NTTドコモの2013年春モデルとサービスが発表されました。2012年冬と2013年春に分けて新モデルとサービス発表が行われるのは異例のこととなります。2012年冬モデルでは16機種、今回の2013年春モデルは12機種と、冬春をあわせると28機種という膨大なリリース量となります。
2013年春の発表の特徴は、NEXTシリーズを中心とした高性能スマートフォンと家庭でのドコモサービスの活用がメインテーマとなっています。
高精細、高速通信、高速処理 スマートフォンへ
2012年冬モデルがミッドレンジ端末の性能と完成度向上が中心でしたが、2013年春モデルは、高精細、高速通信、高速処理と、「超高速フルHDスマートフォン」を筆頭とする高性能化が中心となっています。フルHDで高画質化
2013年春モデルでは、フルHD対応端末はスマートフォン4機種、タブレット1機種の5機種。スマートフォンでは、5インチと440dpiの高詳細の液晶を搭載しています。
対応スマートフォン:Xperia Z SO-02E、ARROWS X F-02E、ELUGA X P-02E、Optimus G pro L-04E
対応タブレット :Xperia Tablet Z SO-03E
112.5Mbps対応の高速通信
通信面では、受信時最大112.5Mbpsに対応したスマートフォン、モバイルWi-Fiルーターが発表されています。現状では、まだ112.5Mbpsに対応したエリアは多くはありませんが、対応エリア内では国内最速(2013年1月現在)の通信環境が利用できます。
対応スマートフォン :Ascend D2 HW-03E
対応モバイルWi-Fiルーター:HW-02E
受信時最大112.5Mbps/100Mbpsの利用エリアについては、2013年3月に22都市、6月には50都市以上に拡大するロードマップが発表されています。また、受信時最大75Mbpsのエリアも2013年3月には4000局に拡大することもあわせて発表されました。
最新、機能強化で高速処理を実現
2013年春モデルは、Android OS4.1を搭載し、クアッドコア(MEDIAS W N-05E、スマートフォン for ジュニア SH-05Eを除く)、2000mAh以上のバッテリー(スマートフォン for ジュニア SH-05E除く)を搭載しています。2000mAh以上のバッテリーを搭載する端末は9機種、NFCを搭載する端末は6機種、NOTTV対応は6機種となります。
NFC(決済対応)対応機種:ELUGA X P-02E、Xperia Z SO-02E、Optimus G pro L-04E、AQUOS PHONE EX SH-04E
NFC(決済なし)対応機種:ARROWS X F-02E、Xperia Tablet Z SO-03E
家庭でスマートフォン活用へ docomo Smart Home
2013年春のサービス面での新しい取り組みがdocomo Smart Hpmeです。docomo Smart Hpmeは、スマートフォンのコンテンツを家庭で楽しむほか、家庭内のコンテンツをスマートフォンで楽しむためのサービスです。スマートTVを実現するdtabとdstick
dtabは、ドコモのdマーケットを利用するための10インチのWi-Fi専用タブレットです。kindle端末と同じコンセプトで、低価格でドコモが提供する映画・ドラマなどの映像、音楽、書籍、通販を利用することができます。スマートフォンのdocomoIDで利用できるので月額の通信費が不要で、ホーム画面がdマーケット画面となっているため、導入後すぐに利用できる点も専用端末のメリットといえそうです。
2013年3月下旬予定
価格は、dビデオ(ビデオマーケット)6ヶ月加入キャンペーン価格で9,975円。端末の販売は、3月下旬の発売当初はドコモオンラインショップのみで、4月以降ドコモ取り扱い店に拡大されます。キャンペーンを適用しない価格は25,725円(税込)。
dstickは、スマートフォンのコンテンツやサービスを家庭のテレビで視聴できるSmartTVアダプタです。dマーケット(dビデオ、dアニメストア、dヒッツ)を家庭の大画面テレビで楽しむことができます。
2013年3月以降予定
価格は、ドコモオンラインショップで8,925円(税込)だが、dビデオ、dアニメストア、dヒッツのいずれかの契約で、抽選で7万名にプレゼントされるキャンペーンも用意されている。(期間2013年2月1日から5月31日まで)
このほか、月額315円(税込)で無線Wi-Fiルーターも2年間レンタル提供される。レンタル期間終了後は無償譲渡。なお、フラットプランの定額サービスを利用している人には、月額0円での提供も用意される。
2013年3月1日開始予定
家庭のレコーダー(フルHDコンテンツ)のスマートフォン視聴
家電製品との連携アプリ「Twonky Beam」の機能拡張版を提供することで、ブルーレイレコーダーの録画コンテンツをスマートフォンで視聴できるようになります。視聴方法は、ストリーミングのほか、一部対応機種であればスマートフォンにMoveしての視聴も可能となります。またひかりTVセットトップボックスの番組も視聴できます。
「Twonky Beam」のHD対応:2013年1月31日予定
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