iPhoneだけでなくAndroidも注力へ
ソフトバンクモバイルといえば、iPhoneを主力にしてきたこともあり、Androidスマートフォンでは、ドコモやauよりも控えめな展開をとってきました。特に11年夏モデルでは東北地方太平洋沖地震での被災者への配慮から発表会を控えたこともあり、Androidスマートフォン展開での十分なアピールができてませんでした。今回の11年冬-12年春モデルでは、URTRA Wi-Fiの高速通信とデュアルコア搭載の高性能端末、女性向けブランドSoftbank for Girlsの立ち上げ、コンテンツの拡充を打ち出し、iPhoneだけでなく、Androidスマートフォンにも注力する姿勢を強く印象づけています。
また、アクセスポイントの拡充、Softbank 4Gの発表で次期モバイルブロードバンド環境の整備も発表しています。
高速スマートフォン「URTRA Phone」を3機種投入 デュアルコア端末へ
「ULTRA SPEED」に対応した「AQUOS PHONE 104SH」。Androidの次期プラットフォームにも対応予定だ
女性ユーザー獲得へGirlsブランド立ち上げ
防水や、赤外線、デコレメールなど、女子高生に人気の高い機能に対応した「HONEY BEE 101K」
次世代モバイルブロードバンドへ Softbank 4Gを試験提供開始
このほか、既存の通信環境の整備についても発表がありました。・Wi-Fiアクセスポイントが10万スポット達成
・16万基地局の達成
・自宅接続率を2%から1%と 他社並みに改善
さらに昨年買収したウィルコムが開発を進めてきた次世代高速データ通信サービス「XGP」をベースに、中国で開発が進んでいる規格「TD-LTE」と100%互換である「AXGP(Advanced XGP)」を利用した次世代高速データ通信サービス「SoftBank 4G」2011年11月1日から開始すると発表しました。
まだ試験提供で、本格的な提供は2012年からになりますが、上り最大15Mbps、下り最大110Mbpsのモバイルブロードバンド環境が提供されます。料金体系などは、まだ検討中とのことです。
真価が問われる通信環境 課題は論理値から実測値
業界最速、最高性能を掲げてきたソフトバンクモバイルです。これらの数字は、確かに他社のデータより遙かに高い数値となっていますが、通信速度、アクセスポイント、基地局の増加にしても、現状の利用者が感じている電波は繋がっても、データの読み込み・送り出しができないケースが多いといった声や風評が多く、ソフトバンクモバイルの高速性・高性能という恩恵を体感できていない利用者がいることも悩ましいところでしょう。ケータイの3倍と言われるスマートフォンの通信利用に対し、こうしたイメージをどう払拭していくかが、ソフトバンクモバイルの今後の大きな課題になりそうです。
次のページでは、今回発表されたモデルの中から、おすすめの端末をご紹介します。