オールドレンズもミラーレス一眼でよみがえる
ここで言うオールドレンズとは、主にフィルム一眼レフ時代に生産されていた交換レンズ群のことを指します。使われなくなったフィルム一眼レフ機とともに家に眠っているオールドレンズも少なくないかもしれません。そのようなオールドレンズですが、ミラーレス一眼カメラではいまでも使える可能性があるのです。
レンズは各メーカーごとにマウント(レンズの装着部分の規格)が異なるため、互換性はありません。さらに一眼レフ機では、マウント面から撮像素子面までの距離(フランジバック)がそれぞれのメーカーごとに計算されて作られているので、異なるマウントのレンズは基本的には使用できません。
しかし、ミラーレス機ではミラーが省略された構造上、フランジバックの距離が短くなったため、異なるレンズのマウントを合致させるレンズアダプターを使用することで、他社メーカーのレンズをカメラに取り付けての撮影が可能になりました。ただし、一部のレンズとミラーレス機種の組み合わせでは撮影ができないこともあります。
つまり、たいていの古い交換レンズはアダプターを使ってミラーレス機に取り付ければ、いまでも撮影に使用できるというわけです。ミラーレス機とオールドレンズを組み合わせれば、オリジナルのカメラとして撮影の幅を一層ひろげることができます。
適合したレンズアダプターを用意しよう
オールドレンズをミラーレス一眼機で使用する場合は、マウントアダプターを用意します。例えばニコンマウント(Fマウント)のオールドレンズをマイクロフォーサーズのミラーレス機につけて撮影すると仮定します。この場合、ニコンマウントをマイクロフォーサーズ機に取り付けるレンズアダプターが必要です。
アマゾンのサイトで、「ニコン マイクロフォーサーズ レンズアダプター」と検索してみます。検索結果には下記のようなものが出てきました。
このような方法で、自分の持っているオールドレンズのマウントと使用するミラーレス機に適合させるアダプターを準備します。
旧ソ連のオールドレンズは安価で使いやすい
オールドレンズを新たに入手したい場合は、中古カメラ店で探してみるのがお勧めです。中古カメラ市場では古いレンズは常時流通しているので、予算に合ったオールドレンズを求めることができることでしょう。ただし、一部のレンズはミラーレス機に取り付けて使用できない機種もあるので、購入したいレンズが決まったら事前に確認することも大事です。ここでガイドが購入したオールドレンズをご紹介します。選んだのは、旧ソビエト連邦ウクライナで作られたIndustarというメーカーのレンズ。旧ソ連のカメラメーカーはいくつかあり、オールドレンズ市場でも人気があります。人気の理由は、安価で入手できるものが多く、そのわりにきれいな描写で撮影できるという点が挙げられます。他にも旧東ドイツ製のレンズにも人気があります。
それではガイドが所有するIndustarのレンズと撮影した作例をご覧ください。
このように、古いレンズもミラーレス一眼カメラで息を吹き返すことができます。個性あるオールドレンズを使うと、思いがけない表現性見つけられるかもしれません。もし使っていないオールドレンズがあれば使わない手もはないかも。お試しください。