ドル円相場では、一時は1米ドル107円まで円高ドル安が進みました。さらなる円高が進行するかのかと思われましたが、現在は1米ドル112円台。今後はどう動くのでしょうか?移動平均線を活用して、ドル円相場の動きを考えてみました。

ドル円相場の現状


ドル円相場のチャートを見てみましょう。9月上旬に1米ドル107円台まで円高ドル安が進行していたことがわかります。
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ドル円チャート。SBI証券より

価格の動きを表しているローソク足のそばに、折れ線があることがわかりますね。これを「移動平均線」と言います。

◎ローソク足について

移動平均線とは

移動平均線とは、日、週、月など一定期間の価格の動きを平均化したもので、折れ線グラフで表示されます。価格のトレンド(方向性)を表していて、「Moving Average」とも言います。株価はもちろんのこと、為替や債券などでも表示されます。

代表的な移動平均線としては、一日の動きを表した日足チャートであれば、5日、25日、50日、75日が挙げられます。週足チャートであれば13週、26週、52週、月足チャートであれば9カ月、24カ月、60カ月などが挙げられます。

移動平均線は下記の計算式で求められます。
●日移動平均線=過去●日間の終値の合計÷●日

例えば、5日移動平均線は当日を含めた過去5日間の終値を合計して5日間で割ることで求められます。

5日移動平均線は、当日を含めた過去5日間の株価の終値を平均した数値を毎日つなげて折れ線グラフにしたものです。25日移動平均線は5日移動平均線よりも平均する日数が長いですから、折れ線グラフは5日よりも数値は緩やかな平均値となります。そのため、2短期よりも長期の移動平均線の方が遅れて動きます。

買いサインと売りサイン

移動平均線では、期間が異なる線がいくつか表示されています。そのため、期間が異なる二本の線が交差(クロス)する動きから、売買タイミングを分析することができます。買いシグナルのことを「ゴールデンクロス」、反対に売りシグナルのことを「デッドクロス」と言います。
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ゴールデンクロスとデッドクロス

ゴールデンクロスは、期間の短い移動平均線が期間の長い移動平均線を、下から上に突き抜けることで現れます。反対に、売りシグナルであるデッドクロスは、期間の短い移動平均線が期間の長い移動平均線を、上から下に突き抜けることで現れます。

ドル円の今後はどうなる?


5日移動平均線と25日移動平均線のゴールデンクロス、デッドクロスをドル円のチャートで見てみましょう。丸印をつけたところがゴールデンクロス(右)とデッドクロス(左)になります。
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ドル円チャート。SBI証券より

チャートを見るとわかりますが、ローソク足の最も円高になっているところから、少し遅れてゴールデンクロスが現れていることがわかりますね。

ゴールデンクロスは、一般的に安値圏で現れます。そして、ゴールデンクロスが現れてから一定時間経過して価格が上昇した後に、つまり高値圏でデッドクロスが現れるのが一般的です。

現時点では、ドル円の水準がドル高圏なのか、それともさらなるドル高があるのかは判断できません。ただ、過去の値動きと比較すれば、それなりにドル高の水準であるため、デッドクロスする可能性が高そうだと分析することができます。

移動平均線による売買シグナルは見るだけで判断できますから、とてもわかりやすいです。しかし、ゴールデンクロスとデッドクロスが現れた時には、すでに価格は反転している場合が多いのも事実。株式投資本では、ゴールデンクロス、デッドクロスを売買サインとして紹介して書いてあることが多いでしょう。しかし、算出方法を見てわかる通り、移動平均線はローソク足に遅れて動く性質があります。価格の方向性を分析する時に使うといいかもしれませんね。


※投資の判断につきましては、ご自身の責任でお願いします。

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