平昌オリンピック閉会式にK-POPのEXO(エクソ)とCL(シーエル)が登場
日本が冬季五輪としては最多のメダルを獲得したことでも話題となった2018年平昌(ピョンチャン)オリンピック冬季競技大会もいよいよ2月25日(日)に閉幕(パラリンピックは、3月9日(金)~3月18日(日))。
その閉会式には、韓国の人気K-POPアーティストである「EXO(エクソ)」と「CL(シーエル)」が登場すると言われている。
CLは、女性4人組グループ「2NE1(トゥエニィワン)」の元カリスマ的メンバーとして知られ、アジア版レディ・ガガのようなインパクトあるパフォーマンスが期待される。
また、EXOもワールドワイドな人気を持ち、閉会式に登場すること自体に驚きはないが、一方で、驚き・戸惑いの声も上がっている。なぜか?
そもそも、EXO(エクソ)とは?
EXOは、東方神起や少女時代と同じSMエンターテインメント所属の男性アイドルグループで、2012年4月8日にデビュー。大人数で迫力があり、演劇的、立体的な要素も多いアーティスティックなダンスパフォーマンスと、メインボーカル3人をも擁する、層の厚いボーカルパフォーマンスで、フルアルバムの売上は全て100万枚超、年間のアワードも毎年軒並み大賞を受賞する、現在のK-POPを代表するスーパーグループだ。
YouTubeで最も再生回数の多い「Monster」のMV(ミュージックビデオ)
日本でも、高い人気を誇り、2015年11月4日に、シングル『Love Me Right ~romantic universe~』で日本デビューした際は、海外アーティストのデビューシングル初週売上記録の歴代1位となったことも話題になった。
(参考:https://www.oricon.co.jp/news/2062309/full/ )
今年2018年1月31日には日本での初のオリジナルアルバムとなる「COUNTDOWN」を発売し、今後更なる日本での活動も期待される。
EXOの登場は、北京オリンピックへのメッセージ?
ここまでが、EXOの概要というか現況だが、EXOの歴史を振り返ると、中国との、深い、複雑な関係が見えてくる。元々EXOは、韓国人メンバー8人、中国人メンバー4人の計12名からなる2国合同のようなグループだったのだ。
更に、韓国で主に活動するEXO-Kと、中国で主に活動するEXO-Mの2グループに分かれるというユニークな形態でスタートしたグループだった。
中国は勿論、韓国の隣国であり、世界最多の人口を持つ巨大市場であるため、両国で活躍するK-POPグループを生み出したというのはビジネス的にとても理解できる。
12人合同のステージ(2013 Mnet Asian Music Awards 2013.11.22)。
しかし、2014年から2015年にかけて中国人メンバー3名(ルハン、クリス、タオ)が相次いで脱退。多国籍グループ活動の難しさを露呈してしまった。
唯一グループに残った中国人メンバーのレイも、2015年から中国で個人事務所を立ち上げソロ活動を並行して行っているため、EXOの活動には度々欠席。2017年からはアルバムの収録にも不参加であり、上記の日本オリジナルアルバムも韓国人8人のみにより歌われているのだ。
元々韓国と中国の橋渡し的なビッググループだったEXO。ファンは閉会式にEXOが出るだけで嬉しいだろうが、久しぶりに中国人メンバーであるレイが参加し、平昌オリンピックから2022年の中国・北京オリンピックの聖火受け渡しが音楽的にも行われるのなら、また喜びが大きくなるのは確実。果たしてEXOは、8人・9人、どちらのフォーメーションで現れるのだろうか?
・関連動画
CLのソロと2NE1のライブ(2015 Mnet Asian Music Awards 2015.12.2)