慰謝料は相手から受けた精神的苦痛に対して支払われるもの
慰謝料、財産分与、養育費をもらうことは恥ずかしいことではありません。将来の幸せのためにも、お金は必要です!
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離婚しなくても、夫から慰謝料はもらえるか?――答えは「Yes」です。夫に慰謝料を請求することは可能ですが、結婚生活を続けるのであれば、同じ家庭内で夫から妻へ慰謝料を支払っても、物理的にはあまり意味がないでしょう。
しかも、慰謝料は相手から受けた精神的苦痛に対して支払われるもの。請求するためには、具体的な証拠が必要になります。弁護士への費用がかかる場合もあります。
ただし、ペナルティとしてなら妻の気持ちを落ち着かせる効果が期待できるかもしれません。したがって金額の相場もケースバイケース。「妻がそのことを水に流せるだけの額」ということになるでしょう。夫が慰謝料を支払った後の家庭内の空気がしばらくよくないものになるのは、ご想像どおりです。
お金持ちじゃなくても「財産分与」できる?
「うちには財産らしいものなんてないけれど……」などと言って、何も持たずに離婚をするのはもったいないことです。財産は大きく「お金」と「物」に分けられます。預貯金や有価証券などは「お金」、土地や建物などは「物」に含まれます。意外と忘れがちなのが、相手が将来受け取る退職金や年金などは「お金」の財産であり、家具や電化製品、車などは「物」の財産だということ。これらについても個々に決められた割合によって夫婦で分ける対象になることを知っておきましょう。
「養育費」は後からもらえるの?
離婚をする際には、「養育費はなし」とに決めたものの、その後の生活が想像以上に大変になり、「やっぱりあのとき養育費をもらうことにすればよかった……」と後悔するケースもあります。その場合はあきらめたり意地を張ったりせずに、元夫に相談してみることをおすすめします。大切なのは、妻のプライドよりも子どもの幸せです。「生活が苦しくて……」というよりは「子どもの将来のことを考えて……」というアプローチで相談すると相手も話を聞きやすくなるでしょう。
このように、いざ本気で離婚を考えるときになってからお金の問題を解決しようとすると、意外とややこしい分、必要以上のストレスがかかって疲弊してしまうもの。そうなる前に、仮に離婚の心配がなくても、知識として知っておくことは大切です。まさに「そなえあれば憂いなし」ですね!