規制がある会場では三脚は使わずカメラは手持ちで撮影
今回紹介するイルミネーション会場は、都内でもとくに人気があり多くの来場客が見込まれる場所。そのため会場での混乱を避ける目的か三脚の使用はできなようです。本来ならイルミネーション撮影では三脚を使って撮るのが基本ですが、状況に合わせてここではカメラを手持ちで撮影していきます。カメラを手持ちで撮影する場合は、手ぶれにならないようにカメラの設定を整えます。カメラ本体、レンズに手ぶれ防止機能がついているものはON設定にします。標準ズームを使うのであれば少なくともシャッター速度は1/60以上の速さは欲しいので、ISO感度を高感度に設定し、レンズの絞りは開放値にするなど明るさに合わせておきます。
ストラップを首にかけ、カメラ本体を引っ張り、ストラップのテンションを張りながら構えるとカメラを持ってのぶれを抑えることができます。
撮りやすい方法を試しながら手ぶれを抑える方法を探してみて下さい。
渋谷「青の洞窟 SHIBUYA」は下からの反射も美しい
2014年に目黒川で開催され、2年ぶりに場所を渋谷へ移して始まった「青の洞窟 SHIBUYA」。渋谷の公園通りから青色LEDライトのイルミネーションが代々木公園ケヤキ並木まで続きます。約250メートルの長さがあるケヤキ並木の会場には、地面に光を反射させる板が設置されています。この板があることでイルミネーションの光が地面からも反射して青い光が全体を覆う演出が楽しめます。下からの反射とのコントラストを入れて撮るところがポイントになります。
LEDライトの青色が見た目と画像の色で違いが大きいときは、ホワイトバランスを変えて調整します。
光を反射させる板は、会場の始まりと終点付近に幅広く設置されているので、地面からの反射も合わせて撮影したい場合は、スタート地点か終点付近から撮影するのがお勧めです。フレーム内に反射が入るように構図を作って撮影するのがコツです。
▼動画でも「青の洞窟」の様子をご覧ください
■『青の洞窟 SHIBUYA』実施概要
開催期間:2016年11月22日(火)~2017年1月9日(月・祝)
点灯時間:17:00~23:00
大人の雰囲気のシャンパンカラーの丸の内イルミネーション
丸の内イルミネーションは、毎年シャンパンゴールドと名付けられた約103万球のLEDライトで照らされます。17時半から点灯開始近くになると多くのひとがカメラを持って点灯の瞬間を待ち構えています。
丸の内イルミネーションは長い距離にわたってライトが装飾されています。歩いて見て回ると少しずつ雰囲気が変わってくるのに気が付きます。
近くにあるお店からの明かりなども入れイルミネーションの雰囲気を作りながら撮影するのが楽しいところです。
■『丸の内イルミネーション』実施概要
開催期間:2016年11月10日(木) ~ 2017年2月19日(日)
点灯時間:17:30~23:00
東京ミッドタウン、スターライトガーデンは宇宙がモチーフ
東京ミッドタウンの約2千平方メートルの広さの芝生広場に作られたスターライトガーデン。2016年のテーマは「宇宙の始まり」。音と光のショーが見どころです。光の演出の展開によって光の色や輝きが変わるので、シャッターチャンスも多くなります。
ショーの間、12分に一度4本のサーチライトが約100メートル上空まで光の柱を輝かせます。この演出は今年の目玉のひとつ。このサーチライトを撮影するには、正面からだと背景にあたるイルミネーションの光と被ってしまうので、左右どちらかのサイド側から空が背景になるようにしたほうが撮りやすそうです。
またフレーム内に空の部分が多くなると極端にシャッター速度が遅くなることもあるので、手ぶれに注意して撮影したい場面です。
▼スターライトガーデンの光のショーを動画でご覧ください
■『東京ミッドタウン・スターライトガーデン』実施概要
開催期間:2016年11月15日(火)~12月25日(日)
点灯時間:17:00~23:00