利回り10%超続出!2万円台の株主優待ランキング
日経平均が2万円を突破したり、東証マザーズ指数が年初来高値を連日更新したりと好調な日本の株式市場ですが、2万円台で購入可能な銘柄もたくさんあります! 2万円台で購入可能であれば、手が出しやすいのはもちろん、少しずつ色々な銘柄を買うこともできますし、同一銘柄であっても時間を分散させて買ったり、売ったりすることもできます!そこで今回は2万円台で購入できる銘柄の中から、配当に加え、株主優待品を額面通りで評価した場合の金額(※)も含めた総合利回りを算出。その利回りランキングを参考に、株主優待の利用のしやすさなどを加味したガイドが選ぶトップ3をご紹介したいと思います。
※利回りを計算する上での株主優待の評価方法は、額面として記載されている数字を参考としています(一部ガイドが推定)。予想配当+予想優待利回りはあくまでも参考としてご覧ください(2017年6月16日の終値で計算しています)。
それでは、第3位から順にご紹介していきましょう。
第3位 サノヤスホールディングス(東証1部<7022>)
予想配当+予想優待利回り:9.5%【2017年6月16日株価】 246円
【株主優待獲得最低投資額】 100株=2万4600円
【今期予想現金配当(1株あたり)】 5円
【株主優待権利確定月】 3月末
【優待内容】「パレットタウン大観覧車」(東京都江東区)の利用券2枚
第3位はサノヤスホールディングス(東証1部<7022>)です。旧住友系のサノヤス造船がグループの中核企業。造船だけでなく、建設用エレベーター、化粧品等の乳化装置・攪拌機、遊園地機器などの製造・販売、レジャー施設の運営なども手掛けるます。今回は100株を購入し、「パレットタウン大観覧車」(東京都江東区)の利用券2枚を獲得したケースを想定しています(株主優待は一般販売価格が920円ですので、920円×2=1840円で評価し、利回り計算しています)。
業績については減益基調が続いています。主力の造船事業について、業界全体の製造設備が過剰しており、船価が低迷状態を続けていることが効いています。機械式立体駐車場のリニューアル工事関係や成長分野である化粧品用機械製造は好調の様子ですが、造船事業のショート分をカバーしきれていません。
株価は2017年3月期の最終利益が国内レジャー施設の営業終了の決定による固定資産の減損損失と事業撤退損失引当金繰入を特別損失として計上したことなどから、24億円の赤字となったことを受けて下落傾向が続いています。
おそらく株主優待銘柄として注目されていたこともあるので、株価は一段の下落余地を残していると思います。しかし、営業利益、経常利益は黒字であり、来期見通しも黒字で、これまでのところ配当は安定しています。十分に下がったところを狙えるのであれば妙味はあると思います。
第2位 山喜(東証2部<3598>)
予想配当+予想優待利回り:10.0%【2017年6月16日株価】 250円
【株主優待獲得最低投資額】 100株=2万5000円
【今期予想現金配当(1株あたり)】 5円
【株主優待権利確定月】 3月末、9月末
【優待内容】自社グループ直営店の買物券
100株以上 1,000円券 1枚
200株以上 2,500円券 1枚
2,000株以上 2,500円券 2枚
6,000株以上 2,500円券 3枚
10,000株以上 2,500円券 5枚
第2位は山喜(東証2部<3598>)です。紳士用ドレス・カジュアルシャツの大手企業です。同社の株主優待は自社グループ直営店の買物優待券です。今回は100株を購入し、買い物優待券を年間で2000円分獲得したケースを想定しています(株主優待は2000円で評価して利回り計算しています)。ちなみに200株以上の保有ですと、半期毎に2500円券を1枚(年間で2枚)となり、利回りは更に上がります。
同社の株主優待券は購入金額から10%割引といったような、割引券ではなく、お買い物券であるのが非常に良い点だと思います。また、スーツを着るサラリーマンにとってワイシャツはある意味消耗品でもありますから、品物的にも非常に使い勝手が良い株主優待だと思います。
業績を見ると2017年3月期までは減益傾向が続いていたのですが、低価格から高付加価値まであらゆる商品に対応できる生産背景を持つ強みを生かした国内卸売シェア拡大や、WEB販売などの直販販路の拡大、さらには外部との提携による海外販売の拡大で2018年3月期からは上向く見通しです。株価も200日移動平均線をサポートラインとして緩やかな上昇が続いているところです。同社の場合、株主優待の配当権利確定まで上昇し、その後に下落する傾向があります。ここから次の権利確定に向けて乗ってるのも1つの方法と思いますし、次の権利確定後の下落局面で拾うのも1つの方法と思います。
第1位 エム・エイチ・グループ(東証ジャスダック<9439>)
予想配当+予想優待利回り:15.8%(3年以上保有の場合)【2017年6月16日株価】 256円
【株主優待獲得最低投資額】 100株=2万5600円
【今期予想現金配当(1株あたり)】 0.5円
【株主優待権利確定月】12月末
【優待内容】
「モッズ・ヘア」サロン優待券など(詳しくは同社のHPをご覧下さい)
第1位はエム・エイチ・グループ(東証ジャスダック<9439>)です。美容室モッズヘアを展開し、海外にも店舗網を拡大しています。今回は100株を購入し、3年間保有し、「モッズヘア」公式オンラインストア優待券3,000円分と「モッズ・ヘア」公式オンラインストアクーポン1,000円分を獲得したケースを想定しています(株主優待は4000円で評価して利回り計算しています)。
業績は横ばいが続いていますが、株価も前回の株主優待の配当権利落ち後からは245円~260円の狭い範囲での横ばいの動きが続いています。大きな流れとしては株主優待の権利落ち後に下落し、次の権利確定に向けて上昇していく動きとなっています。できれば、245~250円で購入し、次の権利確定までに株価が上昇すれば売却、上昇しなければ株主優待を貰いながら上昇を待つという方法が考えられると思います。
参考:日本株通信
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