家計簿・家計管理/家計管理の基本

新社会人必見!初めての家計管理のコツ

この春から、就職するという新入社員の皆さん就職おめでとうございます!社会人1年生として、知っておくべき「お金」のこと、とくに働いて得たお給料をどのように扱っていくのが良いのか「家計管理」についてお伝えしていきましょう。

二宮 清子

執筆者:二宮 清子

家計簿・家計管理ガイド

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お給料をどのように扱っていくか

新社会人の皆さん入社おめでとうございます! これから社会人として働いて得たお金は自分で管理していく責任があります。
 
お給料の管理はどうする?

お給料の管理はどうする?


学生時代と比べると多くのお金を手にしますので、パーッと使ってしまうキリギリスさんタイプや、貯め込んでしまうアリさんタイプといろんなタイプの人がいますが、将来を見通しながらも「今」を楽しむ金銭感覚、更にお金に関する「信用」を守りながら「お金」とどう付き合っていくのかは、家庭や学校で必ずしも学ぶわけではありません。

社会人になって手にするお給料をどのように扱っていくかによって、将来の生活が豊かになるのか苦しくなるのかが変わってきますので、どのように管理していけば良いのかお伝えしていきましょう。

サラリーマンの生涯賃金は2億5000万円位と言われますが、普段の生活費に加え、若いうちは結婚費用や、車の購入費、その後は、住宅資金・教育費・老後資金といったライフイベントに備えて、お金を配分・準備していく必要があります。

従って、もらったお給料を1カ月で使い切ってしまうと、将来のライフイベントに備えるお金が無くなってしまいますので、今の生活を楽しみながらも、将来を見据えお金を貯蓄していく必要があるというわけです。
 

ポイント1:収入と貯蓄、支出の予算を立てる

想定される収入を立て、支出の予算を立てましょう。
奨学金や車のローン・貯蓄・家賃・水道光熱費・食費・保険(自動車等)・交通費・交際費等それぞれいくら位かかるのか予算を立ててみます。学生時代に1人暮らしをしていたら、ある程度の金額が予測できるでしょう。わからない場合は親や友人に相談しながら項目毎に予算を立ててみましょう。
 

ポイント2:手取り収入の1~3割は貯蓄する

手取り収入の3割は貯蓄しましょう。手取り収入が15万円なら、45,000円です。奨学金や車のローンがある場合でも1割以上は貯蓄できるように習慣付けます。
 

ポイント3:収入-貯蓄=生活費といった先取り貯蓄を徹底させること

給料をもらったら先に貯蓄をして残ったお金で生活をする習慣を身に付けましょう。残ったお金を貯蓄しようとするとなかなかできないものです。この先取り貯蓄の習慣が身に付いているかどうかが、今後豊かな人生を送れるかどうかの大きなカギになります。

「お金を貯める場所」は給与から天引きができる「財形貯蓄制度」を活用しましょう。勤務先に財形貯蓄制度が無い場合は、給与振込口座の銀行で、給料日の翌日に天引きされる「定期積立口座」を作ります。まずは、この2つの場所でお金を貯めていきましょう。
 

ポイント4:いざという時に困らない為に、緊急予備資金を貯める(生活費の3カ月分)

長い人生では色んなことが起きます。その多くが急な出費を伴いますので、いざという時のお金(緊急予備資金)を確保しておくことが経済的に安定を導きます。

予想できるのは、病気やケガ、離職、転職による収入減、事故や災害、急な帰省などです
。キャッシングやカードローンといった借金に手を出す大きな理由の1つとしてこのような時のお金を備えていないことが挙げられます。目安として生活費の3カ月分を緊急予備資金として確保しておくようにしましょう。
 

ポイント5:車検や自動車税など車にかかるお金、旅行やパソコンを買い替える為の目的別のお金を貯める

車は自動車税・車検・任意保険・ガソリン代と常にランニングコストがかかるものなので、継続的にお金を貯めておかないといけません。他にも旅行やパソコン、スーツを買うお金などまとまったお金が必要になることが定期的に訪れます。20代は先輩や同僚、友人から結婚式に呼ばれる機会が増えますので、お祝儀のお金が結構な出費になります。しかし、お祝い事なので、温かい気持ちを込めてお祝儀を快く贈りましょう。
 

ポイント6:今を楽しみ、自己投資にもお金を使う

若いからこそできる経験にも積極的にお金を使ってください。人間力を高める為には視野を広げる必要がありますので、旅行はとても良い自己投資です。また役に立つ人材になる為にもスキルアップは必須です。このように「経験」にお金を使うことも大切です。
 

ポイント7:自宅から通う場合は、必ず親に生活費を渡すこと(経済的自立)

社会人になって給料をもらうようになれば、自分が生きる為のお金は全て自分で賄うのが経済的自立です。社会人になっても自宅から通う場合は必ず親に生活費を渡します。いくらお金を家に入れるのかは親との相談次第ですが、もし親が受け取らないと言った場合でも、生活費程度のお金は貯蓄に充て、残ったお金で生活できるようにしておきましょう。
 

ポイント8:お金に関する「信用度」を守る

社会人として信用できる人間かどうかはお金の使い方にも表れます。収入の範囲内で生活をする、一定のお金を貯蓄する、借りたお金は期日までに返済する、金利について知っている、といった当たり前のことが金銭感覚として身に付いていれば、多重債務や自己破産といった最悪を防ぐことができます。

大人になってからのお金のトラブルは金額が大きくなる為、取り返しがつかなくなりやすく、滞納が続いたり自己破産となれば社会的に「お金に対する信用度が無い」と太鼓判を押されてしまうことになります。そうなると仕事にも影響し、住宅ローンや車のローンを組むこともできず、生活が大変苦しくなります。

クレジットカードの使い方、悪徳商法など、若い時代には誰でもお金の失敗というのは大なり小なりあるものです。しかし、知識を身に付けておけば、大きくつまずくことは防ぐことができ、ある程度の貯蓄があれば家計のクッションとなって自分を守ってくれます。小さな失敗と成功を繰り返しながら、お金に関する「スキル」をしっかり身に付けていきましょう。

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