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パリの人気菓子店「アルノー・ラエール」広尾にOPEN(2ページ目)

2018年1月13日、フランス・パリの人気パティスリー「Arnaud Larher(アルノー・ラエール)」が広尾にオープン。パリの名店で修業したアルノー・ラエール氏は、1997年に独立開業し、フランス国家最優秀職人章M.O.Fも取得。そんなフランス菓子界を代表するパティシエが日本初出店を果たした路面店です。パリでも人気のプティガトーやマカロン、パウンドケーク、直輸入ショコラなどを揃える他、日本限定の品も登場しています。

平岩 理緒

執筆者:平岩 理緒

スイーツガイド


「アルノー・ラエール 広尾本店」で買いたいケーク類やマカロン、焼き菓子など

「アルノー・ラエール 広尾本店」に並ぶケーク類。左から「ケーク シトロン」(税込1,900円)、「ケーク オランジュ」(税込2,500円)、「ケーク フリュイ」(税込2,500円)、「ケーク キャラメル」(税込2,800円)、「ケーク ジャンドゥージャ」(税込2,800円)

「アルノー・ラエール 広尾本店」に並ぶケーク類。左から「ケーク シトロン」(税込1,900円)、「ケーク オランジュ」(税込2,500円)、「ケーク フリュイ」(税込2,500円)、「ケーク キャラメル」(税込2,800円)、「ケーク ジャンドゥージャ」(税込2,800円)

「アルノー・ラエール 広尾本店」のパウンドケーキ類は、細身のスタイリッシュなスタイルで6種類が並んでいます。「ケーク シトロン」はすりおろしたレモンの皮入りで表面にシャリッとしたレモンチェロ入りグラスアローがけ。「ケーク オランジュ」は、アーモンドのマジパンや、自家製オレンジマーマレード、オレンジ果汁のシロップ、コアントロー酒たっぷりでとてもしっとり。「ケーク フリュイ」は、ラム酒漬けレーズン入りで、ドライフルーツやナッツが一杯にのって贅沢!「ケーク キャラメル」は、上にキャラメルクリームを絞ってアーモンドクランチ入りのブロンドチョコレートのグラサージュがけに。「ケーク ジャンドゥージャ」はミルクチョコレートのグラサージュがけ。「ケーク マロン フランボワーズ」(税込3,000円)は、生地にマロングラッセ入り、表面は種の粒々が印象的な木苺のグラサージュがけ。いずれも、手土産として喜ばれること間違いなしです。

「ケーク オランジュ」「ケーク フリュイ」「ケーク キャラメル」「ケーク ジャンドゥージャ」は、個包装になったカットサイズもあるので、焼き菓子の詰め合わせギフトの中の一品としても重宝します。

「アルノー・ラエール 広尾本店」のマカロン。箱の左から「ヴァニーユ」「マロンカシス」「キャラメル オ ブール サレ」「フランボワーズ ローズ」「ショコラ ノアール」、左上「抹茶 プラリネ」(各1個税込300円)

「アルノー・ラエール 広尾本店」のマカロン。箱の左から「ヴァニーユ」「マロンカシス」「キャラメル オ ブール サレ」「フランボワーズ ローズ」「ショコラ ノアール」、左上「抹茶 プラリネ」(各1個税込300円)

「アルノー・ラエール 広尾本店」のマカロンは全6種。ラエール氏の故郷、ブルターニュ地方特産のゲランド塩を使ったやわらかなキャラメルを挟んだ「キャラメル オ ブール サレ」や、マロン味のバタークリームのとカシスのコンポート入り「マロン カシス」、バラの花の香りのホワイトチョコレートベースのガナッシュに木苺のコンフィチュール入りの「フランボワーズ ローズ」、南米ペルー産トリニタリオ種カカオから作られる75%カカオ分のビターチョコレートを使った「ショコラ ノアール」などが揃います。「抹茶 プラリネ」も、ラエール氏が今後、使っていきたいという日本の食材である抹茶を入れたバタークリームにプラリネフィユテのサクサクした食感を合わせた、フランスと日本との融合を感じさせるフレーバーです。

「アルノー・ラエール 広尾本店」の「クイニーアマン」(税込320円)

「アルノー・ラエール 広尾本店」の「クイニーアマン」(税込320円)

ブルターニュ地方の伝統菓子として知られる「クイニーアマン」も見逃せません。ブルターニュ産の発酵バターをたっぷり折り込み、外側はカリッとキャラメリゼされ、中はもちっとした食感。ラエール氏にとって、故郷を思い起こさせるヴィエノワズリー。こちらもぜひいただいておきたいですね!

「アルノー・ラエール 広尾本店」の「サブレ・ディアボリック」(4枚入税込700円、1枚税込180円)

「アルノー・ラエール 広尾本店」の「サブレ・ディアボリック」(4枚入税込700円、1枚税込180円)

焼き菓子類の中で特にお勧めしたいのが「サブレ・ディアボリック」。これは、皮付きヘーゼルナッツパウダーをたっぷりブレンドして焼き上げた香ばしいサブレの上に、ラム酒で風味づけしたマロンガナッシュをのせ、店名のロゴがプリントされた薄いミルクチョコレートでサンドしたもの。

「ディアボリック」とは“悪魔の”といった意味で、一体なぜ、このような名前がついているのか不思議になりますが、あまりにも美味しくて止まらなくなってしまうから、まるで悪魔のような!という遊び心あるネーミングなのだそう。

「日本人は栗が好きだから、きっと気に入ると思うよ!」とラエール氏も太鼓判を押すスペシャリテ。私もいただいてみて、これは焙じ茶と合いそうとお伝えしたら、茶目っ気たっぷりにウィンクしながら、いいねと応じてくださいました。ぜひお試しを!

「アルノー・ラエール 広尾本店」のドゥミセック類

「アルノー・ラエール 広尾本店」のドゥミセック類

しっとりした食感のドゥミセックと呼ばれる焼き菓子は、定番の「フィナンシェ」の他、今回の日本進出にあたり、フランス本店でも販売していなかった品を、日本向けとして新たに増やしたそうです。たとえば「マドレーヌ」や、ピスタチオの生地にチェリーをのせて焼いた「スリーズピスターシュ」、上にピスタチオ・アーモンド・ヘーゼルナッツ・オレンジピールをのせて、まるでチョコレートのマンディアンのように仕上げた「ノワイエ・マンディアン」など。

「アルノー・ラエール 広尾本店」の「ガレット・ブルトンヌ」(左:8枚入税込700円、2枚税込160円)と「スペキュロス」(右:12枚入税込600円)

「アルノー・ラエール 広尾本店」の「ガレット・ブルトンヌ」(左:8枚入税込700円、2枚税込160円)と「スペキュロス」(右:12枚入税込600円)

フールセックと呼ばれる乾いた焼き菓子類は、ブルターニュ地方の伝統菓子「ガレット・ブルトンヌ」や、スパイス入りでカリッとした食感の「スペキュロス」をはじめ、ザクザクした食感が楽しい厚焼きの「パレ ブルトン」、ヴァニーユ・ノワゼット・ショコラの3種が揃うクッキー「ディアマン」などが揃います。筒入りも大小サイズの展開があるので、お試し用の少なめポーションでも、色々な種類を買えるのが嬉しいですね。

「アルノー・ラエール 広尾本店」のフールセック類

「アルノー・ラエール 広尾本店」のフールセック類

長年、日本で店をやりたいという思いをお持ちだったというラエール氏。たまたま、気に入る場所が見つかったことなど、うまくタイミングが合って、念願の路面店をこの地にオープンされることになりました。広尾には、フランス大使館をはじめ各国大使館などが多く、もっと静かな町なのではないかと思っていらしたそうですが、この店を構えた「広尾散歩通り」は、人通りも多く、どこかパリの街角を思わせる、お洒落な雰囲気が漂っていて、ご夫妻ともに気に入っていらっしゃるそうです。

日本での製造責任者を任された石田恒平さんは、「ルレ・デセール」メンバーとしても信頼し合う「エーグルドゥース」寺井則彦シェフのもとで学んだ方。フランスとは同じ食材が手に入らないものでも、出来る限り現地の味に近づけたり、日本人の嗜好などについても意見交換をしながら、日本の店舗に合わせた商品開発を共に進めたりしているそうです。

今後も、パリの最新のトレンドやモードを感じさせながら、広尾の町の人達に愛され、多くの日本人が訪れるパティスリーとして浸透していくことでしょう。

<ショップデータ>
「アルノー・ラエール 広尾本店」Arnaud Larher
東京都渋谷区広尾5-19-9
電話 03-6455-7868
営業時間 10:00-19:00 ※売り切れ次第終了
不定休(2018年1月中は火曜定休)
http://www.arnaudlarher.jp/

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