なくならないチケット高額転売

チケットの出品や購入の正しい方法とは?

チケットの出品や購入の正しい方法とは?

このところ、なかなか入手できないコンサートや舞台などのチケットの転売が話題になっています。

ヤフオク!やメルカリなどでは、驚くような値段で取引されていて、これにはアーティストの方々も黙っていません。一般社団法人日本音楽制作者連盟(音制連)、一般社団法人 日本音楽事業者協会(音事協)、一般社団法人コンサートプロモーターズ協会(ACPC)、コンピュータ・チケッティング協議会の4団体、そして多くの国内のアーティストが「チケット高額転売取引問題の防止」を求めて共同声明を発表しニュースになりました。これを受けて音楽業界団体公認のチケットトレードリセールの場である「チケトレ」ができたわけですが、残念ながらチケットの高値での転売がなくなったわけではありません。

#転売NO オフィシャルサイト


個人間取引ができるサービスが充実

これほどまでにチケットの転売が行われる背景には、売る環境が整っていることが挙げられます。ヤフオク!やメルカリなどの個人取引サービスは有名ですが、チケットを専門に扱う「チケットキャンプ」でも売買がされています。これらは出品も簡単だし、お金のやり取りをする決済機能が使える点がユーザーにとってはとても便利なのではないでしょうか。
チケットキャンプの公式サイト

チケットキャンプの公式サイト(https://ticketcamp.net/

ヤフオク!やメルカリなどでは、チケットの高額転売を問題視していて取り締まりなども行われ、悪質な場合には削除されることもあります。

そもそもメルカリの場合には、転売目的で得たと思われるチケット、記名式チケットや個人情報の登録のあるチケット、使用が利用者本人に限られているチケットなどは出品禁止物になっています。

ヤフオク!では、法令に違反している、またはその可能性があると判断した商品は出品できません。ここでいう法令というのは、いわゆるダフ屋行為を禁止する迷惑防止条例も含まれると思われるので、出品禁止物として考えた方が無難をいえそうです。

ダフ屋行為とは?

ここで、ダフ屋行為についてもう少し詳しく見ていきましょう。前述したように、ダフ屋行為は迷惑防止条例に反することになりますが、この中では、転売目的で公の場でチケットなどを売ったり買ったりしてはいけないという内容が書かれています。たとえばコンサート会場などで不要なチケットを買ったり、売ったりするのはダフ屋行為になるというわけです。

迷惑防止条例 警視庁

では、ヤフオク!やメルカリなどネット上は公の場なのでしょうか。
これに関しては、実際に逮捕者が出た事例があります。

ダフ屋容疑で5人逮捕 宝塚のチケットなどホームレスに並ばせて購入(産経ニュースより)
EXILEチケットを転売目的で大量購入 ダフ屋容疑で23歳を逮捕(産経ニュースより)

チケットの高額転売での逮捕によってネットも公の場として認識されるようになったと解釈できます。

さらに、転売目的であることを隠してチケットを購入した、詐欺罪に問われた実例もあります。チケットの転売自体は法律で禁止されてはいないのですが、その前の段階である転売目的の購入が問題になるということです。また、ネット転売で購入したチケットは規約違反で無効化される可能性があり、そのようなチケットを売りつけることもまた詐欺罪に問われるケースもあります。

主催者側の業務妨害をしたとされる可能性もありますし、一度入手したチケットは中古品になるので、それを販売する場合には古物商の免許が必要になります。そういったことを考えると、チケットの転売には注意点がたくさんあることがわかります。

チケットキャンプはダフ屋?

チケットの売り買いができるサービスとしてチケットキャンプがあります。ここでは定価以上の価格で取引されることも多々ありますが、これは違法ではないのでしょうか。線引きが非常に難しいところですが、転売目的ではなく「自分で行くつもりで買ったチケット」を売るのであれば違法ではありません

では、転売目的かどうかはどうやって判断するのか?という話になりますが、売る枚数や値段が基準のひとつになってくるのではないかと思います。たとえば、ひとりで10枚のチケットを出品する、定価の2倍で出品するとなると転売目的では?と思われるのは当然でしょう。

チケットは公式なリセールの場所で売買する

チケットの転売が大きな問題になる原因は出品者にあると言えますが、買う人がいるという事実も見逃せません。高くても買ってくれる人がいるから売るという構図が出来上がっているのは間違いないので、買う側の問題意識も必要になってくるでしょう。少なくとも定価以上では買わないという強い姿勢を持つことが求められます。

また、ヤフオク!やメルカリなどの個人売買の場では買わないという選択肢もあります。音楽業界の公式リセールの場である「チケトレ」であれば定価で、しかも堂々と買うことができます。
チケットの公式なリセールの場である「チケトレ」

チケットの公式なリセールの場である「チケトレ」


そういったサービスを利用することで、違法な転売はなくなっていくのではないでしょうか。アーティストとファンが上手に付き合っていくためには、守るべきことはしっかり守ることが最低限のマナーかと思います。

「チケトレ」公式サイト

チケット売るときも同じです。もともと自分が行くために買ったチケットで、売ることが可能なチケットであれば、チケトレを利用した方が無難といえます。もちろん、ヤフオク!やメルカリで売ることもできるのですが、転売だと思われて違法行為と見なされてしまうかもしれません。今のところ、大量に出品したりあまりにも高額な価格でなければ大きな問題とはなっていませんが、今後の動き次第ではもっと厳しくなってくると思います。

ファンクラブによっては、チケット転売をした人を1年間の会員資格停止にするといったペナルティも受けてしまいます。また、転売されたチケットを無効にする運営会社もあり、仮にそうなっても購入者に代金が戻ってくることはないでしょう。コンサートにも行けず返金もされずですが、購入者はどうすることもできません。そう考えると、やはり堂々とチケットを売買できる場を利用するのがオススメです。

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