「言霊」と呼ばれるように言葉は人を幸せにする
過日、友人に誘われて、俵万智さんの「サラダ記念日」刊行30年記念パーティに出席してきました。出版された30数年前は子どもだった私も、大人になりあらためて目を通すと、とても情愛に溢れたロマンティックな歌集だという事に気づきます。同じ女性として、胸がキュンと熱くなったり、切なくなったりと、日常生活に溢れる恋心や愛情といった感情を短歌にのせて触れることができるこの歌集が、時代を超えて多くの人の気持を捉えて離さないのがわかる気がしました。
お金は幸せになるために道具として扱おう!
「言霊」と呼ばれるように言葉は人を幸せにすることも傷つけることもできますが、「お金」も人を幸せにも不幸にもできるモノです。金属と紙でできた無機質な「お金」ですが、使い手によって愛情を吹き込むことが でき、そのような場面に出会うと嬉しく温かな気持になります。プレゼントを買うお金や教育費などは、愛情のたくさん詰まった素敵なお金です。
私自身、子どもの塾代や習い事といった教育に関わるお金をを支払う時、高いなぁ……と悩ましく思う反面、子どもの未来にワクワクし、そのようなお金を使うことに喜びを感じます。そして、貯蓄をしていて良かった……と安堵したりもします。
ここで一句、「夏のボーナス そっくりそのまま夏期講習 頑張る姿に 悔いは無し」
家計管理をすることで、感情とお金を上手にコントロール
皆、自分と家族の生活を守り、幸せになるためにお金を稼いでいるはずなのに、「使う」時にはとても「雑」になり、目先の欲望やストレス発散と、自分と家族の幸せとはかけ離れた使い方になるケースも多く見られます。無意識にお金を扱うと、欲望やストレスに負けてしまいがちになるんですね。人は感情の生き物です。だからこそ、感情をコントロールする術を身につけないと、実は「お金」を上手に管理することは難しくなります。例えば、コップに半分水が入っていたとします。あなたは、「半分しか入っていない」と思いますか? それとも「半分も入っている」と思いますか?
「足るを知る」という言葉がありますが、無いモノや不足しているモノ・コトにばかり目を向けるのではなく、今あるモノに目を向け、「これで十分」というように発想の転換を求められます。
物欲や消費欲は一時的な感情であることの方が多く、積み重なれば大きなお金となります。「これで十分」という感覚が身につけば、物欲や消費欲も抑えられ、そうして家計がスリムになれば、自分と家族の本当の幸せのためにお金を使うことができるようになります。
・お金があれば、もっと家族旅行をしてたくさん想い出を共有したかった
・お金があれば、大学に行かせてやりたかった
・お金があれば、〇〇がしたかった
このように、「お金がない」ことが原因で後悔するような人生を送らないためにも、家計と向き合い、意識的にお金を扱うことが必要になります。お金を使う時には、「自分と家族の幸せに繋がっているか?」と常に自問する習慣を身につけましょう。
そしてそれらを数字に落とし込み、客観視するために、家計簿やキャッシュフロー表といったツールが必要ということになります。
自分と家族に対し、愛情に溢れたお金の使い方ができれば、他人や社会に対しても優しくなり、幸せと豊かさをたくさん感じることができる世の中になるのではと思っています。皆さんにとってこの記事が、お金と前向きに付き合う一つのきっかけとなる「おかね記念日」となってもらえるよう願っています。
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