「お金の器が大きい人」の家計状況とは?
「器が大きい人」と言えば、懐が深く、大きい心で物事を受け止める人のことです。基本的に何事に対しても余裕があり、どんな時でもどんと構えて頼りがいがあるというイメージがあるでしょう。では「器の大きい人」の家計状況はどうでしょうか?毎月赤字でひっ迫しているでしょうか?それとも、ある程度のゆとりのある状態でしょうか?自分の借金で首が回らない、家計が苦しい、という状況ではなかなか他人にまで気を配れないものです。おそらく、ある程度のゆとりがあり、自分と家族、さらに他人のためにもお金を使う余裕がある人ではないでしょうか。
この「器」には、「人間の器」や「お金の器」と呼ばれることがありますが、今回は「お金の器」についてお伝えします。
あなたの「お金の器」は、どの程度でしょうか?大きいですか?それとも小さいですか?そもそも、金銭感覚はゼロの状態で生まれてきますので、子ども時代は育った環境や親の金銭感覚が影響するでしょう。成長と共に育てて大きくしていくものです。
「お金の器」はお金を扱うことで少しずつ大きくなる
<子ども時代>お金の器100円~1万円程度お小遣いを通して金銭感覚を身に付けていく時期です。例えば、「5,000円は漫画が10冊買える金額だ」というように、お小遣いの範囲内で価値観を測ることができるようになります。お小遣いを与える目的は、「お金の扱い方」を学ぶこと。子ども時代に小さな成功と失敗をたくさん繰り返しながら使い方を学んでいきます。
<高校卒業後~就職するまで>お金の器10万円程度
学生時代の1人暮らしでは、仕送りの範囲内で生活をする術を学び、足りなければアルバイトで稼ぐ、節約をする、いざという時のために貯蓄するというように、経済的自立の予行練習をします。この時の生活費程度がこの時期のお金の器となります。たまたまアルバイトで多額を稼いだとしても、まだ親に扶養されている以上お金の器は10万円程度と言えます。
<20代>お金の器20万円程度~数百万円
就職をして自分で稼ぐようになると、ぐっとお金の器が大きくなったように感じるでしょう。しかし、年収が多くても稼いだお金を管理できなければ、お金の器は育っていませんので小さいままと言えます。自分で稼いだ収入の範囲内で生活をしながら、経済的自立を果たすために、これまで親が払っていた自動車保険なども自分で払い、稼いだお金を将来のライフプランを考えながら配分する術を身に付けていきましょう。
<結婚後、または30代~>お金の器30万円程度~無限大
30代になれば多くの人が経済的自立を果たし、親孝行にお金を使う程度のゆとりは出るようになるでしょう。また、結婚して自分と家族を「守る」には、どんなお金の扱い方がいいのか?教育費、住宅資金、老後資金、といった3大資金をどのように賄うのか?と毎月の収入や生活費を基準に払えるお金や、貯めるお金を換算することができるようになります。マイホームや教育費のように数千万円のお金を管理するようになれば、次第にお金の器は大きくなりますね。あとは、年収が増える毎に、そのお金を上手に管理できるようになれば更に大きくなっていくでしょう。
自分のお金の器を見極めることも大切
宝くじの高額当選で人生が台無しにする人がいるように、自分の器以上にお金が入ってくると、負荷がかかり、逆に自分のお金の器より小さなお金の使い方をしていると、つまらない人生になりがちです。それでも、自分の器以上のお金が入ってきた時は、「お金と人生についてしっかり考えなさい」とお金の器を大きく育てる時期でもあると思います。欲や感情に流されずに、入ってきたお金をどのように守り、自分と家族、そして世の中のために使うのが良いのか?それらを真剣に学び考えながら扱うことができたら、入ってきたお金の器に見合う人格になるのだと思います。
金銭感覚を磨きながら、少しずつお金の器を大きくし、多くの豊さと幸せを受け取れるようになりましょう。
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