テレビの所有数が最も多い都道府県は福井県
モノが豊かにあれば、モノがないよりは快適な生活を送りやすく、買えるだけの収入や貯蓄もあるだろうと考え、総務省で5年毎に調査している「全国消費実態調査」の平成26年調査から、いくつかのモノの所有数を調べてみました。各都道府県の数値は千世帯(二人以上の世帯)あたりの所有数で、普及率とは異なります。まずは快適な生活に欠かせないテレビについてです。テレビを最も多く所有している世帯の都道府県は、福井県で千世帯あたり2,848台の所有になります。つまり一世帯あたり平均2.8台の所有していることになります。一家に一台ではなく、一人に一台という感覚でしょうか。福井県の次に多いのは徳島県(2,764台)、その次が富山県(2,699台)となっています。逆にテレビが最も少ないのは沖縄県(1,537台)で、次に宮崎県(1,747台)鹿児島県(1,762台)と続き、5番目に東京都(1,940台)が入っています。
昨今はパソコンやスマートフォンでもテレビを見られるからか、テレビの所有数は全国平均で平成16年の2,255台から平成26年の2,162台へ減っています。
自動車の所有数が最も多い都道府県は山形県
次に移動手段として欠かせない自動車の所有数を調べてみました。最も多く所有しているのは山形県で2,111台になります。一世帯あたり2.1台と言うことです。次に多いのが福井県(2,101台)、その次が富山県(2,057台)で、この3県が2千台を超えています。逆に自動車の所有数が最も少ないのは東京都で665台しかありません。3世帯に1世帯は自動車を所有していなく、山形県の3分の1以下です。東京都の次に少ないのが大阪府(843台)、その次が神奈川県(917台)となっています。
自動車に関しては鉄道の路線網が充実している都市ほど所有が少なく、不便な地域ほど所有が多いと言えるかもしれません。自動車の所有数もテレビと同様に減っていて、全国平均で平成16年には1,446台だったのが平成26年には1,377台へ5%弱減っています。特に東京都(743台→665台)や千葉県(1,340台→1,190台)等で大幅に減少していることから、人口減少や高齢化の影響より生活スタイルの変化に大きく影響していそうです。
携帯電話の所有数が最も多い都道府県は福井県
現代生活に欠かせないアイテムとなった携帯電話(スマートフォンも含む)も調べてみました。最も多く所有しているのは福井県で2,517台になります。まだ一人に一台とはいきませんが、そのような時代が近づいてきています。福井県の次に多いのは滋賀県(2,508台)で、その次が奈良県(2,501台)となっています。逆に携帯電話が最も少ないのは青森県(2,036台)で、次に山口県(2,049台)北海道(2,063台)と続いています。東京都は2,378台で全国平均2,312台を少し超える程度です。
携帯電話の所有数はテレビや自動車と比べて都道府県による差はかなり小さく、どの世帯でも生活必需品となってきているのではないでしょうか。
温水洗浄便座の所有数が最も多い都道府県は富山県
最後にまだまだ普及途上であろうと思った温水洗浄便座について調べてみました。温水洗浄便座を最も多く所有している都道府県は富山県で1,116台となっています。次が福井県(1,112台)で、その次が滋賀県(1,082台)です。逆に最も少ないのは沖縄県で283台です。2番目に少ないのが長崎県の622台、その次が高知県の635台なので、沖縄県の少なさが際立っています。
温水洗浄便座の所有数が少ない都道府県に九州や四国が多いのは、温水の必要性をあまり感じていないのかもしれません。それでも、全国平均では平成16年の733台から平成26年には869台へ2割近く増えており、全都道府県で増えています。まだまだ増加の余地がありそうです。
福井県の所有数の多さが際立っている!
今回調べたモノはテレビ・自動車・携帯電話・温水洗浄便座の4つだけですが、福井県はどれも1番目か2番目に多く、他県に比べて所有数の多さが目立っています。理由は自動車がないと移動が不便で、家が広いからテレビや温水洗浄便座も複数必要なのではないかと考えられます。しかし、福井県に限ったことではないので、モノが豊かな生活を希望している県民が多く、所有できるだけの収入・貯金に余力があるからではないでしょうか。モノが豊かにあれば快適な生活や幸せな生活が送れるとは限りませんが、豊かな生活を送りたかったら福井県民に秘訣を聞いてみては如何でしょうか!
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