根強いクラッチバッグの人気と必要性

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トライオン「GB205」15120円(税込)。色は写真のブラックの他ネイビーがある。


ちょっとした荷物を、スマートに持ち歩きたいと思った時にちょうど良いカバンとして、クラッチバッグやセカンドバッグが選ばれやすいのは、やっぱり、あの形とサイズ感が、本当に丁度いいからなのでしょう。

小脇に抱えて持ち歩くというのは、日本人にとって風呂敷包みからの伝統です。一方で、西洋では革袋が、カバンの元祖的な存在として古くからあって、やはりクラッチバッグのように小脇に抱えたりします。

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小脇に抱えるクラッチバッグとして、ユニセックス的なデザインになっている。


トライオンの「GB205」は、西洋の革袋的な発想で作られたようなクラッチバッグで、しかもちょっとした仕掛けで使い道を広げる事が出来る、ある意味、理想のセカンドバッグ的な製品です。ガイド納富は、このカバンを使いながら、カバンというのは袋だったり風呂敷だったりが元だったのだなあと感慨に耽りつつ、その思いの外に重宝する構造に感心してしまいました。

柔らかい素材で作られたクラッチバッグのフレキシビリティ

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マチが薄いが柔らかい素材なので嵩張るものも入れられる。


このバッグは、基本的にはマチの薄い、幅がA4サイズの袋で、雑誌や書類、タブレットなどを入れて持ち歩くのに適している。さらに、コーデュラナイロンの本体に柔らかい牛革のポケットと、全体が柔らかく仕上げてあるので、上部を折り曲げて使えるようになっているのです。

この構造のため、まるで紙袋や風呂敷のように、内容物に合わせて形が変わり、抱えやすい形状で持ち歩く事ができるのが、このバッグの面白い点。

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一番上の写真と比べると分かるが、向きや折り曲げ方で見え方が変わるのだ。


折り曲げる向きによって、コーデュラが見える側と牛革が見える側を使い分けられるのも面白い機能。フォーマルの場合は革を、カジュアルの場合はナイロンをといった使い分けが出来るわけです。ちょっとしたアイディアですが、これだけで使える範囲が大きく広がります。

また、これはトライオンの製品全体に言える事ですが、とても軽く作られているので、小脇に抱えたときの負担が少なくて済みます。マチが薄い構造なので、それほど多くの荷物が入るわけではないですが、その意味でもクラッチバッグとしての使い勝手が良いのです。

縦長の手提げカバンに変身する

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カバンの中には把手が隠されている。


そして、このバッグにはもう一つ仕掛けがあります。バッグの上部、内側に把手が入っていて、それを引っ張り出せば、B4サイズも楽に入る縦長の手提げカバンになるのです。この形にすると、大判の本なども入りますが、それ以上に、カバン自体が柔らかいため、嵩が張るものを入れると自動的にマチが広がって、きちんと収納できてしまうのが魅力です。

内装がファスナーポケット1つだけとシンプルな事もあって、かなりの収納力です。ただ、持ち手をカバンの中から引き出す仕様なので、この形にした時は開口部のファスナーは閉まりません。マグネットのホックで開口部を留める事になります。

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縦長の手提げカバンに変身する。


この2つの形状で使えるメリットはこれだけではありません。まず、クラッチバッグの時は、本当に平たく畳めるため、旅行カバンの中に入れても邪魔になりません。そして、手提げカバンにできるため、旅先用のちょっとしたバッグとしても使えるわけです。

それほど多くのものは入らないものの、いざという時の収納力があり、エコバッグのように頼りないわけでもない。大人が持つのに十分な質感とデザインのため、旅先で使うのに、本当に向いているのです。その場合も軽さがメリットになりますね。

様々な用途に使える絶妙のサイズ感

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外側の革のファスナーポケットにはA4サイズの雑誌も入る。


また、軽くて柔らかいので、ノートパソコンなどを入れるインナーバッグとしても使えます。このカバンにノートパソコンと手帳、筆記具、書類などを入れておけば、社内ではこのカバン一つ持ち歩けばオッケー。飛行機に乗る時の手回り品用のバッグとしても重宝します。

実際、サイズや容量が、手回り品を入れておくのに本当にちょうどいい感じなのです。外側にあるファスナーポケットにA4サイズの雑誌が入るというサイズ感が良いのです。

二つ折りにすると、ほぼA4ファイルサイズなので、一般的なブリーフケースにピッタリ収まります。そのため、普段仕事で使う道具類は、まとめてこの「GB205」に入れておけば、カバンを替える時も、このカバンごと移動させれば、忘れ物も少なくて済みます。バッグインバッグと社内移動ケースと外出用カバンの3通りに使えるのは、この絶妙なサイズ感があってこそです。

ガイド納富の「こだわりチェック」

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コーデュラナイロンとソフトシボ革のコンビネーション使いが上手い。


元々、クラッチバッグはポケットなどがないドレスを着た女性用のカバンとして作られたもの。しかし、小型のブリーフケースから持ち手を取ったようなビジネスマン用のカバンとしての歴史も、60年代のセカンドバッグの流行から数えれば、かなり長いのも事実です。

その男性向きクラッチバッグのスタイルを、柔らかいファブリックと牛革を組み合わせて、女性が使っても不自然ではない形に、新しく再構成したのが、「GB205」なのではないかと思っています。

この「GB205」でもポケットに使われているソフトシボ革は、トライオンが得意とする素材で、軽く柔らかく、しかし丈夫でしっとりした質感が魅力。それを、アクセント的に使うと同時に、下半分をナイロンと革の二つの素材で構成する事で、折り畳んで持った時に、柔らかいだけでなく適度な張りを持たせているのにも感心します。素材の特性をデザインと機能の両方に組み込んでいるわけですね。

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