家計簿・家計管理/家計管理の注意点、落とし穴

50代男性はギャンブルと女性がらみの詐欺に要注意!!

オレオレ詐欺は高齢女性が狙われやすいですが、ギャンブルや女性絡みの詐欺では50歳代男性が被害にあうことも多いです。詐欺の被害にあっていてはお金はなかなか貯まりません。詐欺の実情を確認しておきましょう。

松浦 建二

執筆者:松浦 建二

医療保険ガイド

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7種類の詐欺はそれぞれどのような人が被害者?

貯金の天敵は詐欺!!で紹介した7種類の詐欺はそれぞれどのような人が被害にあっているのでしょうか?被害者の傾向(性別と世代)を知り、被害にあわないよう日々気をつけましょう。

下記の7つのグラフは、被害者の割合を性別(男・女)と世代(19歳以下・20~29歳・30~39歳・40~49歳・50~59歳・60~69歳・70歳以上)を分けて表したものです。全て警察庁の「特殊詐欺認知・検挙状況等(平成28年・確定値)」をもとに作成しています。

オレオレ詐欺の被害者はほとんどが高齢の女性

オレオレ詐欺の実質的な被害総額は167.1億円(平成28年)です。
オレオレ詐欺被害者の性・年齢別割合

オレオレ詐欺被害者の性・年齢別割合


オレオレ詐欺の被害者が最も多いのは70歳以上の女性で、全体の71.7%にもなります。次に多いのが70歳以上の男性(15.6%)、そして60歳代の女性(9.5%)と続き、ここまでで全体の96.8%にもなります。オレオレ詐欺はこのようにターゲット層が明確なので、60歳以上の女性や70歳以上の男性とその親族は細心の注意を払っておく必要があります。

架空請求詐欺はターゲットを問わず

架空請求詐欺の実質的な被害総額は158.3億円(平成28年)です。
架空請求詐欺被害者の性・年齢別割合

架空請求詐欺被害者の性・年齢別割合


架空請求詐欺で最も多い被害者は70歳以上の女性(27.1%)ですが、オレオレ詐欺とは違いかなり分散していて、20歳代の被害者も男女合わせて14%います。架空請求詐欺は性別・年齢を問わずに被害にあっているので、誰もが日頃から注意しておきたいところです。

融資保証金詐欺は男性が被害にあいやすい

融資保証金詐欺は、実際には融資しないのに融資を受けるための保証金等の名目で現金を口座に振り込ませる等してだまし取るような詐欺です。平成28年の実質的な被害総額は7.0億円です。
融資保証金詐欺被害者の性・年齢別割合

融資保証金詐欺被害者の性・年齢別割合


融資保証金詐欺は被害者の75%が男性です。特に60歳代(18.9%)と50歳代(18.1%)が多いですが、40歳代や70歳以上でも多く被害にあっています。融資を受けたい経営者が被害にあいやすいのかもしれません。

還付金等詐欺は高齢者が被害にあいやすい

還付金等詐欺は、役所の職員を装って税金等の還付に必要な手続きとしてATMを操作させ、口座間送金により振り込ませるような詐欺です。平成28年の被害総額(既遂のみ)は42.6億円です。
還付金等詐欺の性・年齢別割合

還付金等詐欺の性・年齢別割合


還付金等詐欺の被害者は70歳以上の女性の割合が高く、全体の54.3%にもなります。以下、70歳以上の男性(23.4%)、60歳代の女性(15.9%)が続き、ここまでで全体の93.6%にもなります。オレオレ詐欺と同様に高齢者がターゲットになっています。

金融商品等取引名目詐欺被害者の8割が70歳以上

金融商品等取引名目の詐欺とは、実際には価値がない未公開株や社債などを、電話やダイレクトメール等で虚偽の情報提供をして、その購入等の名目で金銭をだまし取るような詐欺です。平成28年の実質的な被害総額は24.7億円です。
金融商品等取引名目詐欺の性・年齢別割合

金融商品等取引名目詐欺の性・年齢別割合


金融商品等取引名目の詐欺でも70歳以上の女性(56.6%)が最も被害にあっています。70歳以上の男性(24.0%)も多く、オレオレ詐欺と同様に高齢者が狙われています。特に70歳以上の方は注意が必要です。

ギャンブル必勝情報絡みの詐欺被害者はほとんどが中高年男性

ギャンブル必勝情報提供名目の詐欺とは、パチンコ攻略法等の虚偽の情報提供をした上で、会員登録料や情報料等の名目で金銭をだまし取るような詐欺です。平成28年の実質的な被害総額は4.6億円です。
ギャンブル必勝情報提供名目詐欺の性・年齢別割合

ギャンブル必勝情報提供名目詐欺の性・年齢別割合


ギャンブル必勝情報提供名目の詐欺で最も被害にあっているのは50歳代の男性(20.5%)で、他の詐欺とはかなり状況が違います。以下、60歳代の男性(18.8%)、70歳以上の男性(17.1%)と続き、全体の71%が男性です。ギャンブル好きな男性は特に気を付けたいところです。

交際あっせんの詐欺は男性が狙われている

異性との交際あっせん名目の詐欺とは、一度だけ異性と会わせたり異性に関する虚偽情報を提供したりした上で、会員登録料や保証金等の名目で金銭をだまし取るような詐欺です。平成28年の実質的な被害総額は1.3億円です。
異性との交際あっせん名目詐欺の性・年齢別割合

異性との交際あっせん名目詐欺の性・年齢別割合


異性との交際あっせん名目の詐欺で被害にあっているのは、ほとんどが男性(92.3%)です。中でも50歳代(38.5%)や40歳代(19.2%)の被害が特に多いですが、20歳代(11.5%)や60歳代(11.5%)も多く被害にあっています。男性は寂しがり屋が多いのか騙されやすい人が多いのかわかりませんが、どの年齢でも気を付けた方が良いです。

オレオレ詐欺とか振り込め詐欺等の言葉は聞くけれども、どこか他人事で自分は被害にあわないと思っている人が多いかと思います。しかし、現実は警察や自治体等でいろいろな対策を講じても、多くの人が被害にあっています。詐欺被害にあって多額の預貯金を奪われてしまったら、その後のライフプランが大きく狂ってしまいます。明日は我が身だと思って、日々詐欺に気を付けて生活していきましょう。


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