そもそもスマホのデータ通信量ってなに?
スマホのデータ通信量とは
スマホでインターネットを使うには、2つの方法があります。ひとつは携帯電話会社の基地局とスマホを電波でつなげて、携帯電話会社のサーバーからインターネットへ接続する方法です。契約している携帯電話会社の電波が受信できるところでインターネットを利用できます。この方法でつなぐと、スマホ画面の上部には「4G」などと表示されます。
この携帯電話会社との通信にかかるデータ量が、「データ通信量」としてカウントされる値です。
もうひとつの接続方法は、Wi-Fi(無線LAN)で接続する方法です。Wi-Fiルーターとスマホを電波でつなげて、ルーター経由で契約しているプロバイダーのサーバーと接続する方法です。Wi-Fi接続の場合は店舗や自宅など、ルーターを設置しているところでのみ利用できます。Wi-Fiの利用時は、スマホ画面の上部に扇形のようなマークが表示されます。
インターネットでデータをやり取りするときは、「パケット」という小さな単位に分割して送受信されます。分割されたパケットはサーバー上でまとめられ、すべてのパケットが揃うとスマホに表示されます。大きいデータを送受信する際には、パケット数も多くなります。ガラケーの時代には「パケット定額サービス」など、データ通信の量をパケットで換算していましたが、現在はパケット数ではなく「バイト」をデータ量の単位をとして使うようになりました。
データ通信の場合、「B(バイト)」は、「KB(キロバイト)」、「MB(メガバイト)」、「GB(ギガバイト)」、「TB(テラバイト)」の順に1024倍ずつ大きくなります。
データ通信量はテキストの送受信にはそれほどかかりませんが、画像の送受信や動画の再生、アプリのダウンロード時などに多くなります。盲点なのはブラウザで表示される広告動画やSNSで自動再生される動画です。広告表示を防ぐのは難しいのですが、SNSの自動再生機能は設定でオフにしておくといいですね。
「ギガ」はデータ通信量だけじゃない
スマホのデータ通信量は、契約しているデータ容量を越えると通信速度制限にかかります。データ通信量は「GB(ギガバイト)」を単位として換算することが多いため、若い人を中心に「動画見過ぎてギガが減った」「ギガが足りない」などと表現されることがあります。私の取材では、ストレージ容量が大きいスマホを買った女子高生が「一番ギガのでかいiPhone買った」と言っていました。
「データ通信量」と「ストレージ容量」はどちらも「GB」で表現されるので混乱している人が多いのですが、意味はわからなくても「ギガが減った」「ギガが大きい」といえば話が通じます。さらに、「ギガ」という言葉は2文字と語数が少ないため、他の若者言葉と同様に浸透しやすいという特徴もありますね。
ギガ(通信量)が足りなくなったらどうなるの?
携帯電話会社と契約しているプランによって、月間に利用できるデータ通信量が異なります。携帯電話会社のウェブサイトやアプリで、自分の契約内容を再確認しておくといいですね。「今月は使い過ぎ?」と思ったときは、携帯電話会社のウェブサイトやアプリを使うと、今の利用量がわかります。auは専用アプリで今月の残りデータ通信量がわかる
契約しているデータ通信量を越えてしまうと、月末まで速度制限がかかり、データの送受信がかなり遅くなります。通信が使えなくなるわけではなりませんが、困る人やストレスを感じる人もいるでしょう。
速度制限を解除したいときは、携帯電話会社のウェブサイトでデータ通信量を追加購入することができます。0.5GB、または1GBから購入できます。
毎月のように速度制限にかかってしまう人は、契約内容を見直すことも大切です。大容量のデータ通信が使えるプランは料金が高めになりますが、思う存分データを使うことができます。家族で同じ携帯電話会社を使っている人は、データ通信量を分け合えるプランを検討してもよいでしょう。あまりデータ通信量を使わない父親の分を子どもに分ける、といった使い方ができます。
家族でデータ容量を分け合えるプランもある
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