お金の不安を感じる事柄は「老後の生活資金」が51.7%で最も高い
スパークス・アセット・マネジメント株式会社が全国の20歳~59歳のビジネスパーソンを対象に『ビジネスパーソンの「マネ活」に関する調査』をインターネットリサーチにより実施しました。1000名の回答を集計した結果をご紹介します。働く皆さんはどのようなお金の不安を抱いているのでしょうか?また不安への対策としてどのようなことを行っているのでしょうか?
お金の不安を感じる事柄の中では、「老後の生活資金」が5割台で最も高く、次いで、「賃金・収入」40.5%が4割台、「将来の生活設計」34.7%、「税金(増税や節税方法など)」32.2%、「将来の公的年金」30.2%が3割台で続きました。老後の生活資金や将来の生活設計といった、将来に関することがらに不安を感じている人が多く、賃金や公的年金といった収入面に対しても不安を抱いている様です。
「将来、自分の仕事はAIに奪われる」と回答した人は38%、20代・30代は4割強が不安に
お金の不安が生じる背景としてはどのようなことがあるのでしょうか。1000人のビジネスパーソンの回答としては、「自分の公的年金は払い損になる」の同意率は81.6%、「退職金と公的年金だけでは、老後の生活が立ち行かない」の同意率は90.5%、「仕事で頑張って成果を上げても、収入が上がる見込みがない」の同意率は86.2%と高い数値です。年金や退職金があてにならない、収入アップも厳しいという悲観的な展望から老後の生活不安が高まっているようです。また、「将来自分のしている仕事はAI(人口知能)に奪われる」という質問の同意率は前世代で38.3%となっており、20代は42.8%、30代は42.4%と特に不安を感じている若者が多いことがわかります。
お金の不安を解消するためのお金行動は何をしている?
お金の不安を解消するために今行っていることとしては何があるのでしょうか。全回答者1000人に聞いたところ、「日々の生活費の節約」が63%、「保険の加入」が61.3%、「定期的な貯金」が52.1%と過半数で高くなっています。「投資」が26.2%と4分の1の人がお金を増やす行動を行っていることがわかりますが、まだまだ少ない数値といえそうですね。
副業を行っている人は12%、副業の平均収入は3万4698円
お金の不安を解消するために副業を行っている人は全体の12%のみとなっており、1000人中の122人でした。ひと月あたり、いくらの収入を得ているのでしょうか?「1万円未満」が32%となっており、「1万円~3万円未満」が25.4%です。「10万円以上」の人が11.4%なので調査したビジネスパーソン1000人中14人程度ということになります。副業の平均収入は3万4698円となっており、お小遣い程度にプチ稼ぎを行っている人が多いようですね。
将来のお金不安を感じつつも、収入を増やすために、なかなか実際投資や副業をしてみようという行動にうつす人は少ないようです。ボーナス時期なので、今後の家計や投資などについて考えてみてもいいかもしれませんね。
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