韓国旅行でのネット通信は、プリペイドSIMでお得になるの?
写真を撮るのも、地図を見るのも、調べごとをするのも今時スマホ。ポケットに入るコンパクトさながら、これひとつで対応できるので、スマホは海外旅行でも必需品ですね
SIMカードって何?そしてどうやって使うの?
小さいけれど、スマホの心臓とも言えるSIMカード。しょっちゅう入れたり出したりするものではないけれど、時と場合によって、SIMを入れ替えることで携帯環境を変えることができます
プリペイドSIMカードがおすすめなケースは?
Wifiゾーンはたくさんある韓国。コンビニで買えるWifiカードもあり、選択肢はいろいろアリです
■プリペイド SIMカードを使ってお得になるかも!な方のケース
- SIMロックを解除した携帯、 SIMフリー携帯のユーザー。あるいは SIMフリーの携帯をレンタルできる方
- 今後何度か短いスパンで韓国に行く予定がある方
- 1週間~1ヶ月程度、あるいはそれ以上の長期旅行の方
- いつでもどこにいても、安定した通話とデータ通信が必要な方
- 韓国滞在は電話番号に変わっても問題ない方
- SIMカードを交換し、新しい情報の登録(APN設定)を自分でできる方
■プリペイド SIMカード以外の方法がよさそうな方のケース
- SIMロックを解除したり、新たに SIMフリーの携帯電話を用意するのが面倒な方
- 今回韓国に行った後、次回の予定はない方
- 2泊3日以内の短期旅行の方
- 旅行中、通話もデータ通信環境も特に必要ない方
- 通話もデータ通信もするけれど、Wi-Fi環境で少しだけできれば十分という方
- SIMカードを交換したり、新たな設定をするのが面倒という方
- 旅行の期間中だけであっても、韓国の電話番号に変わっては困るという方
プリペイドSIMカードのメリット・デメリット
誰にでもお得にはなるとは限らないので、事前にしっかり検討してみること、結構大事です!
まず、 SIMカード利用には、 SIMフリー携帯か、 SIMロックを解除した携帯が必要です。 SIMロックを解除するのが有料(3000円前後~)の場合が多いことなどから、2泊3日程度の短期旅行ならば、わざわざこの手続きをするのは、コストがかかる手段となってしまう可能性大です。最近では SIMフリー携帯のレンタルも安価でできる場合があり、こちらの方が割安となるケースがあるので、要検討です。
SIMカードの利用というのは、少なくとも3日以上~長期滞在、または、短いスパンで定期的に韓国に行く方が利用すると割安になるもの。これは、使用可能なデータの容量ごとに、データプランで販売されているからで、通話もデータ送信もできるものだと、値段の目安は、安いものでも2万8000ウォン程度~、1GBのデータ通信と約20分の通話量のセットプラン(EG)のスタンダードなプランでも3万ウォン~という値段設定となっているからです。チャージ式で長期にわたり使うタイプのものは、料金プランとは別にSIMカードの料金が必要なものも。そのため、韓国旅行のリピーターではない、短期旅行者の使用では割高になる可能性があるんですね。使う方の環境によっては、海外パケットやワイファイカードなどの方が合理的になる場合があります。
次に、自分がどれくらいの通信量なのか確認してみましょう! 韓国で携帯電話をたくさん使う方は、現地で使いたいデータ使用量・必要通話料と、海外パケット料金とを比較してみてましょう。SIMカードを交換して使ったプランのほうがお得になるかどうかの確認ですね。プリペイド式のSIMカードには有効期限があります。期限内に全部使用しなくても、料金の返還はないので、ここも含めて検討してみてください!
また、通話やデータ通信をどこでも安定した状態でしたいのか、ワイファイが使える場所で少しだけ利用できればいいのかで、 SIMカード利用の不向きが分かれます。韓国は世界的に見ても、Wi-Fiゾーンがとても多く便利な国ですが、日本のキャリアと契約している携帯電話を持参した場合は繋がりにくい場所もあります。どこでも例外なく安定した通話とSNS通信が必要な方で、旅行期間などを含めた諸々の条件が、上記の「プリペイド SIMカードを使ってお得になるかも!な方のケース」にあてはまる方は、プリペイド SIMカードの検討をしてみても良さそうです。そうでない方は、Wi-Fiルーターのレンタルや、プリペイドWi-Fiカードなどでも対応できそうです。
気をつけたいのが、韓国専用の SIMカードを利用すると、新たに韓国の電話番号が付与され、もともと使っていた自分の電話番号が使えなくなること。日本の家族や友人、会社などに新しい電話番号を伝えなくてはならない、というデメリットが。逆に、韓国の電話番号があったほうが、現地の友人やビジネス相手と通話が便利だ、という方には、この点、必ずしもデメリットとはいえませんね。
SIMカードの設定は難しい?
自分の携帯を韓国でも使えるって本当に便利! 日本語で設定できるSIMカードあるのでトライしてみましょう~!
SIMカード挿入→APN設定画面から、登録情報を入力し設定する→データ通信の設定を有効にする→データ読み込み完了後使用可
というものです。電子機器などの扱いに慣れている方は、こういった設定も簡単にできるかもしれませんが、不慣れな方だと30分ぐらい時間がかかってしまうことも。この設定まで行ってくれる代理店もありますが、いずれにしても30~1時間程度の待ち時間が必要です。また、登録は、 SIMカードを扱う会社のビジネスアワー内でないと行えない場合がほとんどです。そのため、早朝や深夜到着の場合は、すぐに使えないという不便さもあります。
韓国で使えるプリペイドSIMカード
コンビニで購入するタイプのものは、自分の携帯電話に合うSIMのサイズが、標準か、microか、あるいはnanoか、確認しておきましょう。(c)KTmobaile
さて、最後に韓国現地で受け取り、または購入可能な SIMカードのうち、観光客でも比較的利用しやすいものをご紹介します。
■EG SIM
オンラインで事前購入もできますが、空港やコンビニGS25でも販売しているので、現地購入が便利です。 自分で登録する必要があるほか、平日は9時から10時まで、週末は18時までと、開通できる時間帯が決められているのでご注意を! 1GB30日3万ウォン~(データ&通話)のプランがあります。
■Koreainfo
4GLTEデータ量無制限のKSIMをレンタルできるのが魅力です。事前予約をしておくことで、仁川、金浦空港で受け渡し可能(チャージ式は明洞本社のみ)。明洞本社でもレンタルや登録などを扱っています。5日間2万7500ウォン~(データ&通話)などのプランがあります。受け渡し場所により異なりますが、開通時間やサポート時間が決められているので注意。
■LINK KOREA
4GLTEデータ量無制限のデータのみのSIMです。通話は必要ないけれど、写真送信などのデータ通信はたくさんしたい、という方向き。仁川、金浦、釜山、済州島の空港で受け渡し可。事前予約可能。5日25ドル~。受け渡し設定可能な時間帯が決められているので要確認。
■KTモバイル
1GBデータ&通話15日間22.9ドル~。仁川、金浦、済州島の空港で受け渡し可。CU、GS25、セブンイレブンなど、コンビニでの購入も可。1GBで3万4000ウォン、30日間(データ&通話)。ビジネスアワー内のみ開通可能。平日9時~20時、土日祝日10時~20時。