手土産にぴったりな「ラトリエ モトゾー」の小さな生菓子類とイタリア伝統焼き菓子
ここまでは「ラトリエ モトゾー」を代表する生菓子をご紹介しましたが、日本では珍しいイタリアの伝統的な焼き菓子や、スタンディングのバールでエスプレッソなどと共に気軽につまめる小さなサイズのケーキ類も見逃せません。たとえば、1、2口サイズのレモンクリームのロールケーキ「リモンチーニ」や、ハート形が愛らしい苺とベリーのムースケーキ「フラーゴラ」、ムースにも生地にもピスタチオたっぷりの「ピスタッキオ」など、カラフルでバラエティーに富んだ小さなケーキ達が8~10種類ほど並びます。詰め合わせにして手土産にしても、喜ばれること間違いなしです。
“大砲”の意味を持つシチリアの伝統菓子「カンノーロ」(複数形カンノーリ)を直径2cm程の細さで作った可愛らしい「カンノンチーニ」も、ぜひお試しあれ!
また、ショーケース上に並べられた焼きっぱなし菓子の中で外せないのは、イタリア・ナポリの伝統銘菓として知られる「スフォリアテッラ」。ちなみに複数形は「スフォリアテッレ」となります。
ひだを重ねたように繊細なパリパリの生地は、薄く延ばした生地にラードを塗ってはまた延ばすことを繰り返して作られるもの。日本ではバターに置き換えるなどアレンジしている店もあり、現地流のレシピで自家製の生地を作っている店は、決して多くありません。円錐形に延ばし成形した中に、リコッタチーズやオレンジピール、レモンピール、セモリナ粉などを混ぜ合わせ、隠し味にシナモンパウダーを入れたフィリングを詰めて焼き上げます。
表面はパリパリ、でも中はしっとり焼き上がった中に、甘酸っぱいフィリングがよく合った、リッチな味わい。見た目は素朴でいて手間隙のかかった、イタリア菓子らしい個性ある焼き菓子です。
ギフト向けに包装された焼き菓子類も、イタリアの伝統菓子をべースにした個性的なものが揃うので、お菓子好きの方に喜ばれるのはもちろん、おつまみ感覚でいただけるものも多いので、男性の方にもお勧めです。
たとえば「タルトゥーフィ ネーロ」と「タルトゥーフィ ロッソ」は、ミニサイズのシュー生地のラスク。見た目もインパクトのある「ネーロ(=黒)」にはブラックココア入り、「ロッソ(=赤)」はラズベリー味のサクサク生地がけになっていて、2つ揃えて手土産にしても面白い品です。
イタリアの伝統菓子「ビスコッティ」を、藤田シェフ流にアレンジした「カントゥッチ」も見逃せません。中でも、ラムレーズンをたっぷりと焼き込んだ「カントゥッチ コン ウーヴェッテ」は、こちらの店ならではのアイテムです。二度焼きされカリッとした歯応えが特徴ですが、硬すぎず食べやすい食感になっているのが嬉しいところ。
ホワイトチョコレートとラズベリーを練り込んだ「カントゥッチ コン リーバス」や、よりハードな食感でアーモンドを焼き込んだ「ビスコッティ アッレ マンドルレ」もあります。
北イタリアの伝統菓子で、とうもろこしの粉をのプチプチした食感と香ばしさがアクセントの「アモール ポレンタ」には、ホールサイズとカットサイズがあり、ホールサイズは大勢集まる時の手土産としてもお勧めです。
さらに、卵黄を生ではなくゆでて使うしっとりほろほろしたクッキー「ストレーザ」をはじめ、個性あるイタリアの伝統的な焼き菓子もあるので、ぜひお試しを!
今後、バールコーナーや、春には目黒川沿いの桜が見渡せる立地だというテラスのオープンも予定されています。もちろん、藤田シェフが得意とするジェラートも始まり、そのジェラート類を使ったイタリア風のパフェ「コッパ」の登場も楽しみです。
「菓子店」の枠を超え、イタリアの食文化を発信する新たな注目店として、「ラトリエ モトゾー」から目が離せません。
<ショップデータ>
「L'atelier MOTOZO ラトリエ モトゾー」
東京都目黒区東山3-1-4 ニューリバー東山1階
電話 03-6451-2389
営業時間 10:30-19:00 ※開業後 順次イートイン席&バールもオープン予定
定休日 月曜(祝日は営業、翌日休み)
※2016年8月17日~19日は10:30~17:00営業