フィラデルフィア半導体株指数(SOX)とは?
フィラデルフィア半導体株指数(The Philadelphia Semiconductor Index、略称:SOX指数)は、米国のフィラデルフィア取引所が発表している、調整時価総額加重平均指数です。米国に上場している半導体の設計、流通、製造、販売を手がける銘柄で構成されます。2018年3月20日時点の構成銘柄と構成ウェートの目安(単純時価総額から筆者が算出)は下記のようになっています。日本企業は含まれていませんが、その動向は日本の半導体関連株に大きな影響を与えます。
世界のIT銘柄の動向を示唆
上記はフィラデルフィア半導体株指数の月足の長期チャートです。2018年2月の世界的な株価急落後、日経平均やダウ平均は最高値更新がすぐにできませんでしたが、ナスダックやフィラデルフィア半導体株指数は3月に最高値を更新しています。日本の代表的な半導体銘柄の1つである東京エレクトロンも似た動きであり、2008年のボトムで2千円台だった株価は現在2万円台となっています。同指数が前回高値を取ったITバブル期に比べ、IoT、自動運転、AIなどへの広がりにより、各段に半導体の重要性や存在感は増しているため、当然の結果と言えます。今や世界で最も大きな5社(アップル、グーグル、アマゾン、フェイスブック、マイクロソフト)となった各社の製品・サービスは、全て半導体技術によって支えられています。その意味ではフィラデルフィア半導体株指数はIT銘柄の動向を示唆する指標とも言えるでしょう。
参考:米国株通信
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