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ヨコハマトリエンナーレ2017開幕!見どころと楽しみ方(画像)(24ページ目)

田辺 紫

田辺 紫

横浜 ガイド

神奈川県在住コピーライター。2001年2月より総合情報サイト「All About」で横浜ガイドをつとめる。2009年4月、第3回かながわ検定 横浜ライセンス1級取得。公式ガイドブログ「横浜ウォッチャー」でも「見て、聞いて、食べて」実際に体験した横浜情報を発信。

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キャシー・プレンダーガスト《アトラス》2016……都市、町村以外をインクで塗りつぶしたヨーロッパのロードマップ100冊をヨーロッパの地形に見立ててフロアに並べた作品。白い点が星のよう。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)

アイ・ウェイウェイ《安全な通行》2016、《Reframe》2016……メイン会場となる横浜美術館の外壁と柱に中東からヨーロッパに渡った際に難民が使用した救命ボートと救命胴衣約800着を貼り付け、難民問題に関するメッセージを伝える大型インスタレーション。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
シュシ・スライマン《金香木の島、シリウスの星、赤道軸の上で》2017……ピラミッド型のオブジェの上には、カメの彫刻や東南アジアで聖なる木とされる金香木(きんこうぼく)と同じモクレン科である日本の深山含笑(みやまがんしょう)を交配した木が。マレーと日本文化の融合を表現。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
アレックス・ハートリー《どこでもない大使館》2017……アレックス・ハートリーによって存在が確認された土地「Nowhereisland」の移動大使館。会期中の土日祝日に開館(11:00~12:00/13:00~15:00 ※雨天中止)し、中に入ることができます。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
マップオフィス(中央)《Mare Liberum(自由の海)》2017、(手前左)《慣らされた島(日本)―愛の島》2017、(右)《慣らされた島(日本)―ファンタジーの島》2017……学生とともに島や領海、領域に関する日本の文学や映画をリサーチし、グランドギャラリーの一角に群島のように配置されたインスタレーション。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
ミスター《「ごめんなさい」展示風景》……アニメやゲームキャラクター風のタッチで描かれる少女像など、日本独自の進化を遂げた「ガラパゴス」的なオタクカルチャーや萌え絵の無垢さを、アートとして奇想に変容した作品が並びます。フィギュアやこれまで公開したことのないドローイングなども展示。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
ケイティ・パターソン《化石ネックレス》2013……世界のあらゆる場所から採取された170個の化石を、発掘後の過程で球体のビーズ玉に加工し、数珠つなぎにした作品。ルーペで見ることができます。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
川久保ジョイ《千の太陽の王国/明るい部屋》2017……ドアの中には福島の帰宅困難区域で光なしで土の中でフィルムを感光させた作品が。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
アン・サマット《曾長シリーズ》2015-2016……マレーシアの伝統的な織物に由来するシリーズ。よく見ると、スプーンやネジ、パソコンの基盤などの工業製品や日用品が編み込まれています。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
畠山直哉《陸前高田市高田町 2012年6月23日 #2》2012……「人の手」が介在した風景を独自の審美眼で切り取った写真作品。東日本大震災以降、頻繁に取材を重ねる故郷・陸前高田市の風景を軸に構成されています。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
瀬尾夏美《風景から歌|海のあるまち》2017……ボランティアで東日本大震災の被災地である陸前高田市に訪れたことをきっかけに、歴史に書き残されないような当事者の記憶と、媒介者として絵と言葉で記録し、伝える作品。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
横浜赤レンガ倉庫3階の通路に展示されている広島・三原市の女性たちの語りづらい戦争体験をつづったテキスト作品もお見逃しなく。瀬尾夏美《語れなさを歩く》2017 ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
ジョコ・アヴィアント《善と悪の境界はひどく縮れている》2017……グランドギャラリーに登場した、約2000本の竹を独自の手法で編み上げた“巨大なしめ縄”のような作品。分断や対立を表現。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
風間サチコ《僕らは鼻歌で待機する》展示風景……木版画で浮世絵からマンガまでを横断する制作スタイルの作品。3ヵ月半ひきこもり、新作を完成させたとのこと。「展覧会テーマである“孤立”を実感しました」(本人談)。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
木下 晋(左から)《掌握》2011、《合掌図・懺悔》2015、《視る人》2011、《光の孤独》2009……孤独を受け入れながらも尊厳を失わない人々を題材とした、鉛筆画作品。10Hから10Bの鉛筆を駆使し、光と闇が鮮明に描かれています。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
サム・デュラント(左)《ルビコン川を渡る、大統領親書の進呈、恭しく》2015、《提督の夢》2017、(右)《アメリカ人の上陸とアメリカ側からの贈物の贈呈》2015、《日本を訪れるペリー提督と画家ヴィルヘルム・ハイネ》2015、(中央)《ある時点、遥かかなたの別時点》2017……横浜開港期の同館等の収蔵作品と歴史的事象を再解釈して描き出したイメージ群を提示した作品。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
パオラ・ピヴィ《I and I (芸術のために立ち上がらねば)》2014などCourtesy the artist and Perrotin……作家の現在の拠点である北米・アラスカで古来神聖とされてきたクマをモチーフとした作品。色鮮やかな羽で覆われています。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
マーク・フスティニアーニ《トンネル》2016……どこかに繋がっているようで繋がっていない《トンネル》と《穴》が出現。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
ザオ・ザオ《プロジェクト・タクラマカン》2016……作家の出身地である中国の新疆ウイグル自治区にあり、たびたび民族問題の舞台となるタクラマカン砂漠に冷蔵庫を運んで配線し、冷えたビールを飲むという行為を映像にした作品。もうひとつの《スーツ》では世代間の思想や価値観の違いを浮き彫りに。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
柳幸典《Project God-zilla-横浜市開港記念開館の地下室-》2017……薄暗い空間にゴジラの頭をかたどった作品が。よく見ると、廃棄物──産廃や放射性物質、津波で流されたものをイメージしたもの──でできています。瞳の中にはさまざまな映像が映し出されます。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
柳幸典《Article 9》2016……第9条の条文をバラバラにしてネオンサインにし、部屋いっぱいに並べてある作品。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
小沢剛《帰ってきたK.T.O.》2017……2001年の第1回出展以来、2回目。歴史上の人物を題材に物語を構築する「帰ってきた」シリーズの新作を発表。横浜生まれ、明治から大正にかけて活動した美術史家のインド・コルカタ(=カルカッタ)での足跡をたどり、現地の看板職人や音楽家らと一緒に作品(絵画+映像+テキスト)を制作。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
クリスチャン・ヤンコフスキー《重量級の歴史》2013……広いスペースに身体と公共彫刻の関係性について言及する作品が並びます。横浜の公共彫刻の気の流れをよくするため、マッサージ師が診断を行う新作も。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
宇治野宗輝《プライウッド新地》2017……美術作品の輸送に使われる大型の木箱をビル群に見立てた作品。そこでは、突如、楽器とミキサーやテレビなどの生活用品を組み合わせた装置が、自動で光と音を発するパフォーマンスを始めます。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
キャシー・プレンダーガスト《アトラス》2016……都市、町村以外をインクで塗りつぶしたヨーロッパのロードマップ100冊をヨーロッパの地形に見立ててフロアに並べた作品。白い点が星のよう。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
ドン・ユアン《おばあちゃんの家》2013……区画整理のため解体されてしまう作家のおばあちゃんと隣接する叔父さんの家の中の家財道具や食卓などを描いた作品群。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
ラグナル・キャルタンソン《ザ・ビジターズ》2012……ビデオ9面、64分の映像作品。ヘッドフォンから聞こえる他者の演奏音を頼りに、異なる部屋で一つの曲を奏でようと試みるようすを9つのスクリーンに投影。孤独な作業から生まれるハーモニーをお楽しみあれ。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
Don’t Follow the Wind《ウォーク・イン・フクシマ》2016-2017……放射性物質による汚染で期間困難区域となった場所で撮影された、没入型360度映像が見られる作品。ヘッドセットは福島出身のアーティスト・毒山凡太郎さん監修のもと、立ち入り制限区域の外側の田村市に住む三世代の家族が制作したもの。作品解説のミニリーフレットは必読。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
横浜赤レンガ倉庫1階には「SHOPトリエンナーレ2017」がオープン。ヨコハマトリエンナーレ公式グッズのほか、横浜市内在住・在勤の多彩なクリエイター約40組が制作する家具、ファッション、食品、ステーショナリー、書籍などの商品を販売(2017年8月3日撮影)
バスの車体にも作品が。ジェニー・ホルツァー「《自明の理》より、1977-79」2017。みなとみらい駅のコンコースでも展開されています。ヨコハマトリエンナーレ2017展示風景(2017年8月3日撮影)
横浜市開港記念会館(地下)の入口は海側に設けられています。正面入口からは入れません(2017年8月3日撮影)
3年に一度の現代アートの国際展「ヨコハマトリエンナーレ2017」が8月4日に開幕。横浜美術館前の看板(2017年8月6日撮影)

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