日経平均株価の今後の動きは?
日経平均株価は10月4日に2万0,689円まで上昇し、年初来高値を更新しました。米国の株式市場が堅調な今、株価はさらに上昇するのでしょうか?移動平均乖離率を活用して、日経平均株価の今後の動きを考えてみました。日経平均株価の現状
日経平均株価のチャートを見てみましょう。衆議院の解散総選挙報道以降、株価が一段高になったことがわかります。
移動平均乖離率とは
株価の動きを表しているローソク足のそばに、折れ線があることがわかりますね。これを「移動平均線」と言います。移動平均線は、日、週、月など一定期間の価格の動きを平均化したものす。価格のトレンド(方向性)を表していて、「Moving Average」とも言います。株価は一般的に、移動平均線に引き寄せられるように動く習性があります。そのため、株価が移動平均線から上下どちらかに乖離したら、移動平均線に引き寄せられて動くことが多くあります。
株価が移動平均線からどの程度離れているのかを数値化して表したチャートが移動平均乖離率です。移動平均線からどの程度離れているかで、買われ過ぎか、売られ過ぎかを分析します。
移動平均乖離率は下記の計算式で求められます。
◎移動平均線の計算式
移動平均乖離率=(株価-●日移動平均値)÷●日移動平均値×100
買われすぎか、売られすぎか
代表的な移動平均線としては、一日の動きを表した日足チャートであれば、5日、25日、50日、75日が挙げられます。週足チャートであれば13週、26週、52週、月足チャートであれば9カ月、24カ月、60カ月などが挙げられます。一般的には、日足チャートの場合には25日移平均線、週足チャートの場合は26週移動平均線を利用して、移動平均乖離率を利用します。移動平均線乖離率の数値は、0%を中心に上にプラス、下にマイナスで表示されます。0%よりプラスであれば買われすぎ、反対にマイナスであれば売られすぎと考えることができます。
日経平均株価は今後どうなる?
下に追加で表示されているチャートが、移動平均乖離率です。赤色が25日移動平均乖離率ですが、プラス圏で推移していることがわかります。上の移動平均線を見ても、上に株価があることがわかります。つまり、25日移動平均線に引き寄せられて動く可能性が高いということがわかります。
もちろん、株価が高いからと言って必ず値下がりするわけではなく、さらに上昇することもあります。株価水準をどう判断するかは、その時の経済状況やさまざまな要因になるでしょう。とは言え、株価の過熱感を見るには便利なテクニカル指標ですから、利用してみてもいいですね。
※投資の判断につきましては、ご自身の責任でお願いします。
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