親孝行に使うお金は「家計に無理のない程度で」が基本

親孝行に使うお金は、いくら位がよいのだろうか? と気になることはありませんか? 例えば、就職をして初めてのお給料やボーナスで、親にこれまでの感謝の気持ちを込めて食事に誘う、プレゼントをするという人は、多いのではないでしょうか。
 
親孝行に使うお金は「家計に無理のない程度で」

親孝行に使うお金は「家計に無理のない程度で」


しかし、結婚し子どもを授かり、家族を持ち、生活をしていくと家計が苦しい時期があり、親孝行に対するお金が捻出できないこともあるでしょう。

いくら位がよいのかというと、基本的には「家計に無理のない程度」でよいでしょう。なぜなら、親の幸せは子どもの幸せだからです。子どもの家計を苦しめてまで、親孝行してもらいたいとは親は思わないものです。まずは自分自身の家計を強くし、幸せなお金に少し余裕があるのなら、その一部を使って親孝行にお金を使ってみましょう。
 

悔いの残らない親孝行を

しかし、少し無理が利くなら、親が元気なうちに親孝行してあげたいものです。我が家は共働きということもあり、両親から多くのサポートを受けています。特に子ども(孫)に関しては、お世話になりっぱなしです。だからこそ、感謝の気持ちを込め、ここ数年は一緒に旅行に行くようにしています。しかし、夫が転勤となり単身赴任となりました。

その時、夫は「親孝行していてよかった……」とポツリとつぶやきました。単身赴任となると二重生活ということもあり、家計も共に過ごす時間もこれまでと同じということにはなりません。子どもの成長や親が高齢になることも考えるとこの数年、両親と共に過ごした時間にお金を使ってよかったと思っています。

自分達が豊かになってから親孝行しようと思っていたら、親はもういないということがないように、悔いのない親孝行の仕方を考えてもらいたいと思います。しかし、相談業務を行っている中で、親孝行に使う金額に違和感を感じたことがあります。親孝行のお金で考え直したい3つのパターン見ていきましょう。
 

親に依存しているタイプ

◆大人になっても、親孝行どころか親からの援助に頼っているケース
豊かな親を持っていることは、とても幸せなことです。色々と援助もしてもらえるでしょう。しかし、「いつまでもあると思うな親と金」という格言のように、親は子より先に逝きます。きっと親は「自分が死んだら子どもの生活はどうなるのだろう……」と心配しながら逝くのではないでしょうか? 独り立ちして、親がいなくても大丈夫という姿を見せることも親孝行の一つです。

子どもが独り立ちしても手を貸したいと思うのが親なので、親から援助を受けたのなら、その後食事に誘う、旅行に連れて行く、お年玉を渡すというように、援助してくれた感謝の気持ちをのせた親孝行をするようにしましょう。
 

子どもに依存しているタイプ

◆子どもの家計状況を知らずに子どもにお金をせびったり、親孝行にお金を使ってもらって当たり前、というケース
親子でも意外とお互いの家計のことは知らないものです。自分達の家計状況をしっかりと伝え、今は家計が苦しい、この位しか余裕がないということをわかってもらうことも大切です。親の家計状況が悪いなどの理由もなく、それでもお金をせびってくるようでしたら、親自身の金銭感覚に問題がありますので、少し距離を置くことも必要でしょう。

親孝行をするのに、多くのお金が必ずしも必要とは限りません。お金をせびるという行動は、寂しさの裏返しということもあります。大切に思っている気持ちを電話や手紙で伝えるのもよいのではないでしょうか? お金をかけなくてもなにげなく一緒に過ごす時間に、人は幸福感を感じるものです。
 

親孝行が生きがいのタイプ

◆自分と家族の幸せをないがしろにしてまで、親のためにお金を使うケース
母子家庭など親の苦労を見ている場合、特に自己犠牲してまで親にお金を使うケースが多くなるようです。独身ならまだよいですが、すでに家庭をもっているなら、まずは自分の家族を守ることが優先されます。

自分達の家計に余裕があるなら、余っているお金の一部を親のために使うことはとてもよいことですが、家計が苦しいのに親のためにお金を使うには、やはりそれなりの理由が必要ではないでしょうか。夫婦でしっかり話し合い、親孝行したい気持ちを伝え、その時できる親孝行を選択することが大切です。

話し合いもなく、家族をかえりみず自分の親にお金を使ってしまうと、夫婦関係に歪みができます。もし、親の家計状況が悪く仕送りをしないといけない場合は、その状況を改善できるように親子で話し合った上で、金銭的なことを決めるようにしましょう。決して共倒れすることがあってはいけません。本来、親子はいざという時に、支え合うような関係性であることが望ましいものです。
 

お金は感謝や愛情を表現することができるよい道具の1つ

お金を現金で渡すことは生活の足しになるので、親は助かるでしょう。しかし、特に金銭面で困っていなければ、お金は使えばなくなりますので、現金を渡すよりは一緒に過ごす時間にお金を使ってみてはいかがでしょうか。

お金は使えば無くなりますが、共に過ごした時間は「思い出」として残すことができます。一緒に食事に行く、一緒に旅行に行く、そのように共に過ごした時間は、親・子・孫にとって宝物になるのではないでしょうか。
 

親孝行したいと思うのは愛情豊かに育てられた証拠

良い人生を送っている人は、親を大切にしています。裏を返せば親を大切にしたいと思うような、素晴らしい親子関係があるということでもあります。親子関係が悪ければ親孝行したいという気持ちにもなりませんから、経済的に恵まれていても親孝行したいとは思いません。

親孝行のつもりでお金を渡したとしても、おそらく義務感からくるものなので、親子共に感情的に満たされることはないでしょう。

そう考えると、親孝行したいと思う親がいることはとても幸せなことで、愛情豊かな家庭で育った証拠でもあります。わたしも子どもとそのような親子関係を築いていきたいですね。

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