加、ビットコインが元々持っていたスケーラビリティ問題(ブロック容量の問題)も絡み、トランザクション(取引処理)の需要に共有が追い付かず、マイナーは高い手数料を設定している取引から処理していくため、必然的に送金手数料は上がり処理速度は遅くなるという悪循環ともいえる状況に陥りました。

具体的には、2017年8月27日には1ビットコインが50万円を超え、手数料は8.936ビットコイン(44,680円)、12月22日には1ビットコインは200万円を超え手数料平均も55.16ビットコイン(1,103,200円)と上昇しました。

しかし2018年3月24日現在、1ビットコインは100万円前後、手数料平均は1.249ビットコイン(12,490円)にまで下がっています(数字はcoinmarketcap、BitInfoChartsより)。平均手数料で見るとまだ高額に見えますが、実際にはセグウィット対応のウォレットを利用し、さらに送金手数料を自分で安く設定できるウォレットを選択して取引を行うことで、通常の取引であれば12円前後(5satoshi/byte程度)で10分程で確実に送金完了できる状況となっているようです。

この大きな理由は、大手仮想通貨取引所がセグウィット対応を行ったこと、また2018年2月26日にビットコインのメインクライアントのアップデート、Bitcoin Core 0.16.0がリリースされたことなどの影響によるものと思われます。

2017年8月、ビットコインはセグウィットという技術施策のアクティベートを行いましたが、大手仮想通貨取引所や決済処理会社でのセグウィット実装は遅れていました。そのようななか、今回のBitcoin Core 0.16.0のリリースではウォレット機能がセグウィットを導入しやすくなるよう更新されました。

また、世界最大規模のユーザーを持つビットコイン取引所Coinbaseもセグウィットのサポートを開始し、ユーザー待望の取引手数料の減額や承認速度向上が期待され、それが現実となったのです。そして、このセグウィットの普及は、ビットコインの送金がさらに高速で安価になると期待される技術「ライトニングネットワーク」実装への足掛かりとなるものです。

今回のアップデートは、ビットコインが送金手数料の安さと送金時間の速さという本来のメリットを取り戻しつつあることを証明したといえます。足元ではビットコイン以外のアルトコインにも大きな注目が集まっていますが、ユーザーの利便性が再び向上することで、ビットコインの仮想通貨としての存在感が再び上昇するきっかけとなる事例といえます。

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