自分がもらえる年金額を照会してみる
60歳前後といえば、定年退職を数年先に控えている、収入は減る一方、さらには親の介護などにもお金がかかる時期です。このタイミングで貧乏という人は、どうすればよいのでしょうか?まず年金事務所に問い合わせて、自分がもらえる年金額を照会してみましょう。そして、自分の生活設計を再構築することです。それで何とか生活できるなら、貧乏だなどと嘆く必要はなくなるでしょう。
60歳を過ぎても、持っている技術を生かして働く道はある
もし足りないなら、定年後も働ける道を探すことです。たとえば、寮で暮らしながら働ける、住み込みの仕事であれば、家計負担は軽減されます。中には寮費無料、水道光熱費無料、賄い付きといった仕事もあります。あるいは今の60代が持っている技術の中には、新興国で必要とされるものもたくさんあります。そこでたとえば、JICAが募集しているシニア海外ボランティアに応募してみるという方法もあります。2年もしくは1年という期間限定ではありますが、自分の技術を活かしつつ、生活費も支給されます。
同時に、生活費の削減も聖域を設けず手を付けます。たとえば、賃貸に住んでいれば家賃の安い家に引っ越す。家にある不要物は売ってお金に換える。新聞やNHKなど、なくても困らないものは解約。携帯を持っているなら固定電話も不要でしょう。さらに「年金が足りない老後貧乏な人が発想転換する方法」でも紹介した、田舎暮らし、半自給自足生活もアリです。
自分の力だけでダメな場合は、人の力を借りる
そんな自分の努力だけではいかんともしがたいなら、人に頼ることを考えてみます。1つは、自分の親との同居です。自分の収入と親の年金を足せば、生活はなんとかなるのではないでしょうか。ただし、親の介護となるとこれはとても大変なので、できるなら介護保険の適用を受けたいものです。もう1つは、子どもとの同居です。子どもの家に転がり込めば、少なくとも住居費や水道光熱費、食費はカバーできます。もっとも、少しくらいは子に渡す必要はあると思いますが。
ちょっと極端に振って紹介しましたが、「そんなの無理」などという場合ではありません。「そんなの恥ずかしい」などという、1円にもならないプライドにしがみついている場合ではありません。
そもそも自分が子どものころを振り返ってみれば、今よりずっと不便でも特に疑問も持たなかったはずです。貧乏からの脱出は、ぜいたく病からの脱出でもあります。
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