ドル円相場の現状を把握
ドル円の2017年9月以降の日足チャートを見てみましょう。2018年1月以降は、一貫してドル売りが継続していることがわかりますね。
為替の方向性を見極めるトレンドライン分析
わかりやすいように、本欄ではドル円で解説していきますが、基本的にどの通貨も同じであり、株価についても考え方は同じです。個人的には、株も為替も、チャートを利用することは、負ける回数を減らす、いわゆるリスクを低減するために必須の活用ツールだと考えています。
さて、ドル円は、上昇と下落を繰り返しながら動きます。そのため、ドル円が現在どのような方向性にあるのかを分析して、今後どう動くのかを分析する方法のことを「トレンドライン分析」と言います。
トレンドは3つに分けられる
トレンドライン分析では、ドル円がドル売り(=円買い)なのか、それともドル買い(円売り)下落なのか、もしくは横ばいなのか、ドル円の方向性=トレンドを分析します。一般的に、動きにトレンドが発生すると、一定期間トレンドは継続し、転換するまで続きます。方向性(=トレンド)としては次の3つがあります。
- 上昇トレンド、
- 下落トレンド、
- 横ばい(もみ合い・ボックス)トレンド
トレンドライン分析では、上記の3つのトレンドのどれに当てはまるのかを分析します。
トレンドライン分析では、「トレンドライン」を引いて分析を行います。トレンドラインとは、高値や安値を結ぶことで引くことができる線のことで、上値抵抗線(レジスタンスライン)と、下値支持線(サポートライン)があります。トレンドラインをひくことで、方向性と転換点を分析することができます。そして、トレンドに合わせて、トレンドに寄り添うトレンドフォロー戦略で売買を行います。
トレンドラインでドル円の動向を分析
ドル円のチャートにトレンドラインを引いてみましょう。簡単な戻りは時折ありますが、短期的に一貫してドル売りが継続していることがわかりますね。つまり、ドル売りトレンドが継続しているということです。
今後の動きはどうなる?
3月23日に節目の1米ドル105円を割り込んでしまいました。チャートを分析する限りでは、トレンドが転換した様子は見られません。つまり、さらなる円高がもしまだ続くのであれば、安易にドル買いに入れば損失が発生するわけです。戻りはあるでしょうが、トレンド転換するまではドル売りトレンドに即した戻り売り、もしくは逆張りの短期売買がよいのではないでしょうか。
※投資の判断につきましては、ご自身の責任でお願いします。
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