冬しかできない「雪見列車」を楽しもう
冬といえば雪。ですが、都内に住んでいると、一面の雪景色を目の当たりにする機会は少ないですよね。今回は、一面の雪景色をぼ~っと楽しめる鉄道路線についてご紹介します。一人旅に出かけて、都会の喧騒に疲れた心を癒してみませんか。都会では見られない雪を愛でる旅
誰にも踏まれていないピュアな雪
雪原はもちろんのこと、山の雪化粧や、川の雪景色など、水墨画のような美しすぎる風景は必見。平野には、ウサギやキツネなどと思われる足跡を見つけたりして、ほっこり癒されます。運が良ければ、動物も見られるのかも。
もちろん車内は暖房が効いているので、寒くありません。ときに、駅弁を食べながら「雪見列車」を楽しむのも、オツなことです。
沿線ではグルメ・温泉も楽しめる
雪を見たら温泉で体をほっこり温める
主要駅のコンビニでは、地元のお米を使ったおにぎりやお弁当などを購入できます。都会では食べるより何倍もおいしいお米を気軽に味わってみては。
さらに、日本酒の産地としても有名。また、温泉宿も多く、この季節は「雪見風呂」も可能。女性の一人旅の行先でも人気の、オトナが楽しめるエリアなのです。
雪見列車にチャレンジ!豪雪地帯を行く3路線
雪景色が楽しめる、豪雪地帯を行く路線をご紹介します。・秋田内陸線
秋田県の角館駅から鷹巣駅を結ぶ秋田内陸線。別名「あきた美人ライン」と呼ばれる小さなローカル線です。
粉砂糖を振りかけたような美しい雪景色
森吉山麓のマタギ文化発祥の地があるなど、沿線は豊かな自然そのもの。冬は真っ白な雪に包まれます。沿線農家のお母さんたちの手料理を味わえる「ごっつお玉手箱列車」など、イベント列車も豊富な楽しい路線です。(秋田内陸縦貫鉄道HP)
・飯山線
長野県の豊野駅から新潟県の越後川口駅に至る飯山線。森宮野原駅には、過去に記録された最高積雪7.85mの標柱があるなど、まさに日本一の雪が見られる路線。沿線には、驚いてしまうほど雪深い情景が広がります。
雄大な千曲川の雪景色に思わず見とれてしまう
飯山線は、1月2月は不通になることも多いので、3月あたりを狙うといいでしょう。
・奥羽本線
福島県の福島駅から、山形県、秋田県を経由して、青森県の青森駅までを結ぶ路線。雪を見るなら、山間部を走る新庄~秋田間がおすすめです。
窓に吹き付ける風雪は迫力がある
雪の山肌を間近に、縫うように走る奥羽線。吹雪に負けずに走る列車の力強さ、都会では感じられないスリルを感じることができます。
難読地名として有名な及位(のぞき)駅もある
軽はずみな行動は危険!大雪時の注意点
豪雪地帯の鉄道は、大雪の影響でダイヤが乱れることも多いです。運休になる場合も珍しくありません。運行情報に注意して出かけましょう。また地方路線は主要駅・発着駅以外は無人駅が多いことも特徴。積雪は数メートルにもなる駅もあり、軽い気持ちで降りると危険です。
これらの路線は数時間に1本しかこない列車もザラなので、無計画な駅への降車は絶対にしないこと。時刻表でしっかり計画を立てて楽しみましょう。