FX・外国為替証拠金取引/凄腕FXトレーダーをガイド内田まさみが直撃インタビュー

素早い損切りを味方に、億を稼ぐ!(前半)

FX取引で成功しているトレーダーがよく口にするのは、「損切りすることの大切さ」だ。損切りできなかったせいで、積み上げてきた利益のほとんどを失ってしまう「コツコツドカン」は、トレーダーなら誰もが経験したことのある失敗だろう。今回は、その失敗を乗り越えて、億トレーダーになったA氏にインタビューした。

内田 まさみ

執筆者:内田 まさみ

FXガイド

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FXで損切りすることの大切さ

FX取引で成功しているトレーダーがよく口にするのは、「損切りすることの大切さ」だ。損切りできなかったせいで、積み上げてきた利益のほとんどを失ってしまう「コツコツドカン」は、トレーダーなら誰もが経験したことのある失敗だろう。今回は、その失敗を乗り越えて、億トレーダーになったA氏にインタビューした。

素早い損切りが、利益を守る!

FX専業トレーダーのA氏は、関東在住の40代前半の男性だ。逆張り(レートが急落したときに買ったり、急騰したときに売ったりするなど、行き過ぎた相場が一旦調整する局面で利益を上げるトレード手法)を狙ったスキャルピング(超短期トレード)に、トレンドがでている時はスイングトレード(中長期トレード)も組み合わせて、利益を稼ぎ出しているという。

彼の強さの秘密は、ずばり「素早い損切り」だ。フルレバレッジで熱く取引しながらも、自分のトレードを冷静に分析し、間違えたと判断したらすぐに損切りする。損を持ち続けることがないから、コツコツ積み上げた利益を、ドカンと失うこともなく、次のトレードに立ち向かい、資金を有効に活用する。その潔いトレードが、結果として勝ちにつながっているのだ。

もちろん、彼も最初から素早く損切りができた訳ではない。

専門家の分析そのままのトレードで大失敗。

A氏が投資を始めたのは、2010年頃だ。株式投資や225先物取引からスタートし、利益が順調に出始めたところで、投資のバリュエーションを増やすために、FX取引を始めた。

その頃、ギリシャの債務危機が問題視されており、ほとんどのアナリストやエコノミストが「ユーロ安になる」と分析していた。A氏はその分析を鵜のみにして、「ユーロ売り」を基本に、トレードをし始めた。

しかし、ユーロドルは6月上旬にいったん1.2ドルを切ったものの、その後、上げ下げを繰り返しながらも上昇トレンドを描き、翌2011年5月には1.5ドル近くまで上昇する。

「上手くいったのは最初の取引だけで、投じた資金100万円はすぐに無くなった。そこで、株式で運用していた800万円もつぎ込んだが、失敗ばかり」だったA氏は、結局、全ての資金が底をつき、一旦、投資から撤退した。資金面だけではなく、「失敗しすぎて、気持ちが投資に向かなくなってしまった」ことも大きかったという。

はたして失敗した理由は、「専門家の分析をそのまま信じたこと」だけだったのか。

値動きのコツをつかみ、損切りが当たり前だと思えたバイナリーオプション

A氏は、「チャートもテクニカル指標も、何も見ないで投資していた。見ていたのは、レートと値動きだけだった。それも、なんとなく眺めていただけ。ただ、それが失敗した理由ではないと思う。本当の原因は、損切りができなかったから」だと、当時を振り返る。

では、どうして今のような「素早い損切り」ができるようになったのだろう。

答えは、「バイナリーオプション」だ。
A氏は、FX取引を数カ月間休んだ後、バイナリーオプションで投資を再開した。この頃のバイナリーオプションは、「10分後のレートが上か下かを予想するもので、24時間取引することができた。最初は上手くいかずに資金は目減りしたが、数を重ねているうちに、勝ちが負けを上回るようになった。一日12時間以上はチャートを見続けていた」という。

バイナリーオプションは、時間がくれば結果が出てしまうため、ポジションは有限で、損益を持ち続けることはできない。

その結果、A氏は「バイナリーオプションのおかげで、一つひとつのトレードに区切りがつけられるようになった。失敗した時も成功した時も、全てをリセットして次のトレードをする。バイナリーオプションを経験したことで、FXでも、ポジションは持ち続けないことが当たり前」だと、考えられるようになったそうだ。


バイナリーオプションで成功した後、FX取引を再開したA氏は、億を超える利益を稼ぐのだが、その取引のポイントは、ぜひ、後編でお読みください。

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