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「逃げ恥」に学ぶ、離婚してしまう夫婦の特徴

結婚とは。主婦業とは。それを考えさせられた、不思議なストーリーのドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」。この二人の魅力を元に、離婚しがちなカップルの特徴を探ります。

執筆者:藤嶋 ひじり

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「結婚とは、主婦業とは」を考えさせた、ヒットドラマに学ぶ

ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」、ご覧になりましたか? 本当に面白かったですよね。主婦業の対価を、こんなに面白おかしく考えさせられるドラマはなかったように思います。

兼業専業に関わらず、主婦業(主夫業)を日常的にしている人にとって、納得のいく言い分だったのではないでしょうか。経緯は特殊でしたが、二人は素敵なカップルでした。筆者が思う、二人が素敵な理由は大きく分けると3つ。

・自分の気持ちに素直であること
・自分を変えようとしたこと
・相手との関係をあきらめないこと


常に、前向きに相談し、変化しようとする想い。これが、若いころの私にはできませんでした。筆者の失敗体験からお話しします。


かっこ悪い自分を認められない

新婚夫婦1

自分が本当はどんな人が好きなのか。どんな夫婦になりたいのか。若いころは誰かの価値観に左右されやすい


若いころの一度目の結婚をしたころの筆者は他人軸で生きていました。

・誰から見てもかっこ悪くない彼氏かどうか
・人にバカにされ無いような人生を生きているか


「世間」「他人」を軸にしていたのです。「大卒」「高身長」「大手企業で知り合い会計事務所に勤務」という、「連れて歩いて恥ずかしくない彼氏」というのが、前夫を選んだ理由でした。自分に自信がないと、彼の本質よりも、人から見てどう思われるかばかり気になるのです。そして、筆者自身「素敵な彼女のふり」をしていました。そんな自分をかっこ悪いということにも気づいていませんでした。

冒頭のドラマ「逃げ恥」で、みくりが「私は、本当は四角い部屋を丸く掃くタイプ。仕事だからきちんとしていただけ」というセリフ、若いのにすごいなぁと思いました。お互いに、理想の自分のふりをして、そのギャップに気づかないよう隠し合っていた気がします。


「かわいい妻」であろうとした(変われない)

新婚夫婦2

本当の私が求めていたのは「守ってくれる人」ではなく、家事を手伝ってくれ、働くことを応援しサポートしてくれる「対等な関係の人」。筆者がそう気づいたのは離婚して三十路になってからでした

「かわいい妻でいたい」
「良き妻でいたい」
「守ってもらいたい」

要するに「愛されたい」の典型でした。両親と確執はありましたが、その一方で、末っ子で甘えるのがうまく、「だから支配されやすい」という難点を知りつつも、甘えられるのが「一番心地いい立ち位置」だったのです。

そのために「かわいくあること」は努力してきました。前夫を支え、彼が借金を作っても転職を繰り返しても、内心疑問に感じても「いいよ」「きっといいところが見つかるよ」と笑顔でサポート。感情的になった醜い表情を見せなくないし、ひどい台詞を言う自分になりたくなかった。そうやって自己完結して、結局は、彼を甘やかし、関係は悪化していきます。

結局、「かわいい妻」に執着していました。彼のために自分を変えようとしなかった。きっと、醜い顔を見せてでも、彼の横暴な行いを引き止めるべきでした。


冷静に相談できない

怒る男

大切な話し合いをしようとしてもキレる。そういう相手とは、そもそも関係を続けていくのは困難です。これは最初に選ぶときに間違えないようにしたいもの

前夫は、ちょっとやんちゃな人でした。店員に対して上から目線。車の運転は、同乗する子どもが酔うほど乱暴。彼が事業に失敗し、転職を繰り返すようになっても、私は精一杯支えたつもりですが、彼は転職と借金を繰り返しました。しかし、お金のことで話し合おうとすると、逆ギレしました。冷静に「相談」できない相手だったのです。

それほどではないとしても、自分と向き合うのが苦手な人は、「相談」ができません。「相談」というのは名ばかりで「どちらかの一方的な押し付け」となることも多々あるでしょう。自分の思い通りにしたい人は、相手に変わってもらうことを望むものです。

相談できないのには、もう一つ理由がありました。私は、前夫を尊敬できませんでした。

「妻は夫を立てる」という世間のアドバイスの通り、「立てるふり」「相談するふり」はしていましたが、実のところ彼を認めていなかった。「安心して任せられる」と言ってくれるのをいいことに、子育ての相談はほとんどしませんでした。何か頼むとすぐに怒るので、家事も「ゴミ捨ててきてもらえますか?」などと頼んでいました。「事を荒立てたくない」という思いが強すぎたのもあると思います。結婚当初はそれでも彼の仕事ぶりを評価していたのですが、その後の転職癖と借金、DVによって、完全に彼を軽蔑しました。

相手を軽蔑しているのに、相談はできません。より良い関係になろうと努力するには、互いの尊敬と尊重が必要です。

仮に相談できたととして、その後はお互いが「変わる」ことが必要です。でも、「変わる」ことは非常に難しいもの。ちょっとした変化を認めてあげる心のゆとりが必要です。ほんの少しでも変わっているか、変わろうとしているか。それを確認できれば、よしとする。それがコツだと思います。

特に、男性は変化が苦手な人が多い気がします。子育ては、さらなる長い目と広い心が必要です。その練習がてら、懐を広げる練習をしてみるといいと思います。

ドラマ「逃げ恥」では、始まりが雇用関係だったからこそ建設的な話し合いができたのだと思いますが、平匡とみくりの関係は、ある意味で理想。ちゃんと向き合い、話し合う。素直に自分の思いを語る。そうして二人で変化し続けていけたなら、きっと、続けていけるはずです。

その前に、まずは大切なパートナーを選ぶ時点で、自己肯定感をしっかりと取り戻せているといいですね。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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