iPhoneのバッテリーを長持ちさせるたった2つのチェックポイント
そんなにヘビーに使っているつもりはないのに、帰宅する頃にはバッテリーの残量がギリギリだったり、常にモバイルバッテリーを持ち歩かないと不安というiPhoneユーザーは、ぜひ以下の2つを見直してみてください。・画面表示にムダがないか
・不要な通信が発生していないか
たった2つですが、これだけでバッテリーの持ちが劇的に変わります。では、具体的な節約の方法を見ていきましょう。
ステップ1:画面表示の無駄を徹底的に省く
■画面の明るさは必要最小限にする当たり前ですが、ディスプレイが付いている時間が長ければ長いほど、画面が明るければ明るいほどバッテリーを消費します。そこで、まず最初に見直すべきは画面の明るさ。輝度設定が必要以上に明るくなっていないでしょうか?
「設定」→「画面表示と明るさ」→「明るさの自動調節」をオンにしておくと、周囲の明るさにあわせて最適な輝度に自動調整してくれます。
また「明るさの自動調節」はオフにして、常に暗めにしておくというのも、バッテリーを長持ちさせるワザのひとつです。
バッテリー残量が心許なくなってきたら、画面を下から上にスワイプし「コントロールセンター」を表示。輝度のバーを左に動かして、画面の輝度を下げることをおすすめします。
■使っていないときに表示の無駄を省く
iPhoneを使っているときは仕方ないですが、使っていないときにもディスプレイが付きっぱなしになっていませんか? ポケットやカバンにしまうときは、電源ボタンを押してiPhoneをスリープするクセをつけたいものです。
操作していないときに自動的にスリープするように設定するには、「設定」→「画面表示と明るさ」→「自動ロック」で、操作をやめてからスリープするまでの時間を設定します。
ただし、スリープまでの時間をあまり短くしてしまうと、操作をせずに画面を見ているだけのようなシチュエーションで、画面がすぐに消えてしまいイライラすることに。適度な時間に調整してください。
「設定」→「画面表示と明るさ」→「自動ロック」で、iPhoneが自動的にスリープするまでの時間を設定します。
またアプリの通知がロック画面に表示される設定になっている場合は、スリープ中もメッセージやメールを受け取るたびに画面が点灯してしまいます。
カバンの中に入れていたのに、いつの間にか画面が付いてバッテリーが減っていたという場合は、この通知が要因のひとつになっている可能性も。特に頻繁に通知がくるメッセンジャーアプリなどは、設定の見直しをおすすめします。
アプリの通知設定は「設定」→「通知」から該当のアプリを選びます。通知方法のうち「ロック画面に表示」をオフにしておくと、スリープ中に画面が点灯しなくなります。
なお最新のiOSには、電源ボタンを押さなくても、画面を手前に傾けるとスリープを解除してくれる便利な機能が追加されています。
ただiPhoneをカバンに入れている人はカバンの傾きなどによって、知らない間に自動点灯してしまうこともあるので、「設定」→「画面表示と明るさ」→「手前に傾けてスリープ解除」をオフにしておいたほうがいいでしょう。
■画面表示の不要な演出はオフにする
このほか壁紙を工夫することでも、省エネ化がはかれます。iPhoneでは見る角度によって壁紙が動いて見える視覚効果が用意されていて、最初からその効果が含まれた「ダイナミック」、動く壁紙の「Live」のほか、静止画の壁紙にも視覚効果を加えられるようになっています。
壁紙を選択する際に「ダイナミック」や「Live」を選ばない。また静止画を壁紙を設定する際には「視覚効果」をオンにしないようにしましょう。
壁紙の変更は「設定」→「壁紙」→「壁紙を選択」から。あらかじめ用意されている壁紙の「静止画」か写真を選び、「視覚効果」をオフ、つまり「静止画」を選択するのがおすすめです。
ステップ2:不要な通信の有無をチェックする
■バッテリーを消費する電波探しをストップスマートフォンは常に電波を探しています。電波の届かない「圏外」にいるとバッテリーを早く消耗してしまうのは、スマートフォンが見つからない電波を探そうと頻繁にサーチするから。電波の入りにくい場所では、思い切って機内モードに切り替えるなどしておくと、バッテリーが長持ちします。
モバイルネットワークの電波だけでなく、GPSやWi-Fi、Bluetoothといった通信の電波探しでも、同様にバッテリーは消費されます。使わないときはオフにしておくことを、おすすめします。
機内モードへの切り替えは、画面を下から上にスワイプすると表示される「コントロールセンター」でできます。同じ画面でWi-FiとBluetoothのオン、オフも設定できます。
GPSは「設定」→「プライバシー」→「位置情報サービス」でオン、オフを切り替えられます。
■バックアップは電源のある場所で手動でする
iCloudへのバックアップは電源につながっているときに行われるようになっていますが、iCloud Driveをはじめ、メールや連絡先、カレンダーといったサービスの同期をオンにしていると、知らない間に通信してバッテリーを消費する要因になります。不要な同期はしないように、設定を見直しましょう。
また、メールや連絡先、カレンダーなどでは、データの受信方法を「プッシュ」または「フェッチ」のどちらか選べるようになっています。プッシュというのはサーバー上に新しいデータがあったときに、それを自動受信するというもの。新しいデータがあるかどうか、頻繁に通信が行われるので、その分だけバッテリーを消費することになります。
一方のフェッチは、自分で設定した一定の時間ごと、または手動で情報をチェックしたときにのみ、データがダウンロードされるというもの。プッシュよりも通信頻度が少なくなる分、バッテリーを長持ちさせることができます。
iCloudの同期設定は「設定」→「iCloud」で設定できます。不要なサービスはオフに切り替えましょう。
メールや連絡先、カレンダーなど、それぞれのアプリの設定画面で「アカウント」→「データの取得方法」→「プッシュ」をオフすると、フェッチに切り替わります。
■アプリが勝手に通信しないようにする
アプリの中には使っていないときも、バックグラウンドでコンテンツをダウンロードするしくみになっているものがあります。
いざアプリを使いたいときに、すぐに最新のコンテンツが利用できるのは便利なのですが、このバックグラウンドでの通信もやはり、バッテリーを消費する要因になります。あまり使わないアプリなど常に最新である必要のないものは、コンテンツを勝手にダウンロードしないよう、更新をオフにしておきましょう。
また、アプリそのもののアップデートも同様にバッテリーを消費します。バッテリーだけでなく、モバイル通信時にダウンロードが行われると、キャリアと契約しているデータ容量が足りなくなってしまうことも。設定を見直して、不要な更新作業をストップしましょう。
「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド更新」で、更新が不要なアプリをオフに。「Appのバックグラウンド更新」をオフにして、バックグラウンドでの更新そのものをしない設定にすることもできます。
アプリのアップデートや、他のデバイスで購入した音楽などのダウンロードが勝手に行われないように、「設定」→「iTunse StoreとApp Store」で「自動ダウンロード」から不要なものをオフにしておこう。
番外編:低電力モードを活用しよう
ここまで紹介してきたような設定の見直しをすれば、iPhoneのバッテリーはこれまでよりも長持ちするようになるはずです。それでもいよいよバッテリー残量が少なくなってしまったときは、「低電力モード」に切り替えてなんとか延命をはかりましょう。低消費電力モードでは、メールの取得やSiriの起動、アプリのバックグラウンドでの更新、壁紙の視覚効果などビジュアルエフェクトの一部をまとめてオフにすることができます。
「設定」→「バッテリー」→「低電力モード」をオンに。バッテリーマークが黄色になり、バッテリー残量が1%単位でステータスバーに表示されるようになります。