歯ぐきケアに特化した日本人向け商品
フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、同社の充電式電動歯ブラシシリーズ“フィリップス ソニッケアー”の新モデル“ソニッケアー ガムヘルス”(以下、ガムヘルス)を、2016年9月上旬より販売開始することを発表した。価格はオープンで、店頭想定価格は15,800円[税抜]となっている。今回発表されたガムヘルスは、30歳以上の日本人成人の約80%がかかっていると言われる歯周病の予防と歯ぐきケアに特化した商品で、特徴は大きくわけてふたつ。
ひとつ目はハンドルに搭載された“ガムプラスモード”で、歯ぐきをやさしく叩くような2分間の心地よい動きで健康な歯ぐきへと導いてくれる。高・中・低の強さ設定できるので、ひとりひとりに合ったケアが可能だ。
もうひとつの特徴は、歯周病の元となる歯垢除去に効果的な“プロリザルツガムヘルス ブラシヘッド”(ブラシヘッド単体でも発売)。ブラシの毛はコシがありつつやわらかく、またブラシの中央に縦一列で配置された少し長めのブラシ毛が、磨き残しやすい歯と歯ぐきの境目にもぴったりとフィットする形状となっている。
日本人のための商品であり、同時にソニッケアーの原点回帰
1992年に歯科医院で使われていた音波技術を応用した電動歯ブラシとして、米国オプティバ社より発表されたソニッケアーだが、その開発段階において考えられていたのが歯周病予防だったという。つまり、今回発売されたガムヘルスは多くの日本人を悩ます歯周病/歯ぐきケアに特化した“日本人のための商品”であると同時に、ソニッケアーの原点に回帰した商品でもあるといわけだ。そんなソニッケアーが誕生にも大きく関わっている歯周病だが、具体的にどのような症状を引き起こすかについては、実はあまり知られていないかもしれない。今回のガムヘルス発表に合わせて実施された説明会では、医療法人社団誠敬会 誠敬会クリニック内科・歯科 理事長で日本歯周病学会 専門医・指導医の田中真喜氏より、歯周病の実態と予防についての説明も行われた。
歯周病が“歯ぐきの腫れ”あるいは“出血”といった炎症を引き起こすことは広く知られているが、それはあくまで初期段階。症状が進行すると歯ぐきが痩せ、歯の下にある骨の部分まで露出し、最終的には口内に歯が一本もない“無歯顎”という状態になってしまう。加えて、歯周病は高血圧症を始め数多くの病気の要因にも成り得るという研究結果もあるそうだ。
ちなみに日本人の世代別・歯周病有病率は成人(25-59歳)が最も高く84%で、高齢者(65歳以上)が68%と意外にも少ない。しかし、これにはカラクリがある。上記の無歯顎になった場合、歯がないため当然歯周病にはかからないので、歯周病の症状が進みきった人はカウントされないというわけだ。
田中氏いわく、歯周病は「勝手に治らない」ことに加えて「自覚症状がないままに静かに進行する病気」である点に注意が必要とのこと。歯ぐきの腫れや出血は、その日の体調によって症状が出たり出なかったりするため、治療の機会を逃しやすいのだ。そのために日頃の適切な口腔内ケアによる予防が重要で、ソニッケアーはそれに最適とのこと。
ソニッケアー新キャラクターにDAIGOさんを起用
今回の説明会では、ソニッケアーの新キャラクターとしてタレントのDAIGOさんを起用することも発表された。2016年9月15日からは、これまで手磨き派だったというDAIGOさんがソニッケアーを初めて使用し、2週間で感じた口内や健康面での変化を自撮り写真やコメントで発信するコンテンツも始まるとのことだ。【関連サイト】
ソニッケアー公式サイト