女性の稼ぎが家計の豊かさのカギ
家計を上向かせる為には「稼ぐ・減らす・貯める・増やす」といった事を取り組む必要がありますが、節約だけでは月に数万円が限界なので、節約をしつつ「世帯収入を上げる」必要があります。「世帯収入」なので、夫婦共働きが必要ということです。しかし、一般的に稼ぎ頭である男性(夫)は、すでに精一杯働いており、更に他で働きに行ってもらうといった事は体力的にも難しいものです。しかし、女性はどうでしょう? 結婚後、育児や家事といった理由から、仕事の量を抑え、103万円や130万円といった扶養の範囲内で働いている方は多いのではないでしょうか?
子どもの成長と共に、仕事の量を増やし扶養から外れ、しっかり収入を上げることは、教育費や住居費、老後資金といった3大資金を確保する為にも、男性の収入が思うように増えない今、重要な事といえます。
主婦が働く為に必要なモノとは?夫や親の協力を得よう
■夫の協力は必須しかし、妻が働くには夫の理解と協力が必須です。特に育児や介護がある場合 は、夫婦でお互いをサポートし合う必要がありますので、家事や育児・介護の分担、必要であればベビーシッターやヘルパーを検討する必要性もあるでしょう。
ひと昔前のように「夫が稼ぎ、妻は家を守る」という考えを完全否定するわけではありませんが、夫の収入が思うように増えない以上、妻も頑張って稼ぎ世帯収入を増やしていく必要があるのが現実です。時代の変化に柔軟に対応し家計を守る手立てを探るのも夫婦の務めではないかと思います。夫婦共にお互いを尊重し、支え合えるような夫婦関係が必要ですね。
■できれば親のサポートも受けよう
両親のサポートを得ることができれば、更に心強いものです。急な残業でも、子どものお迎えや食事の準備等を手伝ってもらえれば、安心して働く事ができます。夫と同様に、安心して頼ることができるのが親の存在ではないでしょうか?
例えば貯蓄額が多い事で知られている福井県や富山県は、家族構成が大きく影響しています。3世代・4世代同居が多く、孫の世話は祖父母が手伝ってくれる為、母親も働きやすく、結果的に世帯収入は増え、貯蓄額も増えるというわけですね。
私自身、夫と両親の理解と協力があるおかげで仕事ができています。平日は仕事が忙しい夫も週末は掃除・食事作りはほぼやってくれていました。今は単身赴任で不在ですが、その穴を埋めるように両親が協力してくれます。私の場合、実の母は他界し、父は施設に入居していますので、協力してくれるのは義理の両親ですが、夫の転勤を機に、義理の両親宅の近くに引越し、「近居」することで、お互いの家を行き来するのも楽になり、子どものお迎えなどをお願いしやすくなりました。夫と義理の両親には感謝の気持で一杯です。
人間関係の豊かさが経済的な豊かさの下支えとなる
このように、夫婦関係や親子関係が良いとお金を稼ぐ事も貯める事も、スムーズになり、家計に余裕が出ると心に余裕が生まれ、お互いを思いやる気持ちが増えます。そのように稼いだお金で、親を3世代の旅行に招待し、素晴らしい思い出をたくさん作る……家族の人生や未来にとってお良い方向へお金が流れ出します。しかし、反対に家族と不仲だと、思うように仕事ができなかったり、負担が増えてストレスで余計な支出が増えることもあるでしょう。女性が借金をする一番の理由は「生活費の補てん」です。家計が苦しい事を夫や両親に相談できない、普段から家計に関して家族内で話し合う習慣が無い事を意味します。このように「負のスパイラル」に入ってしまう事もあるのです。
親がいない、夫が冷たいという場合でも、兄弟姉妹や友人、ご近所といった人間関係の豊かさがあれば協力を得る事もできます。つまり、人間関係の豊かさが経済的な豊かさの下支えになっているのですね。
主婦が働く為には、色々な法律や育児等の環境整備は今後も必須でしょう。その部分は国や自治体にお任せして、まずは自分の身近な人間関係を見直し、少しずつ良い人間関係を築いていきましょう。
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