電波改善宣言から3年半の成果 No.1ネットワークへ
2013年の今年、いよいよiPhone 5s/5cが3大キャリアすべてから販売開始されました。孫正義社長は、現在の状況に備え、3年半前の電波改善宣言からネットワーク環境の整備に注力してきたと語っています。 ソフトバンクモバイルは、昨年夏に900MHz帯による「プラチナバンド」を導入し、その後、イー・モバイルの買収などにより、ネットワークワークのつながりやすさを大きく改善し、NTTドコモやKDDIに追いついたとアピールしています。接続率はデータ通信だけでなく、通話においても改善されている証明として、接続率を調査結果も発表されています。
iPhoneにおける通信品質の改善
ソフトバンクモバイルでは、iPhone向けのFDD-LTE、Android向けのTDD-LTE(TD-LTE)と、2つのLTEを提供しています。世界でも、2つの大規模なLTEネットワークを提供しているのはソフトバンクモバイルだけで、同社の大きな技術的バックボーンとなっています。また850日間連続で大規模なネットワーク事故を起こしていない運用実績もアピールしています。
iPhoneのネットワークでは、既存の2.1GHz帯のソフトバンクのLTEとイー・モバイルの1.7GHz帯のLTEを組み合わせた「ダブルLTE」を提供することで回線品質を大きく改善しています。さらに10MHz幅に拡張することで下り最大75Mbpsの「倍速ダブルLTE」化も提供開始し、通信速度面も大きく改善することに成功しています。
日本全国で利用者数が多い1000駅の通信状況を調査で、1000駅中ソフトバンクが837駅で1位になったと説明しています。
こうした状況を背景にNTTドコモのiPhone参入についても、5年前なら壊滅的、3年前なら大打撃だったが、現在の通信品質であれば、ネットワークを理由に顧客流出する影響はなくなったと、現在のネットワーク改善の成果を語っています。
今後は、来春にはLTEでプラチナバンド(900MHz帯)によるFDD-LTEを開始することで、改善を押し進めていくとしています。
Androidスマートフォンはハイブリッド4Gへ
Androidスマートフォンにおいても、TD-LTEの完全互換AXGP方式「SoftBank 4G」とFDD-LTE方式「SoftBank 4G LTE」の両方に対応した「Hybrid 4G LTE」を今回の冬モデルから導入すると発表しています。
大動脈ネットワークを改善したソフトバンクモバイルの課題
ソフトバンクモバイルのiPhoneネットワークは、2.1GHz帯と高品質なイー・モバイルの1.7GHz帯を利用することで主要駅や大規模な施設での品質を大きく向上させることに成功しました。来春から900MHz帯のLTEサービスも提供されますが、900MHz帯の基地局整備にはまだ時間もかかることから住宅地など小さなデッドスポット解消が今後の課題となるでしょう。子育てサポートなど新サービス提供
サービス面では、スマートフォンを利用して子育てをサポートする新サービス「子育てサポート」を発表。2014年1月下旬以降、月額800円で提供開始予定。- ベビーモニター
- 写真共有・母子手帳
- 24時間見守り 無料電話相談
- 月齢レシピ&食材宅配
ヘルスケアでは、スマート体組成計 301SI の提供とサービスが発表されました。スマート体組成計の測定データを、クラウドを利用してスマートフォンで簡単に健康管理ができます。体組成計のデータは、本体の3G通信機能でクラウドにアップロードされ、スマートフォンのアプリ「ソフトバンクヘルスケア(SoftBank HealthCare)」で閲覧・管理します。
測定できるデータは、9つ。体重、体脂肪率、BMI、基礎代謝、内臓脂肪レベル、身体年齢、骨レベル、骨格筋レベル、水分量。月額基本使用料は619円です。
発表会では、孫社長のほか、ゲストのスギちゃん、三宅宏実さん、三宅義行さんも参加してデモンストレーションが行われました。
それでは次のページから、今回の新製品を紹介しましょう。