ショルダーハッキングとは?
パスワードの入力画面、死角からこっそりとのぞかれているかも?
「のぞき見」というと、なんとなく古く感じたりしますよね。ところが、4Kカメラなどの高解像度であれば離れた場所からスマホ画面が撮れてしまいます。古くからある手口ではあるものの、技術の進歩で手口が進化してしまう恐れがあり、油断せずにしっかりと対策を考えておきたいところです。
今回はショルダーハッキングを整理してその対策を考えてみましょう。
どのようなショルダーハッキング被害の事例があるの?
カフェでの仕事……背後は大丈夫?
とはいえ、大きなニュースにはならないものの、ショルダーハッキングを甘く見てはいけません。腕時計型の高性能カメラといったスパイ映画に出てきそうな道具が世の中には溢れています。一方で、技術的なハードルがなく気持ちだけあればできるケースもあり、すぐそこにあるリスクと考えて間違いないでしょう。
個人でも恨みつらみやイタズラ、ストーカーなどの理由で起きてしまうITトラブルは珍しくはありません。また違法行為と理解していても、浮気調査でパートナーのスマホをチェックしたいなんてこともあるでしょう。たとえば、お酒の席だけを狙うなどで長い期間をかけて、パートナーがあなたのスマホのパスコードをスパイカメラで撮影しようとするなんてことが考えられるのではないでしょうか。
人混みの中では背後からのぞかれる危険性も……
またデジタル情報だけではなく、パソコンのモニターに貼った紙に書いたパスワードが見られてしまうのもショルダーハッキングです。街頭アンケートでメールアドレスや携帯電話番号などを書いているところをこっそり撮影している変態がいるかもしれません。
ショルダーハッキング対策を考える
スマホであっても、ニュースを読んでいるところを見られた程度であれば、のぞき見とは感じないのではないでしょうか。のぞき見されたら嫌だなという秘密を整理して予防策を考えると間違いありません。たとえば、スマホにリスクがある場合はパスコードではなく、犯人が再現できない「生体認証」にすることでショルダーハッキングを防げます。またスマホで操作しているネット上のパスワードなどはのぞき見を100%ブロックする方法がないものの、アカウントの乗っ取りは「二要素認証」を設定することで防げます。こちらは紙でもデジタルでも公共の場所では、のぞかれたら困る情報を扱わないという選択も大切といえます。
それと身近な友人やパートナーへのイタズラや冗談だったとしても、用意周到な悪質な犯罪になってしまうため、間違っても加害者にはならないようにしたいですね。
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