ジャストサイズからはみ出したユーモラスな見栄えの「ぶら袖」が人気
日本でもブームの兆しが見えている袖先を余らせる新フォルムであるスーパー長袖=「ぶら袖」。その名の通り、袖先が余ってブラブラして見えるシルエットのこと。2017年の流行を予測する『日経トレンディ』誌の特集で28位にランクインした「エクストリーム(極端)シルエット」も主役は「ぶら袖」です。
世界的に「おしゃれで遊ぶ」という気分が盛り上がってきて、どこか茶目っ気のあるデザインが提案されました。程々の「やりすぎ感」が目新しさを生む仕掛け。ジャストサイズからはみ出した点が面白さのポイント。その意味ではブラブカ気味のビッグシルエットの延長線上にあります。
ユーモラスな見栄えの服が支持される背景にあるのは、SNSや自撮りの広がりでしょう。パッと見のアイキャッチーさが重視されるスマホ画面での「受け」を意識したデザインがファッションの世界でも増えてきました。流行を先取りするトップモード界では1年ぐらい前から打ち出されていてスーパーロング袖は街でもファッショニスタが既に披露しています。今回は大人の女性が取り入れたくなるような「ぶら袖」ルックをご紹介します。
【CONTENTS】
Page 1:◆「ぶら袖」で細長効果を引き出す
Page 2:◆カジュアル系のアウターをのどかに
Page 3:◆きちんと系ルックに穏やかさをプラス
Page 4:◆進化系「ぶら袖」はアウターでアレンジ
「ぶら袖」で細長効果を引き出す
袖丈が過剰なまでに長い分、自然に垂らすだけでも全体を細長く見せてくれます。効果を高めたければ、ボトムスも長めレングスを選んで。ミモレ丈フレアスカートで合わせて「ロング×ロング」に仕上げると、縦落ち感がアップ。ウエストは太ベルトがグッドバランス。首に巻いたスカーフが視線を引き上げるアクセントになっています。片側だけオフショルダーのニットトップスは優雅に伸びた袖先が指を隠しています。ダークトーンの袖できれいに指先を隠すと、エレガンスが際立ちます。フレアパンツと合わせて優美なシルエットを強調。袖先とパンツ裾の広がり具合が響き合う、フレア感重視のコーデ。色数を抑えてワントーンで仕上げるのが「品格ぶら袖」のコツです。
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