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通勤電車の金持ち体質勉強法!ニュースアプリを活用

通勤電車の中でニュースアプリを見ている人も多いと思います。そこでニュースを使ったクリティカルシンキングのトレーニングをご紹介します。

午堂 登紀雄

執筆者:午堂 登紀雄

ニューリッチへの道ガイド

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通勤電車の中で記者の「発言」「意見」に突っ込みを入れる

通勤電車の中でニュースアプリを見ている人も多いと思います。そこでニュースを使ったクリティカルシンキングのトレーニングをご紹介します。といっても単純で、記者の「発言」「意見」に突っ込みを入れるだけです。

たとえば「ネットカフェ難民が増えている。彼らを救わなければならない」というニュースを読んだら「なんでやねん」と突っ込みを入れて、その論拠を考えることです。

たとえば――。

仮にネットカフェの利用料が1時間100円だとすると、1日2400円、30日居続ければ7万2000円かかる。一方、ヤフー不動産で東京都の賃貸物件を検索すると、家賃5万円以下の物件は数千件も出てくる。これなら水道光熱費を含めても、賃貸を借りるほうが安い。

ということは、彼らは単に好んでネットカフェにいるだけなのではないか。それを救済しようというのは、電車の中で健康のために立っているお年寄りに席を譲るようなもので、余計なお世話ではないか――。

すると、「ネカフェ難民の多くはフリーターなどで貯蓄を持たず、礼金・敷金・仲介手数料などの初期投資を捻出できないからだ」「定職や保証人を持たないため、入居時の審査に通らないからだ」といった反論も想定できるでしょう。

そこで、「昨今は初期費用ゼロ物件も増えている」「保証システムが普及しているので、保証人はいなくても借りられる場面も少なくない」という再反論を頭の中で構築していく。

「それは違う」という感想を持ったかもしれませんが、それもOK。重要なのは、単にニュースを見て「へえ~」で終わりではなく、それを論理的・具体的に考えるトレーニングになるということです。

このような思考訓練をしていくと、記者やライターに限らず、政治家・評論家やテレビなどのコメンテーターの発言も、その多くが表面的かつ常識的で、大衆の世間受けが良さそうなことを言いっていることが多く、いったん疑ってかかったほうが良さそうだということもわかるでしょう。

同時に、様々な事象に自分の意見を持つことができるし、本質を見抜こうとする習慣も身につきます。それは日常生活の全方位に良い影響を与えてくれるはずです。

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